■はじめに
まだ真冬の余韻が抜けきれない2月から、3月に入るといよいよ本格的な春を意識するシーズンになります。
お住まいのエリアによっては、すでにブーツなどの冬靴から春仕様のものへシフトしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな3月の中旬は、私達のお出掛けにとって欠かせない靴の記念日です。
目 次
靴の記念日とは
靴の記念日は毎年3月15日にあります。
靴の記念日が制定されたのは、1932年(昭和7年)2月11日のこと。
東京靴同業組合(現:東都製靴工業協同組合)によって制定されました。
東京靴同業組合は1909(明治42年)に発足し1943年(昭和18年)に解散していますが、当時、軍需産業とは別として不況に押しつぶされそうな状況にあった靴業界の混乱を収拾するために統制ある団体として結成されました。
他にも、同じ年に日本靴連盟が制定したという説もありました。
靴業界で協力し合う中で出来た記念日だと推測されます。
■意味
靴の記念日は、靴の歴史に対して興味や認識を持ってもらいたいという意味合いがあります。
そして、業界側が販促事業として靴を消費者にPRする日でもあるんですね。
例えば、販売店などでは記念イベントが開催されることがあります。
■由来
1870年(明治3年)3月15日、東京・築地入船町に日本初の西洋靴の工場「伊勢勝造靴場」が創設されました。
このことから、靴の記念日は3月15日に制定されました。
■イベント
浅草文化観光センターにて、毎年【靴の記念日メモリアルイベント】が開催されています。
これは、靴の街・浅草で、私たちが普段履いている靴について、その作り方や靴産業の歴史、作り手の思いなどを感じてもらうためのイベントです。
3月1日~28日にかけて展示やトークライブ、ワークショップなどが行われました。
入場、参加は無料でワークショップへの参加は費用がかかるとのことです。
他にも、3月15日のこの時期には、販売店などでも記念イベントをしているところもあるそうなので、お近くの情報をぜひチェックしてみてください。
靴の雑学
靴の記念日にちなんだ雑学をご紹介します。
□伊勢勝造靴場が創設された背景
靴の記念日の由来となった伊勢勝造靴場が創設されたのには背景がありました。
創設者は千葉県・佐倉藩出身の西村勝三という人物です。
そもそも靴の工場の創設を西村勝三に勧めたのは陸軍の創始者・大村益次郎でした。
輸入された軍靴が日本人には大きすぎたため、日本人の足に合う軍靴を当初作る為に開設されました。
ちなみに、造靴年代の早さでは他にも該当する者はいましたが、靴業界発展のために一生を尽くし、人格的にも業績面でも他に匹敵する人物がいなかったことから、西村勝三が靴業界の象徴として認められ、彼が工場を創設した日が靴の記念日となりました。
□なぜ築地に工場が出来たのか!?
なぜ日本初とされる靴の工場は築地にできたのでしょうか?
実は当時の築地は日本の文明開化の拠点であり、築地居留地という外国人の居留地があって明治時代のこの辺りは、まさに外国人の街だったのです。
多くの外国公館が置かれ、教会なども多く建設されていました。
この地域での日常履く革靴の需要が高まっていたことから、築地に工場が創設されました。
■まとめ
靴の記念日についてご紹介させて頂きました。
最近ではジョギングブームで、機能性やデザインにこだわったスニーカーなどを、楽しんでいるという方もたくさんいらっしゃるかと思います。
他にも、ファッション性の高いハイヒールやブーツも人気ですし、フォーマルな服装には昔から革靴が必須ですよね。
そんな、私達の日常に欠かせないアイテムとなっている靴。
毎年3月15日靴の記念日には、愛用している靴のメンテナンスをしたり、関連イベントに参加してみるのがおすすめです。
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