■はじめに
梅雨が明けはじめる7月から、8月に入るといよいよ本格的な夏を意識するシーズンになります。
熱中症対策などの体調管理の為、より食事に気を使われる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな7月の下旬には、私達の食生活に欠かせない味の素の日があります。
目 次
味の素の日とは
味の素の日は毎年7月25日にあります。
1908年(明治41年)のこの日に、味の素の大元となるうま味調味料の製造法の特許を取得したことから、日本うま味調味料協会が制定しました。
日本うま味調味料協会は1948年(昭和23年)に発足し、現在は味の素株式会社、ヤマサ醤油株式会社、MCフードスペシャリティーズ株式会社、株式会社新進の4社が協会会員会社として、うま味調味料の普及や啓蒙活動を行っています。
■意味
味の素の日は消費者に対し、うま味調味料について正しく理解してもらいたいという意味合いがあります。
うま味調味料の普及を目的としたキャンペーンが各企業で企画され、地域や販売店に合わせた様々なイベントが行われています。
■由来
1908年7月25日は東京帝国理科大学(現:東京大学理学部)の池田菊苗博士が、「グルタミン酸塩ヲ主成分トセル調味料製造法」の特許を取得た日になります。
昆布の旨味成分がグルタミン酸であることを発見した博士は、ナトリウムを加えてグルタミン酸ナトリウムを製造することに成功し、家庭用のうま味調味料「味の素」として翌年から販売されるようになりました。
このことから、味の素の日は7月25日に制定されました。
■イベント
味の素を販売する味の素株式会社では、他社とのコラボ企画が度々行われています。
例えば、2018年は味の素の日を含む7月23日~29日の対象レシートで応募すると、抽選で賞品が当たるといった企画が行われました。
これは、味の素・イトーヨーカドー・ハウスの共同企画によるもので、味の素マヨネーズとハウスジャワカレーの誕生50周年を記念したプレゼントキャンペーンです。
対象商品を2点以上含んだ740円以上のレシートで応募することができ、ハウス食品詰め合わせ50点と味の素KK商品詰め合わせ50点を各25名、合わせて50名に抽選でプレゼントされました。
他にも、季節や地域に合わせたプレゼント企画や記念イベントが行われていましたので、お近くのスーパーや広告をぜひチェックしてみてくださいね。
味の素の雑学
味の素の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□うま味とは!?
うま味とは、基本味の1つにあたります。
もともとは、甘味・塩味・苦味・酸味の4基本味と認識されていましたが、池田菊苗博士が発見した“うま味”と合わせて現在は基本5味とされています。
味は「グルタミン酸」というアミノ酸の一種になりますが、それだけでは美味しいと感じにくく塩味や甘味などの味覚と合わせることで美味しさを感じることが出来ます。
ちなみに、舌などにある味蕾での味覚受容となるのは基本5味とのことで、他の味を混ぜても作ることは出来ない独立した味と言われています。
□味の素の原料
味の素は、主にサトウキビから絞り出した糖蜜が原料となっています。
しょうゆや味噌と同じ製法の発酵法で、糖蜜中の糖分をグルタミン酸に作り変えています。
サトウキビが原料なら甘い調味料をイメージされるかもしれませんが、主成分がグルタミン酸の為、甘くない調味料になります。
■まとめ
味の素の日についてご紹介させて頂きました。
他の味覚に比べて、うま味について説明するのは難しいですよね?
しかし、このうま味を聞かせることが、繊細な和食の味の決め手となります。
和食の出汁に使われる昆布からヒントを得て、日本人によってうま味が発見されたことは、今回調べていて筆者も誇らしく思いました。
毎年7月25日味の素の日には、関連イベントやキャンペーンをチェックしてみたり、味の素を取り入れてうま味を効かせた食事を楽しんでみるのはいかがでしょうか。
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