■はじめに
師走の時節となる12月上旬から、下旬に入るといよいよ本格的なお正月シーズンになります。
年末の歌番組を楽しみにしているという方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな12月の下旬は、音楽の一つの文化とも言えるシャンソンの日です。
目 次
シャンソンの日とは
シャンソンの日は毎年12月29日にあります。
1990年(平成2年)のこの日、東京・銀座のシャンソン喫茶店「銀巴里(ぎんパリ)」が閉店したことから制定されました。
日本初のシャンソン喫茶店として開店したこのお店は、老舗として知られています。
■意味
シャンソンの日は、シャンソンに対して興味を関心を持ってもらいたいという意味合いがあります。
そして、シャンソン喫茶店「銀巴里」を惜しみ称える日でもあるんですね。
■由来
1990年12月29日は、銀座のシャンソン喫茶の老舗「銀巴里」が閉店した日です。
このことから、シャンソンの日は12月29日に制定されました。
■イベント
2008年から、毎年1月に渋谷・道玄坂のライブハウスTSUTAYA O-EASTにて【新春シャンソンショウ】が開催されています。
これは、個性的な面々が自分の持ち歌は一切無しのシャンソン縛りにて、アーティスト自身の解釈で楽曲を披露するというもの。
シャンソンの名曲をたっぷりと楽しむことが出来、MCではシャンソン豆知識も挟みながら行われます。
そして、ラストは観客と出演者全員で大合唱して幕を閉じる、ライブハウスならではの一体感ある楽しいシャンソンショウとのこと。
ちなみに、当日はROLLYやソワレ、Kaya、Rickyが出演するのが定番となっていて、加藤登紀子さんの出演もありました。
他にも、この時期であったり、年間通してあちこちでシャンソンをテーマとしたイベントが開かれています。
ディナーショーやシャンソンに特化したフェスティバルなど。
アマチュアコンサートやオーディションをしているところもありますので、ご興味のある方はぜひチェックしてみてください。
シャンソンの雑学
シャンソンの日にちなんだ雑学をご紹介します。
□シャンソン喫茶の老舗「銀巴里」
1951年(昭和26年)に日本初のシャンソン喫茶店として開店した銀巴里は、戦後のシャンソンブームを支え、数々の名曲を生み出しました。
美和明宏、金子由香利、岸洋子、そしてクロード野坂(作家の野坂昭如)などが出演し、シャンソン歌手の登竜門として知られ、文化の発祥地でもありました。
最後のショーは、銀巴里で数多くのステージを重ねてきた美輪明宏が行いました。
営業40年、惜しまれながらのフィナーレでした。
閉店日には、銀巴里の名が記されたコーヒーカップや食器類が、全て常連客によって持ち帰られました。
銀巴里は、シャンソンを映画程度の料金で聞いてもらいたいと、消費税も取らずにコーヒー付き1,800円で頑張ってきましたが、地価高騰には勝てなかったとのこと。
現在、跡地の銀座七丁目9番11号付近には石碑が立っています。
また、「東の銀巴里、西のラ・ベル・エポック」とも呼ばれていたのですが、東京・武蔵野市吉祥寺にあったラ・ベル・エポックは、1974年(昭和49年)に開店し、2009年(平成21年)10月31日に閉店しています。
銀巴里を題材とした音楽作品には、美輪明宏の「いとしの銀巴里」、野坂昭如の「銀巴里物語」、なかにし礼の「さらば銀巴里」があります。
□シャンソンとは!?
シャンソンはフランス語で「歌」という意味ですが、日本においては、1960年代までにヒットしたフランスの歌謡曲全般をシャンソンと呼ぶ場合が多く、これらを日本語訳でカバーしたものもシャンソンに分類されています。
■まとめ
シャンソンの日についてご紹介させて頂きました。
シャンソンと聞くと定義があいまいで、なんとなくのイメージしか持ち合わせていないという方もいらっしゃるかもしれませんが、一つの文化として大切にされていたことが銀巴里の存在で明らかになったのではないでしょうか。
毎年12月29日シャンソンの日には、シャンソンにまつわるイベントをチェックしてみたり、シャンソンを楽しんでみるのがおすすめです。
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