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泡盛の日とはいつ?意味や由来、イベントは。泡盛の名前の由来も

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▪はじめに

泡盛とは、沖縄で昔から作られてきた酒で、沖縄の特産品の1つです。

その歴史は600年以上ともいわれ、バニラのような甘い香りと芳醇な味わいを持ち、泡盛ファンは国内外、男女問わず沢山います。

そこで今回は、泡盛に関する記念日や泡盛とはどんなお酒なのかなどについて紹介していきましょう。

 

泡盛の日とは

泡盛の日は、毎年11月1日にあります。

この記念日は、1989年(平成元年)に沖縄県酒造組合連合会によって制定されたものです。

 

また、沖縄県酒造組合連合会は、11月を「泡盛月間」と制定して県内外や国外で泡盛に関するさまざまなイベントを行っています。

 

▪意味

泡盛の日には、泡盛を県内外に広く宣伝・紹介することによる、業界の発展と飛躍を目指すという目的があります。

 

▪由来

泡盛の日が11月1日にあるのは、泡盛製造の最盛期に入る11月1日を「いい月いい日」にかけていることが由来となっています。

 

▪イベント

日本各地にある沖縄県のアンテナショップ「わしたショップ」では、毎年泡盛の日に合わせて色々なイベントを開催しています。

 

過去には、名古屋・大阪・銀座のわしたショップにて泡盛フェアが行われました。

このイベントでは、泡盛1000円以上を購入した人先着200名にミニボトルを1本プレゼント、4000円以上を購入した人先着100名にトートバックをプレゼントや、泡盛親善大使である「泡盛の女王」による泡盛のPRなどのキャンペーンが行われ、多くの泡盛ファンが訪れました。

 

泡盛や沖縄の特産品などがお好きな人は、お近くのわしたショップ足を運んでみてはいかがでしょうか。

琉球泡盛HP

 

泡盛の雑学

<泡盛ってどんなお酒?>

沖縄で古くから作られている泡盛というお酒は、どのような特徴を持ったお酒なのでしょうか?

泡盛は独自の製造法があり、酒税法においてこの条件を満たさないと泡盛と表示してはいけないという決まりになっています。

その条件とは次のようなものです。

 

  • 黒麹菌を使うこと

泡盛を作るのにもっとも必要なものは「黒麹菌」です。

この黒麹菌は、沖縄だけに自生する菌でこの黒麹菌でしか泡盛を作ることができないからです。

かつての沖縄では、桑の木に生えている黒い煤のようなカビ(黒麹菌)を泡盛造りに使っていたそうで、沖縄では古くから黒麹菌を使って酒を造っていたと考えられています。

 

 

  • 米を原料とすること

泡盛は米を原料としたお酒ですが、使われる米は日本酒で使われるうるち米ではなく、海外から輸入したタイ米です。

タイ米が使われるのは、硬質米なのでさらさらしており米麹にしたとき作業がしやすい、アルコール発酵させるときに温度管理がしやすい、他の米に比べてアルコールの収穫量が多いなどの理由からです。

かつて泡盛は、米だけでなく粟も混ぜていたとされていますが、大正時代以降は米のみを原料とするようになりました。

その米も、明治時代には沖縄で収穫されたものだけでなく中国や韓国から輸入された唐米と呼ばれるものが使われていました。

しかし、明治時代末期には唐米の値段が高くなったことで、ベトナムやミャンマーなどアジア各地の米が使われるようになります。

そして、大正時代末期ごろからタイ米が使われるようになり、泡盛の原料として定着したといわれています。

 

  • 仕込みは1回だけの全麹仕込み(麹と水と酵母だけで発酵させる方法)であること

泡盛は焼酎の一種なのですが、仕込みという工程が焼酎とは違って一次仕込みのみの全麴仕込みであるという泡盛独自の特徴があります。

焼酎は、麹菌に水と酵母を加えて「もろみ」を作る一次仕込みの後、芋や麦、米などの主原料を「もろみ」に加えてアルコール発酵させる二次仕込みを行います。

しかし泡盛は、原料の米につている糖を水で洗い、洗った米を水に浸して米を蒸したあと、

蒸した米に黒麹を撒いて米麹を作り、出来上がった米麹に水と酵母を加えて「もろみ」を作り、二次仕込みをせずに2週間程アルコール発酵させて作ります。

この一次仕込みのみの方法を「全麹仕込み」と呼び、泡盛独自の手法となっています。

 

  • 単式蒸留器で蒸留すること

泡盛は、「もろみ」を蒸留させてつくる蒸留酒です。

この蒸留方法には、単式蒸留と連続式蒸留の2種類があります。

単式蒸留はアナログな方法で、蒸留器の中に入れた「もろみ」の分だけが蒸留されます。

一方連続式蒸留は、連続的に「もろみ」を投入でき、何度も蒸留が行われるというものです。

単式蒸留は手間がかかりますが、原料の風味が残り、アルコール度が高くなるという特徴があります。

泡盛は、14世紀後半から15世紀ごろにシャム国(現在のタイ)から琉球に伝わったとされる単式蒸留の技術によって誕生し、現在もその技術が受け継がれています。

 

このほかにも、酒税法では単式蒸留焼酎(泡盛も含まれている)のアルコール分は15%以上、45%以下と定めているため、与那国島で作られているアルコール度数60%の「花酒」と呼ばれるお酒は、そのままでは泡盛の表示が認められませんが加水して45%以下にしたものは泡盛の表示を許されているそうです。

 

 

このように、泡盛とは琉球王国の時代から受け継がれてきた製法で作られたもののみが名乗ることができる、沖縄特有のお酒なのです。

 

<泡盛の名前の由来>

私たちが「泡盛」と呼んでいるお酒は、沖縄では昔から「サキ(酒)」と呼ばれています。

ではどうして沖縄の「サキ」が「泡盛」と呼ばれるようになったのでしょうか?

 

「泡盛」という名前が歴史上初めて記録されたのは、1671年に琉球王国の尚貞王から当時の将軍・徳川家綱に贈られた献上品の目録だとされています。

1671年以前にも琉球王国から酒の献上はあり、その際には「焼酒」や「焼酎」と書かれていました。

しかし、「焼酎」は九州からも献上されていたため、当時の薩摩藩が九州の焼酎と区別するために「泡盛」という名前を付けたといわれています。

なぜ「泡盛」なのかというと、江戸時代ごろの泡盛は、原料に米と粟を使っていたため「粟盛り」から「泡盛」になったにではないかとされています。

 

 

その他にも、古代インドで使われていたサンスクリット語で、酒のことを「アワムリ」と呼んでおり、それが伝わって「泡盛」となった説や、昔は蒸留酒の出来の良し悪しを調べる際に泡を立ててみて調べており、良い出来の酒は細かい泡が盛り上がって泡が消えるまでの時間が長かったとされ、この泡を盛って調べていたことから「泡盛」となった説などもあります。

 

 

▪まとめ

泡盛は、沖縄の歴史と風土から生まれ、現在まで受け継がれてきた沖縄特有のお酒です。

味わいもさることながら、糖質ゼロで低カロリーなうえに、二日酔いにもなりにくいということから、泡盛は健康に気を遣う人にも人気があります。

また、水割りやソーダ割り、ストレートやロックなど色々な楽しみ方もできるので、泡盛の日にはぜひおいしい泡盛を堪能してみてください。

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