■はじめに
過ごしやすい秋真っ只中の10月から、11月に入るといよいよ冬を意識するシーズンになります。
学業やお仕事の内容によっては年末に向けて忙しくなる方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな11月の終わりは、私達の生活にとっても欠かせない議会開設記念日です。
目 次
■議会開設記念日とは
議会開設記念日は毎年11月29日にあります。
1890年(明治23年)のこの日、初の「帝国議会」が開かれました。
帝国議会は、1890年の大日本帝国憲法(明治憲法)の施行から、1947年(昭和22年)5月3日の日本国憲法の施行まで設置されていた日本の議会です。
■意味
議会開設記念日は、国民に対して議会への興味や関心、認識を持ってもらうという意味合いがあります。
そして、立憲政治の第1歩を踏み出したことを表す日でもあるんですね。
国会については、中継などで公開されています。
■由来
1890年11月29日、前年の1889年(明治22年)2月11日に公布された大日本帝国憲法を受けて、第1回帝国議会が開かれました。
このことから、議会開設記念日は11月29日に制定されました。
その開院式は明治天皇臨席のもと行われました。
■イベント
議会開設記念日にまつわるイベント情報は得られませんでしたが、日本の国会は会期期間中に随時放送されています。
この国会中継は、通常はNHK(日本放送協会)の総合テレビとラジオ第1にて「国会中継」のタイトルで放送されています。
そして、株式会社ドワンゴのニコニコ生放送でNHKと同じタイトルで、ライブストリーミング配信しているインターネット番組があります。
他にも、地方の県議会や市議会の情報がインターネットに載っていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
議会の雑学
議会開設記念日にちなんだ雑学をご紹介します。
□帝国議会について
帝国議会は、1889年の大日本帝国憲法発布から1947年の日本国憲法への改正までの間、設置されていた日本の議会です。
1890年11月29日の第1回議会から、1947年3月31日の第92回議会まで行われ、今日の国会と連続性を持っています。
国民の中から選挙で選ばれた議員で構成された衆議院と、公選制ではなく皇族・華族・勅選議員・多額納税者などの特権階層の議員で構成された貴族院からなる二院制で、「議会」と略称されていたそうです。
当初は、男子制限選挙制であり、国会開設前に行われた7月の総選挙での選挙権は、直接国税15円以上を納める25才以上の男子に限られていました。
そのため、選挙資格をもつものは総人口の1.14%に限られ、その多くが地主だったのだそうです。
又、被選挙権も、30歳以上の男子で選挙権と同じ納税要件を必要とするなどの条件があり、選挙権・被選挙権共に、きわめて厳しい制限がありました。
ちなみに、衆議院の初代議長は中島信行、貴族院の初代議長は伊藤博文であったとのことです。
□当時の議事堂
議事堂は、1888年(明治21年)6月に起工し、国会開設目前の1890年11月に完成しました。
洋風木造2階建てでしたが、完成から2ヵ月ほどの、翌1891年(明治24年)1月に焼失し、やむを得ず、現在の帝国ホテルの隣にあった鹿鳴館を「貴族院」に、虎ノ門の工部大学校(現在の東大工学部の前身)を「衆議院」にしてその場をしのいだのだそうです。
■まとめ
議会開設記念日についてご紹介させて頂きました。
今では当たり前のように国会や地方での議会が開かれ、情報も得やすくなりましたが、今から百数十年以上も前に始まった当初は難題続きで、改善に改善を重ねて今に至ることが調べていて感じられました。
また、一国民として、選挙なども積極的に参加しなければいけないなと思いました。
毎年11月29日議会開設記念日には、国会や地方議会の情報をチェックしてみるのがおすすめです。
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