小倉百人一首を行う上で、まずやらなくてはならないのが、札を覚えることです。
上の句からすぐ下の句が出てこなければ、勝負になりません。
初級編としては、まず百人一首に慣れ親しむことです。
上の句下の句を何度も読んだり聞いたりすることで、自然と歌が頭に入ってきます。
何度も上の句・下の句を見るように、読むようにしましょう。
百首全部がいきなりだときついので、五色百人一首からやってみるのもよいかもしれません。
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目 次
覚え方初級編-あいうえお順 一覧表
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上の句 | 下の句 | |
あ | 秋風に たなびく雲の 絶え間より | もれ出づる月の 影のさやけさ |
秋の田の かりほの庵の とまをあらみ | わが衣手は 露にぬれつつ | |
明けぬれば 暮るるものとは 知りながら | なほ恨めしき 朝ぼらけかな | |
浅茅生の 小野の篠原 しのぶれど | あまりてなどか 人の恋しき | |
朝ぼらけ 有明の月と 見るまでに | 吉野の里に 降れる白雪 | |
朝ぼらけ 宇治の川霧 絶え絶えに | あらはれ渡る 瀬々のあじろぎ | |
足曳の 山鳥の尾の しだり尾の | 長々し夜を 独りかも寝む | |
淡路島 通ふ千鳥の 鳴く声に | いく世寝ざめぬ 須磨の関守 | |
哀れとも いふべき人は 思ほえで | 身のいたづらに なりぬべきかな | |
逢ひ見ての 後の心に くらぶれば | 昔は物を 思はざりけり | |
逢ふ事の 絶えてしなくば なかなかに | 人をも身をも 恨みざらまし | |
天つ風 雲の通ひ路 吹きとぢよ | をとめの姿 しばしとどめむ | |
天の原 振りさけ見れば 春日なる | 三笠の山に 出でし月かも | |
あらざらむ この世の外の 思ひ出に | 今一度の 逢ふ事もがな | |
嵐吹く 三室の山の もみじ葉は | 龍田の川の 錦なりけり | |
有明の つれなく見えし 別れより | 暁ばかり 憂きものはなし | |
有馬山 猪名の笹原 風吹けば | いでそよ人を 忘れやはする | |
い | いにしへの 奈良の都の 八重桜 | けふ九重に 匂ひぬるかな |
今来むと いひしばかりに 長月の | 有明の月を 待ち出でつるかな | |
今はただ 思ひ絶えなむ とばかりを | 人づてならで いふよしもがな | |
う | 憂かりける 人を初瀬の 山おろしよ | はげしかれとは 祈らぬものを |
恨み侘び 干さぬ袖だに あるものを | 恋に朽ちなむ 名こそ惜しけれ | |
お | 奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の | 声聞く時ぞ 秋は悲しき |
音に聞く 高師の浜の あだ浪は | かけじや袖の ぬれもこそすれ | |
大江山 いく野の道の 遠ければ | まだふみも見ず 天の橋立 | |
おほけなく 浮世の民に おほふかな | わがたつ杣に 墨染めの袖 | |
思い侘び さても命は あるものを | 憂きにたへぬは 涙なりけり | |
か | かくとだに えやはいぶきの さしも草 | さしも知らじな 燃ゆる思ひを |
鵲の 渡せる橋に 置く霜の | 白きを見れば 夜ぞ更けにける | |
風そよぐ 奈良の小川の 夕暮れは | みそぎぞ夏の しるしなりける | |
風をいたみ 岩打つ波の おのれのみ | くだけて物を 思ふころかな | |
き | 君がため 春の野に出でて 若菜つむ | わが衣手に 雪は降りつつ |
君がため 惜しからざりし 命さへ | 永くもがなと 思ひけるかな | |
きりぎりす 鳴くや霜夜の さむしろに | 衣かたしき 独りかも寝む | |
こ | 心あてに 折らばや折らむ 初霜の | 置きまどはせる 白菊の花 |
心にも あらで憂き世に 永らへば | 恋しかるべき 夜半の月かな | |
来ぬ人を まつほの浦の 夕なぎに | 焼くや藻塩の 身もこがれつつ | |
この度は ぬさも取りあへず 手向山 | 紅葉の錦 神のまにまに | |
恋すてふ わが名はまだき 立ちにけり | 人知れずこそ 思ひそめしか | |
これやこの 行くも帰るも 別れては | 知るも知らぬも 逢坂の関 | |
さ | 寂しさに 宿を立ち出でて ながむれば | いづこも同じ 秋の夕暮れ |
し | しのぶれど 色に出でにけり わが恋は | 物や思ふと 人の問ふまで |
白露に 風の吹きしく 秋の野は | つらぬきとめぬ 玉ぞ散りける | |
す | 住の江の 岸に寄る波 寄るさへや | 夢の通ひ路 人目よくらむ |
せ | 瀬を早み 岩にせかるる 滝川の | われても末に 逢はむとぞ思ふ |
た | 高砂の 尾上の桜 咲きにけり | 外山の霞 立たずもあらなむ |
滝の音は 絶えて久しく なりぬれど | 名こそ流れて なほ聞こえけれ | |
田子の浦に うち出でてみれば 白妙の | 富士の高嶺に 雪は降りつつ | |
立ち別れ いなばの山の 峰に生ふる | まつとし聞かば 今帰り来む | |
玉の緒よ 絶えなば絶えね 永らへば | しのぶる事の 弱りもぞする | |
誰をかも 知る人にせむ 高砂の | 松も昔の 友ならなくに | |
ち | 契りおきし させもが露を 命にて | あはれ今年の 秋もいぬめり |
契りきな かたみに袖を しぼりつつ | 末の松山 波こさじとは | |
千早振る 神代も聞かず 龍田川 | から紅に 水くくるとは | |
つ | 月見れば 千々に物こそ 悲しけれ | わが身一つの 秋にはあらねど |
筑波嶺の 峰より落つる 男女川 | 恋ぞつもりて 淵となりぬる | |
な | 長からむ 心も知らず 黒髪の | 乱れて今朝は ものをこそ思へ |
永らへば またこの頃や しのばれむ | 憂しと見し世ぞ 今は恋しき | |
なげきつつ 独り寝る夜の 明る間は | いかに久しき ものとかは知る | |
嘆けとて 月やはものを 思はする | かこち顔なる わが涙かな | |
夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを | 雲のいづこに 月やどるらむ | |
名にしおはば 逢坂山の さねかづら | 人に知られで くるよしもがな | |
難波江の 蘆のかり寝の ひと夜ゆゑ | 身を尽くしてや 恋ひわたるべき | |
難波がた 短き蘆の ふしの間も | 逢はでこの世を すぐしてよとや | |
は | 花さそふ 嵐の庭の 雪ならで | ふりゆくものは わが身なりけり |
花の色は 移りにけりな いたづらに | わが身世に経る ながめせし間に | |
春過ぎて 夏来にけらし 白妙の | 衣干すてふ 天の香具山 | |
春の夜の 夢ばかりなる 手枕に | かひなく立たむ 名こそ惜しけれ | |
ひ | 久方の 光のどけき 春の日に | しづ心なく 花の散るらむ |
人はいさ 心も知らず ふるさとは | 花ぞ昔の 香に匂ひける | |
人も惜し 人も恨めし 味気なく | 世を思ふ故に 物思ふ身は | |
ふ | 吹くからに 秋の草木の しをるれば | むべ山風を 嵐といふらむ |
ほ | ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば | ただ有明の 月ぞ残れる |
み | 御垣守 衛士のたく火の 夜は燃え | 昼は消えつつ 物をこそ思へ |
みかの原 わきて流るる 泉川 | いつみきとてか 恋しかるらむ | |
見せばやな 雄島のあまの 袖だにも | ぬれにぞぬれし 色は変はらず | |
陸奥の 信夫もぢずり 誰故に | 乱れそめにし 我ならなくに | |
み吉野の 山の秋風 さ夜更けて | ふるさと寒く 衣うつなり | |
む | 村雨の 露もまだ干ぬ まきの葉に | 霧立ちのぼる 秋の夕暮れ |
め | 巡り逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に | 雲がくれにし 夜半の月かな |
も | 百敷や 古き軒端の しのぶにも | なほあまりある 昔なりけり |
もろともに あはれと思へ 山桜 | 花より外に 知る人もなし | |
や | 安らはで 寝なましものを さ夜更けて | かたぶくまでの 月を見しかな |
八重むぐら しげれる宿の 寂しきに | 人こそ見えね 秋は来にけり | |
山川に 風のかけたる しがらみは | 流れもあへぬ 紅葉なりけり | |
山里は 冬ぞ寂しさ まさりける | 人目も草も かれぬと思へば | |
ゆ | 夕されば 門田のいなば おとづれて | 蘆のまろやに 秋風ぞふく |
由良の門を わたる舟人 かぢを絶え | ゆくへも知らぬ 恋の道かな | |
よ | 世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ | あまの小舟の 綱手悲しも |
世の中よ 道こそなけれ 思ひ入る | 山の奥にも 鹿ぞ鳴くなる | |
夜もすがら 物思ふころは 明けやらで | ねやの隙さへ つれなかりけり | |
夜をこめて 鳥の空音は はかるとも | 世に逢坂の 関は許さじ | |
わ | わが庵は 都のたつみ 鹿ぞ住む | 世よをうぢ山と 人はいふなり |
わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の | 人こそ知らね かわく間もなし | |
忘らるる 身をば思はず ちかひてし | 人の命の 惜しくもあるかな | |
忘れじの 行く末までは かたければ | 今日をかぎりの 命ともがな | |
和田の原 漕ぎ出でて見れば 久方の | 雲ゐにまがふ 沖つ白波 | |
和田の原 八十島かけて 漕ぎ出でぬと | 人には告げよ あまの釣舟 | |
侘びぬれば 今はた同じ 難波なる | みをつくしても 逢はむとぞ思ふ | |
を | 小倉山 峰のもみじ葉 心あらば | 今一度の みゆき待たなむ |
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