▪はじめに
素晴らしいことがあったら、思わず「ナイス!」と口にしてしまうこともあるのでしょう。
そんなナイスなことを見つける日があるそうです。
目 次
ナイスの日とは
ナイスの日は、毎年7月13日にあります。
ナイスの日は、筒井道隆の人気小説をベースに作られ、2006年に公開されたアニメ映画「時をかける少女」の中で登場する記念日です。
▪意味
ナイスの日は、ナイスなことや素敵なことを探す日という意味があります。
▪由来
ナイスの日は、7(ナ)1(イ)3(ス)の語呂合わせが由来で7月13日に制定された記念日です。
▪イベント
ナイスの日にちなんだイベントはありませんでした。
ナイスの雑学
<「良かった探し」のポリアンナ効果でポジティブに!>
素敵なことを探す、と言われると私は子供のころ見た「愛少女ポリアンナ物語」の「良かった探し」を思い出します。
「よかった探し」とは、どんなことが起きてもその中からよかったと思えることを探し出すゲームのことです。
幼い頃に母親を亡くし、父からこのゲームを教えてもらったポリアンナは父親が亡くなったあとも良かった探しをして自分も周りの人々も幸せにしていくといったお話でした。
この物語から、2つの心理用語が生まれていることをご存知でしょうか?
1つは「ポリアンナ効果」といって、1964年にアメリカの心理学者チャールズ・E・オスドックが「ネガティブな言葉よりもポジティブな言葉の方が大きな影響を及ぼす」ということを説明するのに使った例えです。
言葉は不思議な力を持っていて、言葉を発することでその言葉に気持ちを引っ張られていくことがあります。
例えば、「疲れた、もうだめだ」と口にすると良い結果が得られなかったり、「ここまで頑張った自分、偉い!大丈夫、上手くいく」と口にすると頑張れたり良い結果が出たりすることってありませんか?
ポリアンナもどんなにつらい状況に立たされても素敵なこと、よかったことを見付けて言葉にすることで自分を奮い立たせ心から幸せを感じることで良い結果を引っ張っていくのです。
そして、ポリアンナに関するもう一つの心理用語は「ポリアンナ症候群」という言葉です。
「ポリアンナ症候群」とは、直面した問題の中の小さな良い部分だけを見て自己満足してしまい、問題から目を反らして現実逃避することを意味します。
物語のポリアンナは決して現実から目を反らすためによかった探しをしていたわけではありません。
実際、自分が交通事故で歩けなくなった時はよかった探しをすることが出来ないほどに落ち込んでしまいました。
それでも、お医者さんを信じて頑張ってリハビリすればきっと治る、そうなったらどんなに素敵だろうと自分を勇気づけて前に進んでいくのです。
忙しくて殺伐とした現代社会の中で、ポリアンナのように現実を受け止めてその中からポジティブな方向へと向かわせてくれる「よかった」を探して幸せを引き寄せるゲームも時には必要なのかもしれませんね。
<「時をかける少女」の中の未来は荒廃した世界だった>
ナイスの日が広まったきっかけになった映画「時をかける少女」の中で、未来からやってきた少年は、現代と未来との違いを「川が地面を流れていること」「空の広さ」「人の多さ」「野球や自転車があること」と表現しています。
そして、少年がどうしても見たいとわざわざ未来から現代にやってきた理由の絵画を、主人公の叔母が「何百年も前の大戦争と飢饉の時代」「世界が終ろうとしていた時」に描かれたものと説明しています。
主人公の叔母は、原作の主人公なのでタイムリープ能力者だと考えられます。
この絵画と未来とのつながりは、作品中では説明されませんでした。
とてもややこしいのですが、この絵画は「本来は未来で描かれた絵画で、なんらかの形で主人公の叔母が手に入れたものではないか」との説があるのです。
荒廃した未来からきた少年にとって、現代の当たり前にある景色やものや生活が何よりも幸せで大切なものだったのではないでしょうか。
それこそ未来に帰りたくないくらいに。
「時をかける少女」という映画は、なかなか気づかないけれど何気ない日常の中にこそ幸せが詰まっていると伝えたかったのではと思います。
▪まとめ
ナイスの日はアニメ映画の一コマから生まれた記念日です。
この記念日が「時かけ」以前から言われていたのかは定かではありませんが、ナイスなことを探す日だなんてとても素敵ですよね。
みなさんも、ナイスの日にはぜひ身近にある小さな幸せを探してみて下さい。
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