「1月16日 禁酒の日」
筆者はあまりお酒が好きではなく、付き合い程度なので「禁酒」と聞いてもビクともしませんが、友人の多くは「禁酒」という言葉には敏感に反応しますね。
目 次
禁酒の日とは
1月16日は「禁酒の日」です。
■禁酒の日の意味と由来
なぜ1月16日が「禁酒の日」かと言うと、1920(大正9)年のこの日に、アメリカでかの有名な禁酒法が実施されたことが由来となっています。
程度の差こそあれ、禁酒のお触れはアメリカに限ったことではなく、かつての北欧やロシア、中国など世界中で出されたことがあり、日本でも646(大化2)年を最初に、以後、室町時代には禅宗の影響で何度も禁酒令が出されています。
今でもイスラム教の国々の多くは、厳しく飲酒を制限しています。
しかし、何と言ってもアメリカの禁酒法は、歴史に特筆される出来事であるため、1月16日を「禁酒の日」としたようですが、もちろんこれは日本だけのローカル記念日です。
■禁酒の日のイベント
「禁酒の日」ではスポンサーがつきにくく、バーや居酒屋が「禁酒の日記念イベント」をするはずもありませんね。
厚労省あたりが旗振りをしてもよさそうですが、酒税は貴重な財源なので、財務省ににらまれてしまいます。
イベントではありませんが、タイでは万仏祭や仏誕節など、宗教上の理由から年に5日、警察主導の禁酒日が設定されるほか、国政選挙に伴う禁酒日なんかもあるそうです。
禁酒の日の雑学
▽酒は百薬の長
昔から「酒は百薬の長」と言われますが、どうも都合のいい解釈での使用が横行している気がします。
この言葉は、中国の前漢時代を記録した「漢書」に記され、もちろん「酒=善玉説」ですね。
また、「酒は憂いの玉箒」とも言われ、これは「酒は悩みなどの憂いの気持ちを払ってくれる美しいホウキのようなものだ」という意味です。
一方、兼好法師の「徒然草」では「酒=悪玉説」として全否定、「万の病は酒よりこそ起れ」と書かれています。
さて、みなさんはどちらの説を支持するでしょう。
ちなみに、海外にも
「Wine is panacea of all ill」(panacea=万能薬)
「Good wine makes good blood」
などの格言があって、お酒への「敬愛」の念は洋の東西を問わないようです。
▽「禁」とは?「酒」とは? 漢字の成り立ち
コメディやマンガで、壁に「禁酒」と大書きしてある部屋を見ることもありますが、実際にそんなことをしている人はあまりいないと思います。
なかなかインパクトのある2文字ですが、そもそも「禁」の漢字はなぜNGを意味するのでしょうか。
「禁」は「林」と「示」を組み合わせた会意文字で、「示」は祭壇を表す象形文字であると聞けば、「示」が郵便マークの「〒」に似た1本脚のテーブルにも見えてきます。
これが転じて「示」は神を表し、「林」で囲って神域として、だれも入っては「ならぬ」といった意味を持つ漢字になっています。
ちなみに会意文字とは、意味のある漢字を組み合わせると、別の意味になる漢字で、「田+力」=「男」、「日+月」=「明」などで、他にも
「早、休、安、吉、困、苗、奈、炭、孫、恥」等々、たくさんありますよ。
また「示」は「しめすへん」として「神、祝」などの漢字に使われています。
「示+申」→「神」(申はカミナリの象形文字)
「示+兄」→「祝」(兄はひざまづく人の象形文字)
次に「酒」ですが、サンズイは流れる水の象形文字、「酉」は酒壺の象形文字から成っています。
不思議なことに「酒」の部首はサンズイではなく「酉」で、これは漢字の意味が水よりも「酉」に近いためだそうで、「酉」は「フルトリ」(誰のツクリ)と区別するため、十二支に「酉」があることから「日読みのとり」と呼んでいます。
2文字の説明でしたが、話がずいぶん散らかってしまいました。
■最後に
禁酒をすると、睡眠の質が向上し、つまみを食べないことでカロリーも抑えられ、酒代の出費がなくなってお金が溜まると聞きます。
なるほどとも思いますが、お金が溜まる説は怪しいですね。
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