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鳥取しゃんしゃん祭とはいつ?意味や由来、イベント、しゃんしゃん傘踊りとは

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▪はじめに

鳥取しゃんしゃん祭とは、鳥取県鳥取市で毎年8月中旬行われるお祭りです。

傘を持って踊る「因幡の傘踊り」を数千人の踊り手が踊りながら市内中心を踊り歩くこの祭りは、世界最大の傘踊りとしてギネス世界記録に認定されており、毎年多く観光客が訪れています。

今回は、そんな鳥取しゃんしゃん祭について詳しく紹介していきましょう。

 

鳥取しゃんしゃん祭とは

鳥取しゃんしゃん祭は、毎年8月16日ごろに行われている鳥取の夏祭りです。

この祭りは、1961年(昭和36年)に商工復興を目的に地元の聖神社と大森神社の例祭を合わせて誕生した「鳥取祭」が始まりでした。

しかし、氏子中心の神輿行列がメインの祭だったので一般市民が参加する機会に乏しく、あまり盛り上がらなかったため、1965年(昭和40年)から鳥取県東部地域に昔から伝わる雨乞いの踊りである「因幡の傘踊り」を簡単にアレンジしたものを祭に取り入れたことで年々盛り上がっていきました。

踊り手もどんどん増えていき、2014年(平成26年)に開催された第50回記念大会では、4千人以上の踊り手が一斉に踊ったことが「世界最大の傘踊り」としてギネス記録に登録され、現在では日本全国に知られる祭りとなっています。

 

▪意味

鳥取しゃんしゃん祭には、祭りを開催することで鳥取市に多くの人を呼んで、地元経済の活性化を目指すという目的があります。

 

▪由来

鳥取しゃんしゃん祭が8月16日ごろに行われるのは、しゃんしゃん踊りを初めて行った1965年(昭和40年)の大会の日が8月16日であったことに由来しています。

その理由は、「因幡の傘踊り」が盆の時期に行われていたことと、和紙でできた傘が雨に濡れて壊れないように過去の気象データから1年で最も雨の少ない日が8月16日だったからです。

 

また、鳥取しゃんしゃん祭の名前は一般公募で名付けられたもので、傘踊りの傘に付いた鈴が「しゃんしゃん」と鳴ることと、温泉地である鳥取県ではお湯が沸く音を「しゃんしゃん」と言うことが由来となっています。

 

▪イベント

鳥取しゃんしゃん祭は、毎年8月の中旬に開催されています。

この祭りの一番の見どころは4000人以上の踊り手がカラフルな模様としゃんしゃんと鳴る鈴が特徴的な傘を持って踊りながら進んでいく傘踊りで、毎年多くの見物客が訪れています。

踊り手は、「連」と呼ばれる20人以上50人以下で構成された団体で、毎年約100連も参加しています。

参加連は、傘踊りの美しさを表現する「美クラス」と楽しく踊ることを表現する「喜クラス」に分かれており、「美クラス」はコンテストにもなっているので、どの連も完成度が高く見ごたえがあります。

 

スケジュールは3日間で、1日目に前夜祭が鳥取市民会館大ホールで13:00(12:30開場)~16:00に行われ、2日目に一斉傘踊りが桜町街道や智頭街道などで16:00(15:00開場)~20:00に行われ、3日目に後夜祭となる市民納涼花火大会が行われます。

また、地元グルメや焼きそばや綿菓子などの定番の屋台などが出店する「しゃんしゃん夜市「にぎわい屋台村」」も立ち並び、ガラポン抽選会も行われます。

その他にも、傘を持たず鈴の付いたオリジナルの小道具を使って踊る「すずっこ踊り」や鳥取市民会館で演歌歌手によるコンサートや太鼓演奏などもあります。

 

場所は、前夜祭は鳥取市民会館、一斉傘踊りはヤマダスポーツパーク陸上競技場で開催される予定で、席は事前申し込み制になっているので参加希望の方は下記の鳥取しゃんしゃん祭公式ホームページにてご確認ください。

 

鳥取しゃんしゃん祭公式HP http://tottori-shanshan.jp/

 

鳥取しゃんしゃん祭の雑学

<因幡の傘踊りとしゃんしゃん傘踊りとは>

鳥取しゃんしゃん祭で踊られるしゃんしゃん傘踊りは、鳥取県東部地区に古くから伝わる「因幡の傘踊り」が元となっています。

 

「因幡の傘踊り」とは、江戸時代に鳥取県で大干ばつが続いた時期に、宇倍野村の五郎作という老農夫が雨乞いのために三日三晩、冠笠(頭に乗せる祭用の笠)を振り回して踊り続けたことが起源だといわれています。

五郎作の踊りのおかげで雨が降り、村の人たちは大飢饉を免れましたが、五郎作は炎天下で踊り続けたことで亡くなってしまいました。

村人たちは五郎作の霊を慰めるために、お盆には冠笠を持って踊るようになったとされています。

その後、明治時代に若者たちの新たな娯楽を作ろうとしていた山本徳次郎が、冠笠の代わりに長い柄の傘を使い、剣舞の型を用いた振り付けにしたら勇壮な踊りになるのではと考え、その結果誕生したのが「因幡の傘踊り」です。

 

戦後、地元経済の活性化のために1961年(昭和36年)から始まった鳥取祭でしたが、あまり盛り上がらず思案していた際に、「因幡の傘踊り」を誰でも簡単に踊れるようにアレンジして多くの人に踊ってもらう案が出ました。

当時の高田勇鳥取市長は、横枕地区の高山柳蔵氏に依頼し「因幡の傘踊り」をアレンジした「きなんせ節」の振り付けが誕生します。

この「きなんせ節」の傘踊りを1965年(昭和40年)の鳥取祭から取り入れ、祭りの名前も「鳥取しゃんしゃん祭」と変わりました。

新しい傘踊りは一般市民に徐々に浸透していき、1970年(昭和45年)には「鳥取しゃんしゃん傘踊り」の振り付けが、平成に入ってからは「平成鳥取音頭」「しゃんしゃんしゃんぐりら」が誕生し、現在の鳥取しゃんしゃん祭では、「きなんせ節」「鳥取しゃんしゃん傘踊り」「平成鳥取音頭」「しゃんしゃんしゃんぐりら」の4曲が踊られています。

 

<しゃんしゃん傘とは>

鳥取しゃんしゃん傘踊りで使われる傘を「しゃんしゃん傘」といいます。

しゃんしゃん傘は「因幡の傘踊り」に使われていた、大きくて柄の長い傘を一回り小さくしたものです。

 

「因幡の傘踊り」は、剣舞の型が用いられているので柄が長くなっており、見栄えもするよう長さ160㎝、直径110㎝の大きなものが使われていました。

この傘を使った「因幡の傘踊り」は若い男性でなければ踊れないほどハードなものでしたが、しゃんしゃん傘踊りは女性や子供でも踊れるものとして作られたので、傘も従来のものより小さな長さ120㎝、直径80㎝と誰もが使いやすい大きさに改良されています。

 

傘は竹で組まれた骨組みに和紙を張って、赤や青の色を塗り、金紙や銀紙で模様が付けられ、全ての骨の先は金紙の短冊で装飾されています。

また、全ての骨の真ん中辺りに鈴が傘を閉じた時に重ならないように少しずつずらして取り付けられ、傘の頭には白い半紙の房が付けられています。

 

しゃんしゃん傘の和紙の色にはそれぞれ、外側の赤と白は「砂丘」、青は「海(日本海)」、銀のひし形模様は「魚が飛び跳ねている様子」、中心の赤と金は「賑わい」と「傘踊りの華やかさが輪となりひとつになること」、頭の白は「雨乞いの祈願」という意味があります。

 

▪まとめ

鳥取しゃんしゃん祭は、ギネス記録を持つ日本を代表するお祭りの1つです。

命をかけた雨乞い伝説が元になって始まった傘踊りが、年月を経て多くの人たちが楽しめるものに進化していったのも歴史を感じて興味深いですよね。

各連の踊り手さんたちが、この日のために練習して毎年素晴らしい踊りを披露してくれますので、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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