「キスの日」というのを聞いたことがあるでしょうか?
キスといっても様々な意味を持つかと思いますが、いったいどんな記念日なのでしょうか。
紹介していきます。
目 次
キスの日とはいつ?意味や由来は?
「キスの日」とは、毎年5月23日にあります。
1946年(昭和21年)のこの日、日本で初めてキスシーンが登場する映画「はたちの青春」(佐々木康監督)が封切りされたことが由来とされています。
当時は映画界もGHQの検閲下にあり、民間情報教育局(CIE)が、完成した脚本がその前に見せられたものと違うことを指摘し、更に接吻場面を入れることを要求したそうです。
そのキスシーンは、主演の大坂史朗と幾野道子が口にガーゼをあてて撮影し、ほんのわずか唇を合わせるだけのものでしたが当時は衝撃的な話題となり、映画館は連日満員だったのだとか。
キスの起源
キスの起源は、何の説明もなくキスが描かれている2500年前の旧約聖書のアダムとイブに始まるとされていて、当時の人々はすでにキスを行っていたと考えられています。
その他にも諸説ありますので、いくつか紹介していきます。
【哺育説】
動物の母親が、自分で噛み砕いた食べ物を子や仲間に口移しであげる行為が進化し、撫でさするといった愛情表現になったのが起源という説です。
【遺伝説】
有史以前の世界で、人が人肉を食すカニバリズムという慣習があったといわれ、それが潜在的に人間の遺伝子に受け継がれているという説です。
この説に近いものとして、人間は感情が高ぶると本能的に噛み付きたくなる性質があることからキスが生まれたとする「激情説」や、自分の所有物であるということを主張するために口をつけたり舐めたりする行為が始まりとする「所有説」も存在します。
【尊信説】
国王や僧侶など、民衆にとって特別な立場にある人物に尊敬と信頼の意思を伝える手段としてキスをはじめたという説です。
他にも、性欲を満足させるために行われるようになった「性欲説」や、古代ローマ時代に浮気調査を目的として、夫が妻の口の中に舌を入れるという習慣があったことが起源とする「嫉妬説」などがあります。
医療行為として、病人に口付けし病を吸い出そうとしていたという「医療説」も存在したのだとか。
日本でのキス
日本で最初にキスが描かれたのは、平安時代末期に成立した説話集の今昔物語です。
この中のには「口を吸う」という表現で、キスのことが描かれています。
戦国時代にも、安土桃山時代を築いた豊臣秀吉が、側室の茶々に宛てて「口吸い」という表現で、愛を伝えた手紙を送った記録が残されています。
明治に入ると、それまで「口を吸う」「口吸い」と表現されてきたキスは動物の口や鼻周辺を表す吻(ふん)を接触させるという意味から、明治20年(1887年)頃に接吻(せっぷん)と呼ばれるようになりました。
明治26年(1893年)には、翻訳家の上田敏により接吻のルビに「クチヅケ」と記されたのがきっかけで、それ以降はこのクチヅケが広く定着し、更に「キス」という言葉も明治以降に広まったと言われています。
現代では、舌を用いて行う「ディープ・キス」、オープンに行われる「フレンチ・キス」、挨拶などで頻繁に行う「ライト・キス」の語も広く知られるようになり、生まれて初めて交わしたことを表す「ファースト・キス」という和製英語なども生まれました。
この日、オープンにキスをする等のイベントを行う企業や飲食店もあるようです。
大切な人への愛情表現として、ちょっと注目してみるのもいいかもしれませんね。
以上、キスの日についてでした。
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