▪はじめに
みなさん、電車やバスに乗る前に必ず時刻表をチェックすると思います。
最近ではネットで確認することができるようにもなって便利になりましたよね。
その他にも、時刻表はミステリー小説の題材になったり鉄道ファンの人たちが妄想旅行をするなどの読み物として楽しんだりもしています。
今回は、実用にも趣味にも使われる時刻表に関する記念日や雑学についてご紹介します!
目 次
時刻表の日とは
時刻表記念日は、毎年10月5日にあります。
この記念日は、1894年(明治27年)10月5日に庚虎新誌社(こういんしんししゃ)から日本で初めての本格的な時刻表である「汽車汽船旅行案内」が出版されたことに因んで制定された記念日です。
▪意味
時刻表記念日は、1894年(明治27年)の10月5日に日本初の月刊誌の時刻表が発行されたことを記念して作られました。
▪由来
時刻表記念日が10月5日になったのは、1894年(明治27年)10月5日に「汽車汽船旅行案内」という時刻表本の創刊号を発行したことが由来となっています。
▪イベント
残念ながら、時刻表の日に関するイベントは見つかりませんでした。
時刻表の雑学
<日本初の時刻表には「時」ではなく「字」という文字が使われていた!>
日本初の時刻表月刊誌は「汽車汽船旅行案内」でしたが、時刻表自体は鉄道が開通した1872年(明治5年)からありました。
この頃の時刻表には、汽車の出発時間と到着時間及び運賃が書かれていたのですが、なぜか時間を「出 八字 着 同二十二分」というように時間の「時」ではなく「字」という文字が使われていたのです。
これは、当時江戸時代に使われていた「不定時法」(日の出と日没を基準にした時刻制度)
と西洋時間(現在の時刻制度)を併用して使っていたからです。
この二つを区別するために、西洋時間を表す時には「字」という文字が使われていました。
「不定時法」は日の出と日没に合わせて時間を数えていたので、夏と冬では時間の数え方が変わってしまうという特徴がありました。
年間を通して時間の数え方が変わらない西洋時間を正式の採用したのは1872年(明治5年)の年末からで、それ以降は時刻表も「時」という文字が使われるようになり、「汽車汽船旅行案内」では漢数字のみで時刻を表記しました。
<全国版時刻表は重さ1㎏でなくてはならない?>
全国版時刻表と言えばJRとJTBの2社から発行されている国語辞典のような厚みのある雑誌です。
じつはこのどちらの本にも、ある決まりを守っているのです。
それは、「重さは必ず1㎏以下に制限する」という決まりです。
これには郵送法の中で、認可を受けた定期刊行物は第三種郵便物として取り扱われ、郵送料が定形外郵便物やゆうメールに比べて安くすむのです。
しかし、この第三種郵便物には細かい規定がいくつかあって、その中の1つに「重さの上限が1㎏」というものがあります。
時刻表は、書店で販売するだけでなく全国の鉄道事業者や旅行代理店や個人などの定期購読者に直接郵送することが多いので、なるべく郵送料を抑えるために1㎏の上限を超えないようにしているというわけなのです。
しかし、新しい路線が増えたり臨時列車が増えたり、1㎏以下にするのはとても大変なことです。
そこで時刻表に使われる用紙を薄くて軽くて破れにくく、両面印刷しても文字が裏面に透けないという特別なものに変えました。
それでも臨時列車が多かったりなどして1㎏を超えてしまう月は、サイズを5㎜ほど小さくしたり、封筒を軽いフィルム素材にしたりして1㎏を超えない努力をしているのです。
時刻表は厚みがあって重そうですが、実際持ってみると意外と軽かったのはそういうことだったんですね。
▪まとめ
月刊誌の時刻表は「汽車汽船旅行案内」が好評だったため、色々な出版社から似たような雑誌が発行されましたが、現在では2社のみでの発行になっています。
雑誌の時刻表は、鉄道ファンのためのものというイメージが強いかもしれませんが、時刻表以外にも旅行に役立つ情報なども満載なので、1度手に取ってみてはいかがでしょうか。
10月5日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!