2014年に物理学賞で青色発光ダイオード開発に携わった日本人
(米国籍の人物を含む)3名が受賞したので、記事を目にした人も多いと思います。
ですが、そもそもノーベル賞とは何なのでしょうか?
今回はノーベル賞の由来などについて改めて調べてみました。
目 次
ノーベル賞とは?由来や賞金はいくら?
ノーベルの遺言によって設立され、1901年から毎年授与されている賞です。
スウェーデン・アカデミー、スウェーデン王立科学アカデミー、カロリンスカ研究所、ノルウェー・ノーベル委員会が主催となり、様々な学術部門や平和にといった分野で顕著な貢献を残した人物に贈られます。
ノーベルの命日である12月10日に
メダル、賞状、賞金(1000万スウェーデン・クローナ=約1億円)が贈られます。
ノーベル賞授賞式の様子 Nobel Prize Award Ceremony 2016
ちなみに2016年現在、24人の日本人(元日本国籍者含む)が受賞しています。
ノーベル賞の由来
ダイナマイトを発明したアルフレッド・ノーベルが、その発明で得た財産を、
平和・学術に貢献した人に提供するという遺言をもとに創設されました。
元々は採掘などで役に立ち、便利なもののはずであったダイナマイトが兵器として人間を殺傷する道具としても使われるようになったことに対し、発明者であるノーベル自身も心を痛めていたという話もあります。
ノーベル賞の種類
物理学、化学、医学・生理学、文学、平和の5部門でしたが、
1969年からスウェーデン銀行の寄付により経済学の部門でも授与されるようになりました。
よって
ノーベル物理学賞
ノーベル化学賞
ノーベル医学・生理学賞
ノーベル文学賞
ノーベル平和賞
ノーベル経済学賞
の6部門になります。
共同研究など複数人による業績が受賞する場合、1度に3人までが同時に受賞することができます。
この場合、受賞者の貢献度によって賞金が分割されるとのことです。
平和賞のみ団体での受賞が認められており、過去には赤十字や国境なき医師団が受賞しています。
最近、「日本の憲法9条にノーベル平和賞を」という話題を小耳にはさみますが、
上記の通り原則として個人に与えられるものなので残念ながら戴くことは難しそうです。
受賞者をどのように決めるのか
受賞の選考は
物理賞、化学賞、経済学賞の3部門ではスウェーデン王立科学アカデミーが、
医学生理学賞はカロリンスカ研究所が、
平和賞はノルウェー・ノーベル委員会が、
文学賞はスウェーデン・アカデミー
がそれぞれで行っています。
ただ、その選考過程は受賞の50年後に公表されるそうで、その詳細は我々はまったく触れることはできません。
トムソン・ロイターは論文引用数などのデータをもとに、独自にノーベル賞候補者を挙げていますが、発表当日に最終選考が行われるということもあり予想は大変難しいそうです。
なお、平和賞についてはスウェーデンではなくノルウェー国会(ノルウェー・ノーベル委員会)によって選定されるそうですが、その理由は諸説ありはっきりしていません。
ノーベル賞についてはこちらも
ノーベル賞制定記念日とはいつ?意味や由来、イベントはノーベル賞受賞式
以上がノーベル賞の種類や由来に関するアレコレです。
欲しいと思ってももらえるものではありませんが、少しは身近に感じていただけたでしょうか?
まあ決してノーベル賞が身近になるわけではないのですが。