■はじめに
まだ秋の余韻が抜けきれない11月中旬から、下旬に入るといよいよ本格的な冬を意識するシーズンになります。
お住まいのエリアによっては、すでに冬支度を済ませているところも多いですよね。
そんな11月の下旬には、世界中の研究者の夢とも言えるノーベル賞制定記念日があります。
目 次
ノーベル賞制定記念日とは
ノーベル賞制定記念日は毎年11月27日にあります。
1901年(明治34年)のこの日に、ノーベル賞の第1回受賞式が行われたことから制定されました。
現在は、毎年ノーベルの命日にあたる12月10日に、授賞式が行われています。
■意味
ノーベル賞制定記念日は、世界中にノーベル賞の存在を知ってもらい、関心を持ってもらうという意味合いがあります。
そして、人類に貢献した研究者たちの業績が認められる日でもあるんですね。
毎年、授賞式や晩餐会が盛大に開催されています。
■由来
1895年(明治28年)11月27日にノーベルは、自身が発明したダイナマイトで得た富を、人類に貢献した人に与えたいという遺言を書きました。
ノーベルの死後にノーベル財団が設立され、1901年のこの日、ノーベル賞の第1回受賞式が行われました。
このことから、ノーベル賞制定記念日は11月27日に制定されました。
■イベント
1901年から、毎年【ノーベル賞受賞式】が行われています。
これは、人類に貢献した人にノーベルの富を与えるというものです。
当初はノーベル賞制定記念日である11月27日でしたが、現在では毎年、ノーベルの命日である12月10日に授賞式が行われています。
場所は、平和賞はノルウェーの首都オスロの市庁舎、その他の賞はスウェーデンの首都ストックホルムのコンサートホールです。
受賞者には、賞金の小切手・メダル・賞状がそれぞれ贈られます。
授賞式終了後、平和賞以外はストックホルム市庁舎にて、スウェーデン王室および約1,300人のゲストが参加する晩餐会が行われます。
晩餐会は王室、受賞者などが階段を上がり、2階の別室へと退場したあとお開きとなり、そのまま2階のゴールデンホール(大きな部屋)で舞踏会が始まります。
平和賞の晩餐会はオスロのグランドホテルで行われ、ノルウェーの国会、首相およびノルウェーの国王夫妻を含めた約250人が招かれています。
ノーベル賞の雑学
ノーベル賞制定記念日にちなんだ雑学をご紹介します。
□ノーベル賞とは!?
アルフレッド・ノーベルの遺言に則って1901年から始まった世界的な賞です。
物理学、化学、生理学 医学、文学、平和事業と経済学の「5分野+1分野」で顕著な功績を残した人物に贈られます。
経済学賞だけはもともとノーベルの遺言にあったわけではなく、スウェーデン国立銀行の設立300周年祝賀の一環としてノーベル死後70年後にあたる1968年(昭和43年)に設立されたものであり、翌1969年(昭和44年)から授与されています。
□アルフレッド・ノーベルがノーベル賞を考え付いたいきさつ
ノーベル賞設立は、アルフレッド・ノーベルが残した遺言によるものです。
アルフレッド・ノーベルは、スウェーデンの発明家で企業家でもあり、ダイナマイトをはじめとした様々な爆薬の開発、生産によって巨万の富を築いた人物です。
しかし、爆薬や兵器を元に富を築いた彼に対して一部から批判の声が上がっていました。
これは、ノーベルの意図に反することでもありました。
そんな中、1888年(明治21年)に兄のリュドビックがカンヌにて死去するのですが、その際にフランスのある新聞がアルフレッドが死去したと取り違え「死の商人、死す」との見出しとともに報道をしました。
ノーベルは自分の死亡記事を読む羽目になり困惑し、死後自分がどのように記憶されるかを考えるようになったのです。
そして、63歳でノーベルは死去するのですが、死の1年以上前の1895年11月27日にパリのスウェーデン人・ノルウェー人クラブにおいて遺言に署名していました。
この遺言によってノーベルの換金可能な財産は、安全な有価証券に投資して継続される基金を設立し、その毎年の利子を前年に人類のために貢献した人々に分配されることになったのです。
■まとめ
ノーベル賞制定記念日についてご紹介させて頂きました。
毎年、誰が受賞し、どのような授賞式が行われるのか楽しみにしているという方もたくさんいらっしゃるかと思います。
志しを持ち、何かに取り組むことの大切さを教えてくれるノーベル賞。
毎年11月27日ノーベル賞制定記念日には、その年のノーベル賞受賞の情報をぜひチェックして楽しんでみてはいかがでしょうか。
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