▪はじめに
電池は私たちの生活を支えてくれるものの1つです。
スマホやテレビやエアコンのリモコン、時計など普段の生活にはもちろん、災害時などにはと困ってしまいますよね。
今回は、そんな電池に関する記念日や雑学などについてご紹介していきます。
目 次
電池の日とは
電池の日は、毎年11月11日にあります。
電池の日は、1986年(昭和61年)に日本乾電池工業会(現在の電池工業会)が制定した記念日です。
また、電池工業会では12月12日を「バッテリーの日」に制定し、11月11日から12月12日までの期間を「電池月間」としてイベントを行っています。
▪意味
電池の日には、一般の人たちに電池への正しい知識や理解を深めてもらうという目的と、電池を使用する製品の点検を呼びかけるという意味があります。
▪由来
電池の日に11月11日が選ばれた由来は、11を漢数字に直したら「十一」と電池のプラス極とマイナス極になるからです。
▪イベント
電池工業会は、年に数回色々な場所で電池に関するイベントを開催しています。
その中の一つに「でんちフェスタ」というイベントがあり、毎年11月に東京都足立区西新井のギャラクシティ・こども未来創造館で行われています。
次のようなイベントが行われました。
イベント内容は、単1マンガン乾電池を作る「手作り乾電池教室」や自分の作った乾電池で虎の子のおもちゃを走らせる「虎の子レース」、身近な材料を使った電池に関する実験を行ったりして電池のしくみなどを学ぶ「電池エネルギー体験教室」や「でんち〇×クイズ」など子供が電池について楽しく学ぶことができる体験型のものでした。
また、全国の子供たちから寄せられた「みらいのでんち・どうぐアイデアコンテスト」の優秀作品の展示も行われました。
子供だけでなく大人も電池について楽しく学ぶことができるので、お近くの方はご家族でぜひ参加してみてください!
電池の雑学
<乾電池を最初に作ったのは日本人だった⁈>
電池は、1800年にイタリア人のボルタが発明しました。
その後1868年にフランス人のルクランシェが乾電池の母体となる電池を発明しましたが、当時の電池は、電解水に+極(銅)と-極(亜鉛)の棒を刺した液体電池(湿電池)で、冬になると凍ってしまったり、頻繁に液漏れを起こしたりと欠点も多くありました。
そこで、1888年にドイツ人のガスナーが電解液を石膏で固めて持ち歩いても液のこぼれない電池を発明し、特許を取りました。
この電池は、水分があってもこぼれないことから乾電池(乾いた電池)と呼ばれるようになったのです。
でも実は、ガスナーよりも3年も前に屋井先蔵という日本人が乾電池を発明していたのです!
しかし、屋井は貧しくて特許を申請する費用が無かったために公式には世界初の乾電池の発明者にはなれなかったのです。
しかも当時の日本ではまだ電気製品が普及していなかったので乾電池は思うように売れず大変な苦労をしたそうです。
ところが、日清・日露戦争で照明や通信機器に乾電池が用いられるようになったことをきっかけに注目を集めて乾電池は売れるようになりました。
そして、1910年に「屋井乾電池」を設立して筒形の金属ケースを用いた現在の乾電池の形を発明したのです。
<乾電池の「単」ってどういう意味?>
乾電池は、単1電池・単2電池など頭に「単」が付きますよね。
この「単」はどういう意味なのでしょうか?
これは「単位電池」の略なのです。
昔の電池は強い電力をもつ乾電池が無く、強い電力が必要な時はいくつかの電池をまとめて作られた「積層電池」というものが使われていました。
積層電池は今でも四角い「9v電池」として販売されていて、中には6本の単6電池が入っているものです。
一方「単位電池」は、それ1本で使うことができる電池のことを指しています。
単位電池の数字は電池の大きさを表していて、大きいものの方が数字が小さくなっていて、現在は単1~単6まであります。
ちなみに「単〇電池」という呼び方は日本独自の呼び方です。
▪まとめ
乾電池が当たり前になっている現代の私たちからみると、電池が発明された当初は液体が使われていたなんて、不思議な感じがしますね。
でも、乾電池の発明があったからこそ便利な電気製品どんどん開発されてきたのわけですから、乾電池を発明してくれた屋井さんやガスナーさんは改めてすごい人たちなんだと実感します。
電池の日は、電池のことを知る良い機会にして、電池を発明した人たちに感謝したいですね。
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