■はじめに
年度が切り替わり3月から4月に入ると暖かい日が続き、いよいよ本格的なお出掛けシーズンになりますよね。
お住まいのエリアによっては、川や山登りの支度を始めているところもあるのではないでしょうか。
そんな4月の始まりは、私達が自然と関わる上で大切なことを伝えてくれる四万十の日です。
目 次
■四万十の日とは
四万十の日は毎年4月10日にあります。
四万十の日が制定されたのは、1989年(平成元年)のこと。
高知県四万十市(旧中村市)の「四万十の日実行委員会」によって制定されました。
四万十の日実行委員会は四万十の日制定宣言の普及活動を行う目的で発足し、現在は官民33団体で活動しているとのことです。
■意味
四万十の日は、四万十川の自然を守り後世に伝えていきたいという意味が込められています。
そして、その他の地域すべての自然保護を願う気持ちを表す日でもあります。
例えば四万十川の清掃活動や関連イベントが行われています。
■由来
4月10日は、「し(4)まん、と(10)」と読むことができます。
この語呂合わせから、四万十の日は4月10日に制定されました。
■イベント
毎年四万十の日が近づく頃から、四万十川と周辺河川の一斉清掃が行われています。
2018年も四万十町、四万十市、津野町、梼原(ゆすはら)町、中土佐町の5市町にて3月18日~4月10日にかけて行われました。
四万十川の保全と振興のため広告宣伝などを担っている「四万十川財団」によって、ポスターなどの情報開示がされていました。
それぞれの自治体でも詳細のお知らせはあるかと思いますが、参加される際には集合場所や活動範囲について事前に確認するようにしてくださいね。
他にも毎年四万十の日に結婚式が企画されています。
これは四万十市発足記念として始まった企画で、四万十D&H(ウエディングイン四万十企業共同体)主催の全国から参加者を募集し挙式するというもの。
14回目を迎える2018年も佐田の沈下橋から乗った屋形船の上で、3組のカップルが結婚式を挙げました。
四万十に掛けた4万10円での公募で、30組以上の申し込みがあったのだそうです。
春先に自然の中での結婚式を挙げられるなんて、とても素敵な企画だと思いました。
他にも四万十では小さい子どもから大人まで楽しめるイベントがありますので、お出掛けの際はぜひチェックしてみてくださいね。
■四万十の雑学
四万十の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□四万十川ってどんな川?!
四万十川は全長196km、流域面積2186k㎡の一級河川で、四国の中で最長の川であり流域面積も吉野川に次いで2位となっています。
源流は高知県高岡郡津野町の不入山(いらずやま)で、高知県中西部を逆S字を描くように流れ四万十市から太平洋へ注ぎ込んでいます。
河口附近では渡川と呼ばれていること、以前の正式名称が渡川だったということもあって、水系名は「渡川水系」でその本川にあたります。
本流に大規模なダムがないことなどから「日本最後の清流」とされ、静岡県・柿田川、岐阜県・長良川とともに「日本三大清流」の一つと呼ばれています。
「名水百選」「日本の秘境100選」にも選ばれていますが、科学的な水質調査によると他の河川の中で特別水質が良いわけではないのだそうです。
こういった理由から四万十の日が制定され、清流としての四万十川や自然を守る活動が行われているんですね。
□四万十川の沈下橋
増水時に水面下に沈んでしまうように設計された欄干のない橋のことを「沈下橋」と言いますが、四万十川には支流も含めて47もの沈下橋があります。
河口から一番近い佐田沈下橋(今成橋)は最長の沈下橋で、シーズン中は観光客で賑わいます。
他にも初夏にホタルが見られる高瀬沈下橋や釣りバカ日誌の撮影現場としても有名な勝間沈下橋などもありますので、観光の際にはぜひチェックしてみてくださいね。
■まとめ
四万十の日についてご紹介させて頂きました。
普段は自然の恩恵を受けていることを忘れてしまいがちですが、環境保全のために一人一人の意識が大切なことを伝えてくれる大事な記念日だと思いました。
毎年4月10日四万十の日には自然の中に出掛けてみたり、生活の中で環境に良いことを心掛けてみるのも良いかもしれませんね。
4月10日は何の日?誕生日の有名人や星座、花言葉・運勢・性格は
他にもおもしろい記念日がたくさんあります!