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沖縄二十日正月2023年はいつ?意味や由来、行われる行事は?

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お正月は新年を祝う行事として知られていますが、「二十日正月」という関連行事があるのをご存じでしょうか。

特に沖縄では、今でもよく知られ行われている行事なのだとか。

意味や由来、日にち等を併せて紹介します。

 

二十日正月の意味や由来は?

二十日正月(はつかしょうがつ)は1月20日を祝い納めとし、正月の行事はこの日をもって終了となります。

 

この日は年神様が帰る日ともされていて、前夜である1月19日の夜には、小豆御飯や尾頭付きのお膳をお供えする地域もあるそうです。

年神様とは、各家に新年の幸せをもたらす為に、元旦に高い山から降りてくる神様のことです。

 

昔の人は、祖先が山の神や田の神となり、正月には年神となって子孫を見守ってくれると考えていました。

たくさんの幸せを授かるために、正月には年神様をお迎えしお帰りになるまでの期間にお祝いする風習や様々な行事が生まれました。

 

二十日正月の当日には、残った正月料理や餅等を食べつくしたり、飾り物を片付けたりします。

正月の御供えものとして、鯛、塩ぶり、荒巻鮭等を一尾丸ごと用意し食べますが、この時期に残るのは魚の頭や骨ばかりとなります。

それらを野菜と一緒に炊いたり粕汁にして食べることから「骨正月」、「骨くずし」、「頭(かしら)正月」とも呼ばれています。

 

また、それまで忙しくしていた女性が、正月気分を味わうという意味から「女正月」と呼ばれることもあります。

 

なぜ1月20日が祝い納めとされたのかと言うと詳しいことは分かっていませんが、平安時代に公的な正月の一連行事が一段落つくこの時期に天皇が群臣を招いて宴を開き、労をねぎらったことに由来すると考えられています。

 

そして、沖縄での二十日正月(ハチカソーグヮチ)も正月の飾り物等を片付ける日とされているのですが、その日にちは旧暦の1月20日となります。

主に本島中南部で行われ、仏壇やヒヌカン(火の神)に簡単なお供え物をして正月を締めくくります。

 

年末につくった豚のスーチカ(塩漬)を食べ終えて、そのかめを洗うことから「カーミアレー正月」と呼ばれたり、「終わり正月(ウワイソーグヮチ)」とも呼ばれています。

 

沖縄の二十日正月の由来もはっきり分かっていませんが、原型として考えられているのは、この日に南部で山開きが行われ、神女たちがクェーナ(琉球の古謡)や稲節を歌い踊り、その年の豊作を祈願する儀式が行われていたことではないかと言われています。

 

二十日正月2023年の日にちは?

沖縄の二十日正月は、先述した通り旧暦1月20日にあたります。

新暦になってからは毎年日にちが変わるのですが、2023年は2月10日(金)となります。

 

二十日正月の日に行われる行事

沖縄では、二十日正月の当日に各家庭で正月飾りを片付けたり御供えをしますが、那覇市の辻町ではジュリ馬行列が行われます。

1672年に琉球王府によって、那覇の波上宮の足元である辻町に遊郭が公設され、そこで働く遊女は「ジュリ」と呼ばれていました。

 

ジュリたちは家庭を離れ、借金の返済が終わるまで自由に実家へ戻れませんでした。

辻遊郭の豊年と商売繁盛を願い、ジュリ馬行列が行われるこの日は年に一度、遊郭を出て家族に元気な姿を見せることができた唯一の日でした。

 

華やかな紅型(びんがた)の衣装に春駒(馬の頭を型どった飾り)を付けた女性たちが「ユイユイ」と威勢よく声をあげ、三線と歌に合わせて踊り、町を練り歩きます。

 

ジュリ馬行列は那覇大綱挽き、那覇ハーリーと並んで、かつては那覇三大祭の一つに数えられていましたが、この制度に対して反対意見があり1988年を最後に途絶えていました。

 

そして、伝統として残していく為に12年経った2000年に再び行われることとなりました。

 

旧暦の文化を大切にする沖縄には、いろんな歴史があるんですね。

今でも賛否が分かれるジュリ馬行列ですが、時代が進んでも忘れない為に続けていくことは、意味があり大切なことなのかもしれません。

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