▪はじめに
離婚というと、色々なネ理由から夫婦仲が取り返しのつかない状態になり別れることになり、離婚が成立するまでも色々と揉めたりトラブルが発生したりという、ネガティブなイメージが強いと思います。
しかし、稀に揉めることなくスムーズに離婚が成立するケースがあり、それを円満離婚といいます。
そこで今回は、円満離婚に関する記念日や最近注目されつつある離婚式などについて紹介していきましょう。
目 次
円満離婚の日とは
円満離婚の日は、毎年2月29日にあります。
この記念日は、離婚式プランナーである寺井広樹氏により2011年(平成23年)11月12日に制定されたものです。
▪意味
円満離婚の日には、夫婦の絆や結婚・離婚の本質とは何かを改めて考える日にして欲しいという意味があります。
▪由来
円満離婚の日が2月29日にあるのは、1年の中で離婚件数が最も多いのが3月ということで前日の2月29日にしたという理由と、「2人に、福(29)あれ」という語呂合わせが由来となっています。
また、離婚全体の中で円満離婚をするケースは1%に過ぎないとされ、それが4年に1度しかない閏年と同じくらい珍しいということも由来となっています。
▪イベント
円満離婚の日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
離婚式の雑学
<離婚式の内容はとてもユニーク!>
離婚式の内容は、明るくユニークなものとなっています。
離婚をする夫婦のことを結婚式の新郎・新婦の逆で「旧郎・旧婦」と呼び、仲人のような立場の人を裂人(さこうど)と呼んだり、指輪を叩き壊したりするなど、クスっと笑えるような面白味のある内容で、円満離婚ならではの明るさがあります。
そんな離婚式の大まかな流れとは次のようなものです。
1.2人が離婚に至った経緯を司会者が参列者に説明
離婚式を行う2人が入場し、司会者(一般的には離婚プランナー)が離婚を決断した経緯を簡単に説明します。
この際、オプションで写真のスライドショーも行えます。
2.裂人(さこうど)の挨拶
裂人(さこうど)とは、夫婦仲を裂いた人ではなく、結婚式における仲人のような人です。
主に旧郎・旧婦の共通の友人が行うことが多いようです。
挨拶の内容も、2人の円満離婚を応援するようなものが多くなっています。
3.友人代表のスピーチ
旧郎・旧婦の共通の友人もしくはどちらかの友人がスピーチを行います。
基本的に、離婚経験者にお願いするようです。
また、離婚の相談を受けた友人も多いようで、夫婦のこれまでの関係や、離婚後も変わらず友人として応援していきたいという内容が多いようです。
4.離婚届への署名捺印
参列者が見守る中、離婚届に署名捺印を行います。
署名捺印が終わると、司会者が「離婚を誓いますか?」と問いかけ、旧郎・旧婦がそれに答え宣誓を行います。
5.結婚指輪を潰す
夫婦最後の共同作業として、結婚指輪を木製のハンマーで叩き潰します。
潰された指輪を旧郎・旧婦の手によって掲げられると、拍手と歓声に包まれます。
6.旧郎によるブーケトス
結婚式での新婦によるブーケトスならぬ、旧郎によるブーケトスが行われます。
ブーケに使われるのは、「円満な関係」という花言葉があるユリオプスデイジーという花です。
ブーケを受け取った人は、次に円満離婚できるといわれています。
7.お色くずし
両家に分かれて白いパイを投げ合います。
パイの白いクリームや生地に顔を包まれることによって、無垢な状態にリセットするという意味が込められています。
このような離婚式は2009年ごろから行われるようになり、現在まで700組を超える夫婦が離婚式を行っています。
また、離婚式を挙げたことで離婚を思いとどまった夫婦も15組ほどいたそうです。
<離婚式を行う意味とは>
結婚式のパロディのようなユニークな離婚式ですが、式を行う夫婦は年々増加傾向にあります。
なぜ、離婚式を希望する夫婦が増えてきているのでしょうか。
離婚をする理由は、夫婦によって多種多様です。
しかし、DVなどの深刻な理由でないケースでは、いずれ周りに分かることなので、親戚や友人を招いて堂々と離婚を宣言し、周りからの気遣いを減らすために離婚式行う夫婦が増えてきているようです。
また、夫婦が明るくオープンな離婚式を行うことで、お互いに次の恋愛や結婚に向けて恨むことなく新たな気持ちで次の人生を歩み出すためという理由からもこのような場を設けたいと考える人も増えています。
また、男性と女性では離婚式を行う理由の違いがあります。
男性は、結果的に別れることになってしまったけれど、最後に楽しい思い出を残して結婚生活の幸せであった思い出を壊さず、きれいな別れ方をするためという理由が多いようです。
女性は、慰謝料や養育費、子供との面会など離婚の条件を離婚式で読み上げて、参列者を証人にしたいという目的がある人が少なく無いそうです。
男女で比べてみると、女性の方が現実的な感じがしますが、離婚後に慰謝料や養育費を払わない人は7割以上にもなるといった現状があるので、誤魔化されないようにしたいという気持ちが強く反映されるのでしょうね。
▪まとめ
円満離婚の区切りの1つとして、離婚式の需要は増加傾向にあります。
しかし、実際には離婚式に対する意見は賛否両論あるようです。
離婚式を行えるくらいだから円満離婚であることが分かるし、もし呼ばれたら今後も友人を応援していこうという気持ちになるという意見や、いくら円満離婚とはいえ離婚式ではピリピリした空気が流れていたたまれないし、そもそもわざわざお金をかけて離婚式などせず挨拶状を出したり直接言ったりすれば済むことなんじゃないかという意見があるようです。
離婚式はドラマなどで取り上げられて良いイメージを持つ人が多いようですが、現実は思い通りにならない場合も少なくないのかもしれませんね。
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