▪はじめに
ピーナッツとは、土の中に実ができる豆類の1種です。
ピーナッツは日本をはじめ世界各国で、炒ったり茹でたりバターにしたり料理に使ったりと、昔から色々な形で食べられています。
そこで今回は、栄養価も高く世界中で愛されているピーナッツに関する記念日や雑学などについて紹介していきましょう。
目 次
ピーナッツの日とは
ピーナッツの日は、毎年11月11日にあります。
この記念日は、11月においしい落花生の新豆が出回ることから、全国落花生協会によって1985年(昭和60年)に制定されたものです。
ピーナッツの日を制定した全国落花生協会とは、制定当時会員制の任意団体として活動していた法人で、現在の一般団体法人全国落花生協会とは別の法人です。
▪意味
ピーナッツの日には、記念日のある11月は新豆の時期であり、この時期にはほくほくとした甘みがたまらない生の落花生の塩茹も楽しめるほか、殻付き落花生や煎り豆も新鮮な風味を味わうことができるため、おいしい落花生を多くの人に味わってもらいたいという目的があります。
▪由来
ピーナッツの日が11月11日なのは、落花生の1つのサヤに2つの豆が双子のように並んで入っていることから、「1」が2つ、「11」が2つ重なる11月11日が記念日に選ばれたからです。
▪イベント
「落花生の郷」と呼ばれる千葉県八街市(やちまたし)では、毎年9月に「やちまた落花生まつり」を開催しています。
このお祭りでは、「おおまさり」という落花生の塩ゆでの試食会や八街生姜で作ったジンジャーエールの試飲・販売など、八街市の特産品の販売が行われます。
また、八街中学校吹奏楽部による演奏や、指定無形民俗文化財「文違麦つき踊り」の披露、やちまたPR大使「落花生娘」のよるライブなどのステージイベントも開催されます。
落花生だけでなく、地元の文化にも触れることができるイベントなので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
八街市HP https://www.city.yachimata.lg.jp/
ピーナッツの雑学
<ピーナッツはナッツじゃない?>
みなさんはピーナッツがお好きですか?
私は大好きで、よく他のナッツ類と一緒に食べたりしています。
でも、じつはピーナッツは「ナッツ」の仲間ではないのです。
では、「ピーナッツ」と「ナッツ」にはどのような違いがあるのでしょうか?
「ナッツ」とは、種実類に分類される「木の実」で、クルミやアーモンドの様に固い殻や皮に包まれた食用の果実や種子の総称でもあります。
一方「ピーナッツ」とは、南アメリカのアンデス山麓を原産とするマメ科の植物で、地面の中にできる「豆」です。
ピーナッツは、「落花生」という日本名にあるように、花が枯れた後、子房柄(しぼうへい)という管が伸びて地面に刺さって地中に潜っていき、その先端が膨らんで土の中に実ができます。
ピーナッツの実は、固い殻の中にでき、形や味がナッツ類に似ていることからナッツ類と同じように取り扱われることが多いため、ナッツの仲間だと勘違いされてしまうようです。
また、「ピーナッツ」という名前も勘違いされる原因の1つです。
「ピーナッツ」という呼び方の語源は、英語の「peanut(ピーナット)」からきています。
「pea」は「豆」または「エンドウ豆」を意味し、「nut」は「木の実」を意味する言葉です。
すなわち、「peanut」は「木の実に似た豆」という意味で付けられた名前だったというわけです。
しかし、ピーナッツがナッツ類と同じように取り扱われるのは形や味が似ているからだけではありません。
それは、ピーナッツの栄養成分がナッツ類に近いからなのです。
一般的な豆類は炭水化物が栄養成分の半分以上を占めているのですが、ピーナッツはアーモンドなどのナッツ類に近く、脂質が約半分ほど含まれています。
ですから、ピーナッツは豆類なのにナッツの仲間として取り扱われ、間違えられるというわけなのです。
<ピーナッツの栄養成分とは>
ピーナッツには次のような栄養成分が含まれています。
・脂質
ピーナッツの成分の約半分は脂質が占めています。
ピーナッツに含まれる脂質は、不飽和脂肪酸のオレイン酸やリノール酸が豊富に含まれているので、中性脂肪やコレステロールを低下させ、動脈硬化を予防する効果があるとされています。
・ビタミンB群
ピーナッツには、ビタミンB1やナイアシンが豊富に含まれています。
ビタミンB1には、疲労回復を助ける働きや脳と神経を正常に保つ働きがあります。
また、ナイアシンには体内でエネルギーを作るのを助ける働きや、皮膚や粘膜を健康に保つ働きや血行を良くする働き、二日酔いを防ぐ働きなどがあります。
・ビタミンE
ピーナッツに多く含まれているビタミンEには強い抗酸化作用があり、体内の脂質の酸化を防ぐ働きがあります。
また、動脈硬化や血栓の予防効果、血圧を下げる効果、悪玉コレステロール(LDL)を減少させる効果などがあります。
・ミネラル
ピーナッツには、カリウムやマグネシウム、リン、亜鉛、鉄などミネラル類もバランスよく含まれています。
カリウムには、ナトリウムを輩出して血圧を正常に保ち高血圧を予防する効果があります。
マグネシウムやリンには、歯や骨を作るのを助ける働きがあります。
亜鉛には、味覚を正常に保ち、美しい肌や髪を保つ効果があります。
鉄には貧血を予防する効果があります。
<おいしいピーナッツの選び方>
美味しいピーナッツを選び方には、次のようなポイントがあります。
- 旬の時期に買う
ピーナッツは1年中いつでも買えますが、収穫時期は9月~12月ごろとなっていて、この時期がピーナッツの旬とされています。
収穫したてのものは「新豆」とも呼ばれ、さらに香り高く美味しいとされているので、秋から冬にかけては新豆を選ぶことをおすすめします。
- 見た目
ピーナッツは、実が大きすぎないものを選びましょう。
大きい方が食べ応えがあって美味しいと思われがちですが、大きすぎるものは旬の時期を過ぎて収穫されたものが多く、風味や食感が落ちているのであまりおすすめしません。
また、殻が白くて表面がツルツルしているものは未成熟なまま収穫されているので、殻の網目がはっきりしているものを選びましょう。
殻が湿って黒くなっているものは腐っているもので、殻に穴が開いているものは虫食いなので、その点もチェックしてください。
▪まとめ
ピーナッツは豆類ですが、見た目や食感、栄養素などがナッツ類に似ていることからナッツと同じように扱われています。
単体で食べても加工して食べても美味しいピーナッツですが、記念日のある11月は旬の時期でさらに美味しいので、ピーナッツの日にはぜひ味わってみてください。
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