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本格焼酎の日とはいつ?意味や由来、イベントに焼酎ストリート

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▪はじめに

本格焼酎とは、米や麦から作られた麹に芋や米、麦などの原料を入れて発酵させて作ったもろみを単式蒸留器によって蒸留した焼酎のことです。

昔ながらの製法でじっくりと造られた本格焼酎は、原料の香りや旨みを強く感じられるのが特徴で、クセは強いものの味わい深いお酒です。

そんな本格焼酎を多くの人にアピールするために制定された記念日は、焼酎の新酒が飲めるようになる11月の初めにあります。

 

本格焼酎の日とは

本格焼酎の日は、毎年11月1日にあります。

この記念日は、1987年(昭和62年)9月に九州で開かれた日本酒造組合中央会の会議において制定することとなったものです。

 

▪意味

本格焼酎の日は、本格焼酎を広くアピールするために制定された記念日です。

 

▪由来

本格焼酎の日が11月1日に制定されたのは、焼酎は毎年8月から9月ごろに仕込み始め、その年の新酒が11月1日前後に飲めるようになることが由来となっています。

 

▪イベント

焼酎の本場である鹿児島県鹿児島市では、毎年「本格焼酎の日」である11月1日から11月3日かけて、天文館本通りと天神おきつやぴらもーるで「焼酎ストリート」というイベントが開催されます。

 

このイベントは、焼酎王国鹿児島をPRする目的で行われており、毎年鹿児島県内の110軒以上の蔵元が出店しています。

 

過去に開催された「焼酎ストリート」では、114軒の蔵元が出店しており、会場で販売される500円で5杯分のチケットを購入のうえ、各蔵元の焼酎を試飲するというイベントが行われました。

また着物で来場した女性にはチケット5杯分が無料でプレゼントされたそうです。

そのほかにも、特設ステージで歌手の中孝介さんなどのアーティストによるライブやお笑い芸人ココリコ遠藤章造さんを招いた「みんなでいっせいに乾杯」、焼酎マイスターズによる焼酎ワークショップなども行われ、多くの人が来場しました。

毎年開催予定なので、焼酎好きの方はぜひ足を運んでみてください。

鹿児島県酒造組合公式サイト 

 

本格焼酎の雑学

<本格焼酎と焼酎の違いとは>

焼酎は、製造方法によって「単式蒸留焼酎(乙類)」と「連続式蒸留焼酎(甲類)」に分けられます。

これは酒税法で定められたもので、本格焼酎は乙類に分類され、その他の焼酎は甲類に分類されます。

 

「単式蒸留焼酎(乙類)」とは、単式蒸留器で蒸留されたもので基本的には1度しか蒸留していないもので、アルコール度数45%以下の焼酎です。

1度しか蒸留しないので、香りや旨みが強くアルコール度数も高いのが特徴です。

「連続式蒸留焼酎(甲類)」とは、連続式蒸留機で何度も繰り返し蒸留されたもので、アルコール度数36%未満の焼酎です。

香りや味が薄くクセが少なくて飲みやすいのが特徴です。

 

また、2002年(平成14年)11月1日に本格焼酎の定義が確立しました。

本格焼酎の定義とは次のようなものです。

 

  • 麹を使用していること
  • 原料は、米や麦などの穀類・芋類・清酒粕・黒糖の4品目および国税庁長官の定める49品目を使用すること
  • 日本で古くから行われてきた単式蒸留であること
  • 水以外のものは加えないこと

 

乙類の焼酎のなかでも定義の条件をクリアした焼酎のみが「本格焼酎」と表示することができます。

お店で本格焼酎を探す場合は、ラベルに「本格焼酎」と表示されているかどうかを確認してみてください。

 

<焼酎の歴史>

焼酎はいつ頃から日本で作られるようになったのでしょうか?

焼酎の起源とされる蒸留酒がいつごろから作られるようになったのかという正確な資料は見つかっていませんが、紀元前800年ごろのインドでは米や砂糖を原料とした蒸留酒が作られていたという記録が残っています。

 

蒸留酒を作るための蒸留器は紀元前4世紀ごろの古代ギリシャで誕生したといわれ、その後ヨーロッパや中東などで改良が進み、8世紀ごろにエジプトのアレクサンドリアで蒸留機の元祖「アランビック」が誕生しました。

アランビックはアラビア人たちの手によって中東やヨーロッパ各国、東洋へと広がっていきました。

その後、中国やモンゴル、タイ、朝鮮、日本などのアジア諸国にも伝わっていき、色々な国で蒸留酒が作られるようになっていきます。

 

日本に蒸留酒の技術が伝わったのがいつ頃なのか詳しいことはよく分かっていませんが、15世紀ごろにタイから琉球を経由して日本に伝わったという説や、14世紀から15世紀ごろに居た「倭寇」によって伝わったという説、15世紀に朝鮮半島から壱岐や対馬を経由して日本に伝わったという説などがあります。

 

どのようにして伝わったかは謎ですが、室町時代には九州で米を原料とした焼酎が日常的に飲まれていたという記録が残っているので、その頃には日本に根付いていたと考えられています。

 

最初は米で作られていた日本の焼酎ですが、米は年貢として納めなければならず原料として使いにくくなったため、麦や粟などの雑穀、酒かすなどを原料とするようになりました。

そして18世紀初めごろに薩摩に伝わっていたサツマイモを原料とした焼酎が作られるようになりました。

製法も、試行錯誤を繰り返して明治時代には現在でも行われている二次仕込み法が誕生したしました。

 

麹菌は、はじめは日本酒などで使用される黄麹菌が使われていましたが、1910年(明治43年)に河内源一郎氏が琉球の泡盛造りに使用されていた麹から黒麹菌の分離・培養に成功して黒麹が使われるようになります。

そしてその後、1924年(大正25年)に黒麹から突然変異種の白麹菌が発見され、これ以降焼酎は主に白麹菌が使われるようになりました。

 

明治時代中期ごろに、イギリスから連続式蒸留機が伝わり甲類焼酎が誕生し、安価で飲みやすい焼酎が作られるようになります。

1970年代以降、テレビCMやチューハイの誕生などにより、焼酎は男女問わず幅広い世代に飲まれるポピュラーなお酒となっていったのです。

 

▪まとめ

本格焼酎は、甲類焼酎とは違い原料の持つ香りや風味を強く残した個性豊かな焼酎となっています。

本格焼酎は原料や蔵元の作り方によってかなり味が違ってくるので、本格焼酎が苦手な人も色々飲み比べてみて、自分に合った本格焼酎を見つけてみてはいかがでしょうか。

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