■はじめに
師走の時節となる12月は、下旬に入るといよいよ本格的なお正月シーズンになります。
普段おろそかにしてしまっている健康について、今一度意識して過ごすという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな12月の下旬には、私達の健康にとって欠かせない身体検査の日があります。
目 次
身体検査の日とは
身体検査の日は毎年12月28日にあります。
身体検査の日が制定されたのは、1888年(明治21年)のこと。
当時の文部省(現・文部科学省)によって制定されました。
日本では、1871年(明治4年)に文部省を創設し、翌1872年(明治5年)、全国に日本最初の近代的学校制度を定めた教育基本法令の「学制」が公布されました。
そして、フランスの学校制度にならい、全国を学区に分けて学校設立を計画。
公布に際し、「被仰出書」(おおせいだされしょ)を出して、「必ず邑(むら)に不学の戸なく家に不学の人なからしめん事を期す」と述べて、その理念を示しました。
■意味
身体検査の日は、身体検査について正しい興味を認識を持ってもらうという意味合いがあります。
そして、全国の学校を通して、国民の健康を認知することを表す日でもあるんですね。
例えば身体検査を体験出来る啓発イベントが行われたり、クリニックなどでは特別キャンペーンが行われています。
■由来
1888年12月28日、当時の文部省が全ての学校に毎年4月に生徒の「活力検査」(身体検査)を実施するよう訓令しました。
このことから、身体検査の日は12月28日に制定されました。
■イベント
2018年から、札幌市西区・北祐会神経内科病院にて【健康フェスタ】が開催されています。
これは、地域の方々を対象に行われる健康維持応援企画です。
参加料は無料で、申し込みも不要とのこと。
当日は、体操などによる参加型体験や相談ブース、身体検査を含む各種測定などが行われました。
他にも、あちこちで身体検査をテーマとしたイベントが開かれています。
病院を中心とした健康にまつわるイベントや様々な形で楽しみながら受診できる健康診断など。
周年記念や期間限定でオプション検査などの割引キャンペーンをしているクリニックもありますので、身体検査を考えている方はぜひチェックしてみてください。
身体検査の雑学
身体検査の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□当初の身体検査
当初の身体検査は、「活力検査」と呼ばれていました。
その検査項目は、体長・体重・胸囲・臀囲(でんい:尻のまわり)・指極(しきょく:両手を水平に伸ばした時の長さ)・力量・握力・肺量でした。
その後、1897年(明治30年)に「活力検査」は全面的に改められ、「学生生徒身体検査規程」が公布されました。
これにより、体力検査的な項目は削除され、発育に関係のある身長・体重・胸囲などが残されました。
□日本人の平均身長
現在の日本人の平均身長は、世代によって異なりますが、おおよそ成人男性で171cm前後、成人女性では158cm前後となっています。
過去100年の間に平均身長は高くなっていて、日本でも男女ともに20歳時平均身長は、過去100年の間に10cm以上も高くなっています。
■まとめ
身体検査の日についてご紹介させて頂きました。
学生の頃と違って、大人になるとなかなか身体検査を受ける機会がないという方もたくさんいらっしゃるかと思います。
130年以上も前から実施されている身体検査は、学生生活の中ではもちろんのこと、私達の健康を知る為に、とても大事なことなんですね。
毎年12月28日身体検査の日には、身体検査が行われているイベントをしチェックしたり、健康診断の予定を立ててみるのがおすすめです。
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