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国際航空業務再開の日とはいつ?意味や由来、戦後初の国際便とは

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▪はじめに

日本の民間国際線の歴史は、1929年(昭和4年)に日本初の国際定期便が開通したことにより始まりましたが、第二次世界大戦で敗戦したことにより禁止されてしまいました。

しかし、終戦してから9年後の2月にやっと日本の国際航空業務が再開されます。

今回は、この国際航空業務が再開されたことに関する記念日や飛行機に関する雑学などについて紹介していきましょう。

 

国際航空業務再開の日とは

国際航空業務再開の日は、毎年2月2日にあります。

この記念日は、第二次世界大戦後GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)によって禁止されていた国際航空業務が1954年(昭和29年)2月2日に再開されたことに因んで制定されました。

 

▪意味

国際航空業務再開の日には、第二次世界大戦後、GHQによって禁止されていた日本国籍の航空機の国際航空業務が再開されたことを記念するという意味があります。

 

▪由来

国際航空業務再開の日が2月2日なのは、第二次世界大戦後禁止されていた国際航空業務が、1954年(昭和29年)2月2日に再開したことに由来してします。

 

▪イベント

国際航空業務再開の日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。

 

国際航空業務再開に関する雑学

<戦後初の国際便とは>

日本が第二次世界大戦で敗戦した後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)により日本の民間問わず全ての日本国籍の航空機の運航が禁止されました。

その後、アメリカをはじめとする西側諸国(民主主義派)とソ連をはじめとする東側諸国(共産主義派)の対立が激化したことにより、日本を西側諸国に取り込む目的で日本の独立を認めるサンフランシスコ講和条約が1951年(昭和26年)に調印されます。

これにより、GHQが出していた日本国籍の航空機の運航禁止令が終了し1951年(昭和26年)10月に「日本航空株式会社」が設立され日本の民間航空が再開しました。

その後2年間は、国内線だけの運航が行われていましたが、1954年(昭和29年)の2月2日ついに国際航空業務が再開し、日本の国際線の運航が開始されたのです。

とはいえ日本産の航空機はまだ無かったため、フィリピン航空からチャーターした機体やアメリカのノースウエスト航空から乗員とともにリースした機体などで運行されていました。

 

日本初の国際便は、日本航空の東京(羽田)発ホノルル経由サンフランシスコ行で、乗客は全38席中14名の招待客と5名の一般乗客のみだったそうです。

しかし、当時の国際線は費用が片道23万4千円(現在の金額にすると500万円弱)とかなり高額でまだまだ一部の金持ちしか利用できないものだったので、この乗客数は仕方ないのかもしれませんね。

 

戦後初の国際線はアメリカのダグラス社から購入した9機のプロペラ旅客機の1つで、乗員は2名の機長と副操縦士、航空機関士、航空士の各1名のアメリカ人と、各1名の航空機関士と航空士、2名のスチュワードと3名のスチュワーデスの日本人といった混合チームでした。

 

その後国際便は少しずつ増えていき、4年後の1958年(昭和33年)にようやく日本人乗員のみの運航が始まりました。

 

<ミニトマトは機内食用として日本で栽培されるようなった>

飛行機に乗ったときの楽しみの1つといえば機内食ですよね。

私が初めて機内食を食べたのはもう20年以上前のことですが、周りの人から聞いていたよりも美味しくて感動したのを覚えています。

 

世界で初めて機内食は、今から100年以上前の1919年(大正8年)にイギリスの航空会社ハンドリー・ページ・トランスポート(現ブリティッシュエアウェイズ)で提供されたサンドイッチとフルーツとチョコレートでした。

また、日本で初めての機内食は、1931年(昭和6年)に東京航空輸送社という航空会社の国内線(4人乗りのAB1型水上輸送機)で提供されたサンドイッチやビスケットなどの軽食と紅茶で、このサービスを初めて受けた日本人は小泉又二郎逓信大臣(小泉純一郎元総理大臣の祖父)とその娘の小泉房江さん(小泉純一郎の母)と秘書官、そして同乗していた記者の4人だったそうです。

 

機内食が提供され始めてしばらくは、飛行機内に食事を温め直したり調理をしたりする場所が無かったため、軽食しか提供されていませんでしたが、その後飛行機の開発が進み、1958年にパンアメリカン航空が機内にオーブンを搭載して以降世界各国の飛行機にオーブンが導入されるようになり、温かい機内食が提供されるようになっていきました。

 

機内食のメニューが増えたことで、日本で栽培されるようになった野菜があります。

それは「ミニトマト」です。

一般的な大きさのトマトは、切ると水分が出て他の野菜が傷んでしまうため、作り置きが基本の機内食には不向きな野菜でした。

そこで使用されるようになったのが切らずにそのまま食べられるミニトマトです。

はじめはアメリカやヨーロッパの航空会社だけで使用されていましたが、1970年代に海外の機内食でミニトマトを見た日本の農業関係者がミニトマトの栽培をはじめ、日本の機内食でも使用されるようになりました。

ミニトマトは当初、機内食用として栽培されていましたが、機内食でミニトマトを食べた乗客からの評判がとてもよく、1970年代後半から家庭用としても栽培されるようになり家庭でも定番の野菜となったのです。

 

▪まとめ

私たちが現在、気軽に海外旅行を楽しめるようになったのも、こういった歴史の上に成り立つものだと思うと感慨深いですね。

また、ミニトマトという今では身近な野菜も元々は機内食のために日本で栽培されるようになったというのも面白いです。

みなさんも、国際航空業務再開の日には、色々な面から歴史を感じてみてはいかがでしょうか。

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