■はじめに
5月といえばゴールデンウィークがありますよね。
この大型連休を利用して旅行などに行く人も多いのではないでしょうか。
そんな5月には、旅行ととても関連深い乗り物にまつわる記念日があります。
5月21日は「リンドバーグ翼の日」という記念日です。
目 次
リンドバーグ翼の日とは
リンドバーグ翼の日は毎年5月21日にあります。
日本でいつ制定されたのかはわかりませんでした。
そして、どの団体が制定したのかもわかりませんでした。
■意味
まず、「リンドバーグってだれ?」という方も多いと思います。
リンドバーグとは、本名をチャールズ・オーガスタス・リンドバーグという、アメリカ生まれのパイロットです。
そんなリンドバーグの大きな功績として残っているのは、「大西洋単独無着陸飛行」です。
1927年5月20日、当時25歳のリンドバーグはスピリットオブセントルイス号と名付けた単葉単発単座のプロペラ機にサンドイッチ4つと水筒2つ分の水と、1700リットルのガソリンを積んで、ニューヨークから離陸。
5月21日にパリのル・ブルジェ空港に着陸して、大西洋単独無着陸飛行に初めて成功しました。
飛行距離5810㎞、飛行時間は33時間29分30秒だったといわれています。
この偉業を達成したことにより、世界的な名声と、ニューヨーク―パリ間を無着陸で飛んだものに与えられるオルティーグ賞とその賞金25000ドルを得ました。
当時にとってはそれほどすごい出来事で、無着陸飛行を達成した際にル・ブルジェ空港に押し寄せた観客の数は延べ75万人とも、100万人ともいわれています。
そのとき活躍したプロペラ機であるスピリットオブセントルイス号は、リンドバーグの指示によってカスタマイズが施された機体だったそうです。
長い距離を飛行するために大量のガソリンを積まなければならなく、操縦席の前方に燃料タンクを設置したため、座席から直接前が見えなかったそうです。
性能が良い大型の機材を準備出来ればこのような事にはならなかったと思いますが、当時無名のパイロットであったリンドバーグには出資者が少なく、前方の視界を犠牲にして燃料の搭載量を増やすという手法に至ったそうです。
さらに、バックアップのためのパイロットを乗せることも出来なかったことから、ニューヨークからパリまでの全行程をリンドバーグ一人で操縦し続けるという過酷なものでした。
ちなみに、リンドバーグが初めて成功したのは「大西洋単独無着陸飛行」であり、「大西洋無着陸飛行」を初めて成功させたのは、1919年にジョン・オールコックとアーサー・ブラウンという方が達成していたそうです。
■由来
リンドバーグが大西洋単独無着陸飛行を成功させた離陸日が5月21日だったため、その偉業に敬意を表して、記念日となったそうです。
ちなみに、リンドバーグの名言として、「翼よ、あれがパリの灯だ」と叫んだという逸話がありますが、これは後世になって脚色されたものだといわれています。
実際には着陸したときに、実際に自信がパリに着けたのかどうなのかわからなかったといわれています。
そのため、着陸して最初に発したとされる言葉は、「誰か英語を話せる人はいませんか」だったという説と、「トイレはどこですか」だったという2つの説があるそうです。
「翼よ、あれがパリの灯だ」というのは自伝である“The Spirit of St.Louis”の和訳題のため日本語で広まっているようですが、英語圏では存在しないセリフだそうです。
■イベント
現在リンドバーグ翼の日にまつわる定期的なイベントは行われていない様です。
日本でそこまでなじみのない記念日だということもその一因かもしれません。
リンドバーグ翼の日にまつわる雑学
操縦士と副操縦士は同じ食事を食べてはいけない?!
リンドバーグは単独でニューヨーク―パリ間を飛行しましたが、メインの操縦士と、バックアップに入る副操縦士がいることが現在は常識ですよね。
しっかりと連携をとって仕事をするのが大切ですが、同じ食事をとってはならないという決まりがあるそうです。
それは、実は安全なフライトを目指し、万が一を想定しての決まりです。
同じ食事をして、もしも食中毒になってしまったら…どちらも操縦できないとなっては困りますよね。
その対策として、別々の食事をとるというのが決まりとしてあるそうです。
■まとめ
今回はリンドバーグ翼の日について紹介させていただきました。
現代では大人から小さい子まで利用することのある飛行機にまつわる記念日でした。
飛行機の発展には欠かせない出来事であるといえます。
旅行シーズンである5月の記念日なので、ぜひ飛行機を利用して旅行などに行き、空へ壮大な思いをはせてみてはいかがでしょうか。
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