▪はじめに
怖い話は背筋がゾクッとして、暑い夏の夜によく似あいますよね。
夏になるとテレビや雑誌などでも怖い話の特集が組まれたり、怖い映画が放映されたりします。
今回は、暑い夏にぴったりの世界中の人たちを怖がらせたオカルト映画にちなんだ記念日のお話です。
目 次
オカルト記念日とは
オカルト記念日は、毎年7月13日にあります。
オカルト記念日は、1974年(昭和49年)7月13日にオカルト映画の「エクソシスト」が日本で公開された日を記念して制定された記念日です。
「エクソシスト」は日本で大ヒットし、その後のオカルトブームの火付け役ともいわれています。
▪意味
オカルト記念日は、少女に憑りついた悪魔と悪魔祓いをする神父との戦いを描いた「エクソシスト」というオカルト映画の公開を記念したものです。
オカルトブームのきっかけともなった作品なので、オカルトファンにとって大切な記念日といえます。
▪由来
オカルト記念日は、1974年(昭和49年)の7月13日に日本でオカルト映画「エクソシスト」が初めて公開されたことに由来しています。
▪イベント
オカルト記念日にまつわるイベントは見つかりませんでした。
オカルトの雑学
<ニュートンの万有引力はオカルトだった?>
「オカルト」という言葉は、幽霊や超常現象といった不思議で怖いものを意味するものというイメージですよね。
確かに現在ではそういった、科学的に解明することができない超自然的な現象や神秘的な現象のことを意味する言葉として使われています。
しかしこの「オカルト」という言葉、時代によって少しずつ意味を変えてきた言葉だったのです。
英語の「オカルト(occult)」の語源は、ラテン語で「隠す」や「土をかけて埋める」「知られないようにする」という意味の「オクレーレ(occulere)」または「隠された」「秘密の」といった意味の「オクルトゥス(occultus)」という言葉です。
これらのラテン語が中世ヨーロッパで使われるようになった時に「目に見えないもの」や「正当な知識や常識では理解できないもの」「異端なもの」といった意味になりました。
これは、キリスト教で教えられる知識や常識から外れるものという意味です。
ですから、キリスト教の思想や世界観から外れるものや理解できないものは全て「オカルト」と呼ばれたのです。
キリスト教の知識や考え方が正しくて常識だと言われていた17世紀のヨーロッパで、ニュートンが「万有引力の法則」を発表したところ、目に見えない力が働いているなんてばかばかしくて非常識だと評価され「オカルト的な考え方」だと批判されたのです。
その後、科学が発展していきキリスト教的な知識は正統派ではなくなり、ニュートンの考え方が常識になっていき、ニュートンは現在では近代物理学の祖と呼ばれるようになったのです。
そして「オカルト」という言葉はまた徐々に意味を変えていき、現在では「神秘的なもの」や「超自然的なもの」といった人間には解明することのできない不思議なものや現象のことを意味するようになりました。
<「エクソシスト症候群」という病気があるって本当?>
オカルトブームの火付け役である映画「エクソシスト」の「エクソシスト」は悪魔祓いをする神父のことです。
しかし、日本では「エクソシスト」=「悪魔に憑りつかれた人」というイメージが強くなっているように思います。
これは、映画の中で悪魔に憑りつかれた少女の演技があまりにも真に迫っていたので少女の印象が強く残ったからではないでしょうか。
実際、キリスト教の神官学校では、悪魔に憑りつかれた人間と精神疾患患者との見分け方などを教える授業があるそうです。
日本でも昔は精神疾患患者を「狐憑き」と呼んでお祓いをしていました。
同じようにヨーロッパでも精神疾患患者は「悪魔憑き」として扱われていたのです。
近年、この悪魔憑きのような症状が現れる病気がある事が判明されました。
その病気は「抗NMDA受容体抗体脳炎」という脳炎の一種で、通称「エクソシスト症候群」と呼ばれています。
特徴としては、発病者の9割が女性で中でも20代前半で発症しやすくなっているとされています。
症状は、頭痛や発熱などの風邪のようなものから始まり、徐々に鬱や不安などのメンタル面の症状が現れます。
そして、日常の簡単な作業ができなくなり、異常な興奮や妄想・幻覚・けいれん発作などの症状が現れます。
激しい症状が繰り返された後、今度は何に対しても無反応になります。
話しかけても刺激を与えてもまるで無反応になり、さらには呼吸さえも弱くなっていきます。
この無反応時期には、歯ぎしりや口元のけいれんや舌の奇妙な動き、手がずっと虫がうごめくような動きを続けるなどの症状も現れます。
その後少しずつ症状が落ち着き始め、徐々に回復していきます。
確かにこのような症状が現れると、悪魔に憑りつかれたように感じてしまいますよね。
現在は医療も進み、原因が卵巣に出来た腫瘍でこれを取り除けば回復する可能性が高くなっていますが、7%の人は亡くなっているそうです。
このように、昔は悪魔憑きや狐憑きとしてお祓いくらいしか対処法のなかった病気や精神疾患患者を見極めるためにも、現在もエクソシストは必要なのかもしれませんね。
しかし、97%はこういった病気が原因なのですが残りの3%は原因不明なのだとか。
▪まとめ
いかがでしたでしょうか?
科学の進歩で本当の「オカルト」は少なくなってきたかもしれませんが、7月13日のオカルト記念日には「エクソシスト」のようなオカルト映画などを観て涼しくなってみてはいかがでしょうか?
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