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陸軍記念日とはいつ?意味や由来になった日露戦争とは

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「3月10日  陸軍記念日」

■はじめに

知る人もあまりいなくなりましたが、3月10日は「陸軍記念日」でした。

もちろん戦前のことで、こんな記念日をGHQが放っておくはずもなく、終戦直後に「海軍記念日」と一緒に雲散霧消と相成りました。

 

陸軍記念日とは

日露戦争と聞いてまず思い浮かぶのは、東郷平八郎(1848~1934)率いる連合艦隊がロシアのバルチック艦隊を撃破した日本海海戦の大勝利ですね。

一方、日露戦争における陸での大決戦は旧満州での奉天会戦で、1905(明治38)年3月10日、大日本帝国陸軍が勝利を収め、奉天(現瀋陽)を占領しました。

3月10日の「陸軍記念日」はこの勝利を記念して制定されたもので、ちなみにバルチック艦隊撃破の5月27日は「海軍記念日」とされました。

 

■陸軍記念日の意味と由来

行きがかり上、奉天会戦を陸の大決戦としましたが、筆者は「旅順要塞の攻防戦」こそが大決戦にふさわしいと思っているので、ロシア軍が降伏し、旅順要塞が陥落した1905年1月1日のほうが「陸軍記念日」にふさわしいと考えましたが、しかし、さすがに1月1日というわけにはいきませんね。

当時、旅順はロシアの太平洋艦隊の主力である旅順艦隊の根拠地であり、旅順陥落によって旅順艦隊を無力化、制海権を手中にしたことがバルチック艦隊撃破につながったと言えますね。

 

■陸軍記念日のイベント

今はなき「陸軍記念日」の肩代わりと言えないこともありませんが、敗戦のほとぼりも冷めた1966(昭和41)年に、11月1日が「自衛隊記念日」に制定されました。

陸、海、空とそれぞれのイベントがあるようですが、筆者は日本武道館で開催される「自衛隊音楽まつり」だけが気になっています。

「陸軍記念日」のイベントって……開催の自由は憲法で保障されていますが、かなりの抵抗を覚悟しなくてはなりません。

 

■陸軍記念日の雑学

▽日露戦争はなぜ起きた?

そもそも、日本がなぜ大国ロシアと戦争に及んだかと言えば、日清戦争の結果、黄海の突き当たりにある遼東半島が日本に割譲されたことによって、南下政策に支障をきたすロシアがフランス、ドイツとともに日本に遼東半島の返還を要求してきたことが発端です。

これがかの「三国干渉」で、とても勝ち目のない日本は泣く泣く要求に応じましたが、さらにロシアは清で起きた「義和団事件」を口実に満州を占領し、日本の朝鮮半島での権益をも脅かす事態となりました。

 

そのころ、イギリスもアジアに権益を展開していたことから、日本はイギリスと同盟を締結し、ロシアとの開戦準備に着手します。

当時はシベリア鉄道の全線開通が間近で、欧州のロシア軍の極東派遣が容易になることや、膨大な戦費調達のめども立ったことから、まず1904(明治37)年2月6日にロシアに国交断絶を宣言しました。

どの時点で戦端が開かれたのかはハッキリしていませんでしたが、後に2月6日に釜山沖でロシア船2隻を日本軍が拿捕したこととされています。

直接の戦闘は2月8日、日本の水雷艇とロシアの砲艦の小競り合いでした。

 

▽日露戦争の勝因とその後

バルチック艦隊撃破で日本国内は沸き返りましたが、戦力枯渇の激しい日本は戦争継続に不安があり、当初の思惑通りにアメリカの仲介を得て、ポーツマス条約で朝鮮半島の保護権、南樺太と南満州鉄道の利権、旅順・大連の租借権などを獲得し、一応は日本勝利の形で日露戦争は終結しました。

しかし、景気のいい戦況しか聞かされていなかった国民は賠償金が取れなかったことに憤慨し、東京・日比谷公園の焼き討ち事件といった暴動も発生しました。

薄氷の勝利であったことを思えば、賠償金どころではなく、いくつかの権益を確保できたのはオンの字でしたが、その権益がやがて太平洋戦争の原因となることはだれも想像はしていなかったでしょうね。

 

ところで、東洋の小国である日本がロシアと渡り合えるとは、世界中のどの国も想像していませんでした。

日本が下馬評を覆す要因になったのは、まずイギリスの支援を受けたことで、バルチック艦隊の寄港地での燃料不提供などの軍事面や、戦費調達のための公債発行にも便宜を図ってもらえました。

また、負ければ国がなくなるという危機感が強い日本は背水の陣とも言える士気に満ちており、一方のロシアは日本をナメていたことと、ロシア国内の政情不安が戦意低下を招いたと言われています。

日本の「勝利」は有色人種が白人に勝ったということであり、西洋の列強の植民地支配に甘んじていたアジアの諸民族の独立意識を高めることになり、やがて第二次世界大戦後の独立ラッシュとして結実します。

その意味では日露戦争はアジア各国の希望の光でもあったと言えますね。

 

■最後に

おカタい歴史書より司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読むほうが、はるかに日露戦争の全貌がよくわかります。

しかし、乃木大将の描写については、今でも乃木大将のファンから非難の雨あられです。

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