▪はじめに
生命保険とは、沢山の人が公平に保険料を出し合い、その中から何かあった場合に保険料や給付金を支払うことを約束したものです。
日本では約8割の人が加入している生命保険に関する記念日は、11月の初めにあります。
目 次
生命保険の日とは
生命保険の日は、毎年11月1日にあります。
この記念日は、1947年(昭和22年)に生命保険協会が制定したものです。
また生命保険協会では、毎年11月を「生命保険の月」としています。
「生命保険の月」が制定されたのは、第二次世界大戦後に日本の生命保険業界が壊滅状態となったおり、GHQの保険担当官であったJ.Pロインスト氏が生命保険協会に対して「毎年11月を「生命保険の月」として、生命保険の奨励運動をしてはどうか」と提案したことがきっかけになったとされています。
▪意味
生命保険の日には、生命保険の思想を広く普及するという目的があります。
▪由来
生命保険の日が11月1日にあるのは、「生命保険の月」が11月にあり、その1日目であることに由来しています。
「生命保険の月」を11月とした理由は、当時の生命保険は年払い契約が中心であったので、戦後まだ多かった米農家が米を出荷して収入を得る11月が生命保険の新規契約の募集に1番適した時期であると考えられたからです。
▪イベント
生命保険の日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
しかし、生命保険業界では11月にお客様への訪問活動を積極的に行っているそうです。
生命保険の雑学
<世界の変わった保険>
保険とは病気やケガ、事故、災害など日常生活で起こる色々な危険に備える制度です。
日本では、生命保険や自動車保険などが主流ですが、海外には日本では思いつかないような変わった保険があります。
そんな世界のユニークな保険とは次のようなものです。
酔っぱらいゲスト保険
友人や知人を呼んでホームパーティーを行うのは、日本ではあまり馴染みの無いことですが、欧米などではとてもポピュラーなことです。
しかも、パーティーでは当たり前のようにお酒を振舞います。
酔っ払ってしまうと、注意力が散漫したり理性が飛んでしまったりして物を壊してしまうのもよく聞く話ですよね。
パーティー中にこんな事故が起きた場合は、お酒を振舞ったホスト側にも責任が発生します。
そこで、ホームパーティーがよく行われる欧米などでは、ゲストが酔っ払って物を壊すなどの大きな損害を出したときに適応される「酔っぱらいゲスト保険」というものがあります。
誘拐保険
誘拐保険とは、誘拐に関して生じる損害を補償するための保険で、イギリスやアメリカ、イタリア・ギリシャなどの南欧などで取り扱われています。
発展途上国のなかには治安のよくない場所があり、海外から来た人を誘拐して身代金を要求するという事件が起きる危険性があります。
そのような場合に、誘拐された人を開放するように話し合ってくれる公証人への依頼費や、万が一の事態を金銭でカバーする場合に適応されるのが「誘拐保険」です。
海外では、旅行だけでなく仕事で発展途上国に行く場合などにこの誘拐保険が利用されています。
ちなみに、誘拐保険は国籍を問わずに加入することができるので、日本人でも治安の悪い国などに行く際は加入する人もいるそうです。
トコジラミ保険
トコジラミとは、家具やカーペットなどに生息し、夜間に出てきて血を吸う虫です。
刺されると激しいかゆみや赤い発疹が発生します。
日本では、1970年代に殺虫剤の普及により撲滅したとされていますが、海外にはよくいる虫で、海外旅行に行った際にホテルなどで被害を受けることがしばしばあり、被害を受けたことによる訴訟が起きることがよくあるそうです。
そんなトコジラミに被害を受けたときのための保険が「トコジラミ保険」で、欧米などではポピュラーな保険です。
この保険は、個人向けと法人向けのものがあるので、海外旅行をする際には、宿泊先がこの保険に加入しているかどうか確認しておくとよいでしょう。
胸毛保険
海外では胸毛は男性的な象徴として価値があるとされている国があります。
そのような国では、大切な胸毛を失ってしまった際に適応される「胸毛保険」があり、日本円で2億円もの補償があるといわれています。
UFO誘拐保険
日本ではまず思いつかない保険の1つに「UFO誘拐保険」があります。
この保険はイギリスのある保険会社で取り扱われたことのある保険ですが、掛け金が150ドルで補償金が100万ドル以上ということで話題となった保険でした。
その話題性から、当時は2万人~3万人もの加入者がいたそうで、ロンドンの電気事業者が30分以上宇宙人に誘拐されたとして実際に補償金が支払われたこともありました。
しかし、とあるカルト教団がこの保険に加入した翌日に集団自殺をしたという事件が発生し、この保険は取り扱い中止となりました。
イギリスではこの事件以降「UFO誘拐保険」は取り扱われなくなりましたが、アメリカの保険会社では現在も実際に取り扱われていて、ニューヨーク州に住む2人が宇宙人に誘拐されたとして保険金を受け取ったケースもあるそうです。
幽霊保険
イギリスでは昔から幽霊や吸血鬼などの存在が信じられてきました。
そんなイギリスならではの保険が「幽霊保険」保険です。
この保険は、幽霊によってケガをしたり亡くなったりした際に適応される保険で、過去には加入者が超常現象によって死亡したことが認められ補償金が支払われたことがあるそうです。
イギリスではこの他にも吸血鬼や狼男などに襲われたときの保険もあります。
<日本特有の地震保険>
地震大国といわれる日本は、過去何度も大きな地震によって甚大な被害を受けたことがあります。
そんな地震で被害を受けた際に適応されるのが「地震保険」です。
地震保険は明治時代から必要だといわれ続けてきましたが、保険会社だけでは損害額を補償しきれなかったのでなかなか実現できず、日本の地震保険が誕生したのは戦後しばらく経ってからのことでした。
地震保険が生まれるきっかけとなったのは、1964年(昭和39年)6月16日に起きた新潟地震でした。
新潟県を中心に山形県や秋田県など9県に影響を与えたこの地震では、死者26名、負傷者447名、住宅やそれ以外の建物、船舶、道路、橋、鉄道など多くの被害を受けました。
しかし、当時は災害に対する保険は火災保険しかなく、この火災保険も地震・噴火・津波によって生じた火災に対してのみの補償しかなかったので、補償金が出ないケースがほとんどでした。
このような状況を目の当たりにした当時の大蔵大臣・田中角栄氏が声を挙げて、1966年(昭和41年)5月18日に「地震保険に関する法律」が公布・施行され、同年の6月1日から政府と民間損害保険会社が共同運営する「地震保険」が販売開始となりました。
このような政府と民間の保険会社が共同運営する日本の地震保険は、世界でも珍しいとされています。
しかし、阪神淡路大震災の際にはまだ地震保険浸透しておらず、金銭面で苦労した人がまだまだ多い状況でしたが、この震災をきっかけに加入する人が増えていき、2007年(平成19年)には地震保険料控除制度(地震保険を対象に税金に関する控除制度)が制定されます。
そして、2011年(平成23年)に起きた東日本大震災の際には、地震保険が多くの被災者たちの助けになりました。
現在の地震保険は火災保険とセットでの契約のみですが、地震による火災で家が焼失した場合や地震で家が倒壊した場合、噴火によって家が損壊した場合、津波によって家が流された場合、地震によって家が埋没した場合などに適応されます。
▪まとめ
自分や家族に命や生活に支障をきたすような事故や病気、災害などがあった場合、必要になるのはお金です。
保険はそんな場合に大きな手助けになってくれます。
生命保険の日には、どのような保険が自分に必要なのかを考慮して、保険に加入したり見直したりしてみてはいかがでしょうか。
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