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屋根の日とはいつ?意味や由来、イベントは。瓦屋根の良さを

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▪はじめに

昔から日本の家には欠かせない瓦屋根は、日本の気候などに合わせて作られている為、伝統的な日本家屋でなくても屋根だけは瓦を使っている家も少なくありません。

今回は、日本の家を守ってきた瓦屋根の良さを伝えるために作られた記念日についてご紹介します。

 

屋根の日とは

屋根の日は、毎年8月8日にあります。

2003年(平成15年)に一般社団法人全日本瓦工事業連盟によって制定されました。

 

▪意味

屋根の日には、日本の家屋に良く似合う瓦屋根をアピールし、屋根の重要性を伝えるという目的があります。

 

▪由来

屋根の日は、漢字の「八」が屋根の形に似ていることと、屋根の「屋(ヤ=八)」を重ねると瓦を重ねた様子に似ていることから8月8日が選ばれました。

 

▪イベント

屋根の日である8月8日前後には、全日本瓦工事業連盟と全国いぶし瓦組合連合と全国陶器瓦工業組合が連合で、住宅関係者や消費者に向けて屋根の重要性を伝えるイベントを日本各地で行っています。

 

愛知県高浜市にある高浜市やきものの里かわら美術館では「屋根の日に美術館で遊ぼう!」というイベントを開催しています。

2018年には、7月28日(土)~9月2日(日)に開催されました。

期間中は、三河土で作られた焼き物のおもちゃでガラス玉を転がして遊ぶイベントや屋根の模型に乗って写真を撮るイベントなどが催されました。

 

また、屋根の日の8月8日限定で、家の形の焼き物に色を塗ってマグネットを作るワークショップや高浜とりめし学会のマスコット「めしどりちゃん」が美術館に登場するイベントなどが行われ、夏休み中の親子連れが沢山来場しました。

 

屋根の雑学

<瓦屋根はいつから使われているの?>

瓦の歴史はとても古く、中国では紀元前900年~800年頃には使われていたようです。

日本に瓦が伝わったのは飛鳥時代の588年頃で、朝鮮半島から麻奈文奴・陽貴文・陵貴文・昔麻帝弥の4名の技術者によって伝えられたとされています。

日本最古の瓦は「法興寺」という蘇我馬子が建てたお寺に使われたもので、この瓦は奈良の平城京に遷都した時に「元興寺」で使われ、現在も残っています。

 

その後も瓦は主にお寺やお城に使われるものでしたが、江戸時代中期に近江国大津(今の滋賀県大津市)の瓦工・西村半兵衛が桟瓦(さんがわら)という薄くて軽い瓦を考案し、一般家屋の屋根にも使われるようになりました。

江戸は火事が多く、屋根も草で作られていた為あっという間に火が燃え広がっていました。

 

そこで幕府は瓦屋根を推奨し、瓦屋根に変える家にはお金を貸してくれたりもしていたようです。

こうして江戸時代後期には江戸の町で瓦屋根が普及していき、瓦屋根が一般化していく足掛かりにました。

 

<地域によって瓦屋根の色が違うのはどうして?>

旅行に行くと、新幹線や車の窓から見える屋根の色や形が違うことに違和感を覚える事ってありませんか?

私は九州方面に行くことが多いのですが、広島県や山口県などは屋根の色が赤茶色の家が多くてびっくりします。

このように地域によって屋根の色や形が違うのはどうしてなのでしょうか?

 

赤い瓦は日本海側に多く見られる「石州瓦」と呼ばれる瓦で、島根県の石見地方が発祥の瓦です。

石州瓦は、江戸時代中期ごろから水や寒暖差に強い来待石という石で作った釉薬が使われるようになり、また約1200~1300℃の高温で焼くので耐久性に優れ雪が多く降る地方に適しているため現在でも多く取り入れられているのです。

 

石州瓦が赤いのは釉薬に使われている来待石に鉄分が多く含まれている為、高温で焼いた時に赤く変化するからです。

この石州瓦は、江戸時代に石川県にも伝わり「加賀の赤瓦」として今でも赤い瓦が加賀市を中心に多く使われています。

 

赤い屋根瓦は、雪が多く降る日本海側や島根県に近く昔から流通が盛んだった広島県や山口県で今でも多く見られる歴史ある地域特有の景色というわけなのです。

 

▪まとめ

最近では屋根の種類も豊富で、瓦は高価なので瓦屋根の家も少なくなってきています。

瓦以外の屋根も良いですが、昔から日本の気候に合わせて作られ家を守ってきた瓦が無くなっていくのはやはり寂しいですね。

屋根の日には、近所の家がどんな屋根なのか気にしながら見てみてはいかがでしょうか?

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