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銀閣寺の日とはいつ?意味や由来、イベント。正式名称は「慈照寺」

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■はじめに

暦上では立春を迎える時期でもまだまだ寒さから抜けきれず、お出掛けは控え気味という方も多いのではないでしょうか。

そんな2月の始まりは、誰もが聞いたことのある教科書でも観光地としても有名な銀閣寺の日です。

 

■銀閣寺の日とは

銀閣寺の日は毎年2月4日にあります。

1482年(文明14年)のこの日に足利義政が山荘の造営に着手したことで制定されました。

 

■意味や由来

室町幕府8代将軍足利義政は祖父である3代将軍義満が建てた金閣寺に憧れて、銀閣寺の建築を計画しました。

当初は自身の別荘として造営が開始され、翌1483年には義政はここに移り住んでいたのだそうです。

また、完成まで8年かかりましたがその直前の1490年(延徳2年)1月に義政が亡くなってしまい、同年2月には供養の為に別荘から寺に改められました。

正式名称を「慈照寺」(じしょうじ)と言い、義政の法名である慈照院にちなんでつけられたそうです。

 

■イベント

銀閣寺では春と秋に特別公開があります。

2018年の秋も10月1日~12月2日まで行われ本堂、東求堂(とうぐどう)、弄清亭(ろうせいてい)を見ることが出来ます。

入山料(500円)とは別に特別拝観料(1,000円)が必要ですが、30分程の解説付きで普段は外から眺めることしか出来ない景色を中から見られる貴重な体験が出来ますよ。

詳細はこちら

 

■銀閣寺の雑学

銀閣寺の日にちなんだ雑学をご紹介します。

 

□なぜ銀閣寺と呼ばれるようになったのか?

慈照寺の観音殿は、金閣寺として知られる鹿苑寺(ろくおんじ)の金閣(舎利殿)を真似て造営されたことから、江戸時代以降に「銀閣」と呼ばれるようになり、この観音殿を含めた寺院全体が「銀閣寺」として知られていくようになりました。

また、2007年(平成19年)の調査によると創建当時から銀箔は貼られていなかったことが明らかになりました。

筆者は教科書で予算が足りず銀箔を塗れなかったと習った記憶があり、他にも剥がれ落ちてしまったり、完成前に義政が亡くなってしまったから等の説がありましたが、そもそも当初から銀箔を塗る予定も銀閣と呼ばれていた事実も無かったことが有力な説のようです。

 

□銀閣寺のみどころ

応仁の乱を発端に戦国時代へ突入していったこの時代でしたが、もともと政治に興味の無かった義政は銀閣寺を拠点に様々な文化を育んでいきました。

そして金閣寺の華麗な「北山文化」に対し、銀閣寺は侘び寂びを重んじた「東山文化」を生み出したことで有名です。

そのみどころをいくつかご紹介します。

 

・銀閣(観音殿)

木造2階建ての楼閣建築で下は心空殿と呼ばれる住宅風に、上は潮音閣と呼ばれる仏堂風になっています。

金閣と西本願寺の飛雲閣と並んで京の三閣と呼ばれています。

 

・庭園

義政が自ら指導し作庭された池泉回遊式庭園です。

「苔寺」で有名な西芳寺の庭園を模して作庭されたものの当時の面影はほとんど失われているとのことですが、国の特別名勝に指定されていて緑がとても美しい庭園です。

更に奥へ進むと今でもお茶会で使われる程の湧き水が出る「お茶の井」と呼ばれる井戸の跡もあります。

 

・東求堂

もともとは義政の持仏堂として建てられました。

東北の隅に位置する同仁斎(どうじんさい)と呼ばれる部屋は、最古の書院造りとして知られています。

また、四畳半茶室の始まりとも言われています。

 

他にもたくさんみどころがありますので、観光の際には特別公開中かも含めてぜひリサーチしてみてくださいね。

 

■まとめ

銀閣寺の日についてご紹介させて頂きました。

1994年(平成6年)の12月には「古都京都の文化財」の一つとして世界遺産に登録されている銀閣寺は、日本文化の先駆けとも言える寺院ですね。

毎年2月4日銀閣寺の日には華道や茶道等に触れてみたり、今も続く日本の伝統に感謝するのも良いかもしれませんね。

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