「10月7日 トナーの日」
■はじめに
トナーカートリッジはレーザープリンターや大型複写機で使われるため、会社員でなくなってからは、ついぞお目にかかる機会もありません。
複写機のトナー交換で何枚かシャツをムダにしたことと、ただただ面倒な作業だったことを覚えていますが、そんなことをしていたのは新人のころだったので、もうずいぶん昔の話です。
どうやって交換したのかも思い出せません。
目 次
トナーの日とは
10月7日は語呂合わせぴったりの「トナーの日」(ト10 ナー7)です。
これはレーザープリンター用のリサイクルカートリッジを主力商品に、廃棄物、CO2、オフィス経費の3つの削減を掲げているケイティケイ株式会社が制定したものです。
■トナーの日の意味と由来
トナー交換の際はシャツにトナーがつかないことにばかり気を取られていましたが、毒性はないものの吸い込むと肺へのダメージは否定できないそうです。
トナーは5ミクロン(1000分の5ミリ)くらいの極めて微細な粒で、このくらい細かいと身の回りのものと比較のしようがありません。
とにかく、こんな細かい粒(粉)だと、カートリッジを少しぞんざいに扱うだけでも空気中に飛散して浮遊するので、人体や環境に害を及ぼさない成分で製造されています。
■トナーの日のイベント
「トナーの日」に関するイベントは開催されていないようですね。
トナーの日の雑学
▽そもそもリサイクルトナーって何?
リサイクルトナーは使用済みのカートリッジを回収、分解してクリーニングや部品を交換し、トナーを充填したもので、まず一番のメリットは純正品と比べ、圧倒的に安いためコストを抑えることができます。
それはリサイクルトナーには開発費や製造費があまりかからないためで、純正品の1割といった値段もあるようです。
使用済みのカートリッジは産業廃棄物なので処理に困るため、再利用することで手間も省け資源の有効活用、地球環境の保護などに役立っています。
また、多くのリサイクルトナーには補償がついていて、リサイクルトナーが原因でプリンターが破損した場合、補償の対象になります。
リサイクルトナーにはこうしたメリットがある反面、デメリットも存在しています。
まず、カートリッジを何度も使用するため、純正品に比べてどうしても不具合の発生が多くなります。
純正品に不具合が発生するのは約1~2%だそうですが、リサイクルトナーはその倍くらいの発生確率と言われていますね。
また、純正品とはメーカーが異なるため、トナーの成分にも若干の相違があって、微妙に色合いが純正品と違ってしまいます。
▽グリーン購入法
大量生産や大量消費、大量廃棄が地球の環境に悪影響を及ぼしているのは間違いなく、2015年の国連サミットで持続可能な開発目標(SDGs)のひとつに、持続可能な消費と生産形態の確保が盛り込まれたのを受け、日本政府も「グリーン購入法」を策定しました。
「グリーン購入」とは製品やサービスを購入する際、
・環境を考慮し、
・必要性をよく考え
・環境への負荷ができるだけ少ない製品やサービスを選び、
・環境負荷の低減に努める事業者から優先して購入
することだと環境省のパンフレットに記されています。
この法律では国と独立行政法人などに「義務」(3条)、地方公共団体と地方独立行政法人には「努力義務」(4条)、事業者と国民は「一般的責務」(5条)が課せられています。
しかし、この条文は相変わらずのお役所言葉で、例えば3条で義務としながら「努めなければならない」、4条では責務が努力義務と言い換えられて、やはり「努めるものとする」、5条でも「努めるものとする」とあって、「責務」という言葉が軽んじられている気がしますね。
本来、責務とは「果たさなくてはならない努め」であるはずで、どこまで真剣にグリーン購入に取り組むべきなのか、今一つ力が入りません。
参議院法制局の職員の個人的見解では、責務という表現は基本法の中で謳うもので、例えば「家庭や子育てに夢を持ち…」とか「健全な食生活の実現…」など、法の精神や趣旨を表しているそうです。
CO2を大量に排出して燃費の悪いクルマを買っても逮捕されることはなさそうですね。
とにかく、法律はもっとわかりやすい言い回しにしてほしいものです。
そう言えば「グリーン購入法」の正式名称は「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」でした。
■最後に
退職してからはトナーカートリッジと縁が切れて、今はインクジェットプリンターが相手になりました。
インク切れは頻繁にあるものの交換はいたって簡単で、トナーで汚れる心配はなくなりましたが、今度は紙詰まりの心配ばかりしています。
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