一町や一反は聞いたことがあるかもしれませんが、いったいどのくらいの広さかご存知でしょうか。
田んぼや畑をもっている農家の方などはどのくらいの広さなのか分かっている人が多いのですが、農業をしない方は一町や一反が具体的にどのくらいの広さが分かっていない人も多いです。
あまり使う機会がない言葉だから知らなくても大丈夫と感じる方も多いのですが、自宅を購入する際に意外と出てくる単語でもあります。
そこで、実際に田んぼや畑などの土地の広さとして使われる、一町や一反、またはそれ以外の土地の広さを表す言葉についてご紹介したいと思います。
最近では特に農業をしたいと考えて農地を購入する方も増えていますので、ぜひご参考いただけたらと思います。
目 次
一町とはどれぐらいの広さ
まず最初にご紹介するのは一町についてです。
一町は最初にも触れましたが、農業をする方はご存じで、よく個人での農業の場合は一町の広さは個人ではできないと言われています。
この一町は一町と書いて「いっちょう」と読みます。
後述でもご紹介する一反が10個集まった広さ、10反で一町になります。
今回ご紹介する一町や一反と言った広さの単位の中でも一町は一番大きい単位です。
一町は長さの単位にも「町」が存在するため、長さの単位と間違えないように、広さの単位は町に歩をつけた「町歩」と表すこともあります。
これは特に山梨県で使うことが多いのですが、他の県でも町歩と表すこともありますので、ぜひ合わせて覚えていただけたらと思います。
一町歩とは
簡単に町歩についてご紹介しましたが、一町歩とは先ほどもご紹介したように10反の広さになります。
大きな規模を表す面積の単位なのですが、㎡で表すと約9,900㎡になります。
この数字からもかなり広いことがお分かりいただけると思いますが、一町はかなり広いです。
一町歩とは何平方メートルぐらいなの?
この点については先ほどもご紹介したように、一町は9,917㎡になります。
平方メートルで表してもあまりピンとこない方も多いと思いますが、サッカースタジアムでも有名なカシマサッカースタジアムのピッチと同じくらいの広さです。
そのため、一町はサッカースタジアムとだいたい同じくらいの広さという認識を持つとあまり外れないかと思います。
※サッカースタジアムのピッチも場所によって長さが異なりますので、ご注意ください。
一町歩はアールで表すとどのくらい?
次にご紹介するのはアールで表すとどのくらいになるかです。
アールはあまり単位として使う機会は少ないかと思いますが、1町歩をアールで表すと99.17アールになります。
アールにおいては一町歩はほぼ100アールだと思ったら間違いないかと思います。
一町歩は何ヘクタールぐらい?
次にご紹介するのはヘクタールです。
アールよりもどちらかというと、ヘクタールの方が使う機会が多いと思います。
1町歩の広さをヘクタールで表すと約1ヘクタール(0.9917ヘクタール)になります。
1ヘクタールは10000㎡にもなるので、一町歩とほぼ一緒と思っても間違いないです。
そのため、一町歩の広さを覚える際には1ヘクタールと同じ広さと覚えると覚えやすいです。
一町歩は何坪になる?
次にご紹介するのは一町歩は何坪かについてです。
坪数は賃貸物件などを借りる際や購入する際、一戸建てを購入して、マイホームを手に入れる際に触れる機会が多いですよね。
坪数だとざっと広さがイメージできる方も多いかと思います。
一戸建て・マイホームを持つ時の目安としては30坪から40坪が一般的とされているのですが、一町歩の広さは坪数で表すと3000坪になります。
このことからもわかるように、一町歩の広さは家が100個ほど敷き詰めて建っているぐらいの広さになります。
そのため、一町歩の広さに家を建てるとなると莫大な資産家クラスの家であることが伺えます。
一町歩の大きさ
一町歩の広さについてご紹介しましたが、具体的にいうとどのくらいの広さがまだイメージがつかみにくいという方もいると思います。
一町歩の大きさとしてイメージしやすいのが学校のグラウンドです。
グラウンドと言っても小学校や中学校・高校によって広さはまちまちだと思いますが、直径で200メートル走ができるぐらいのグラウンドをイメージすると間違いないかと思います。
そのため、中学校から高校クラスのグラウンドをイメージすると一町歩の大きさが分かりやすいです。
一町歩の大きさは東京ドームで例えると?
一町歩は広いということをご紹介しましたが、そこまで広いと東京ドームと比べてどのくらいの広さなのか気になる人もいると思います。
まず東京ドームの広さが46,755㎡です。
この東京ドームの広さとご紹介した一町歩の広さから割り出すと、一町歩の4.7個分が東京ドームの広さになります。
そのため、東京ドームの方が圧倒的に広いことが伺えます。
一町歩でとれる米の量はどのくらい?
次にご紹介するのは一町歩で取れるお米の量についてです。
一町歩は田んぼでも表されることが多いのですが、一町歩で取れるお米の量は1年間の大人10人分のお米が取れます。
もちろん人によってお米を食べる量が異なると思いますが、一般的に1年間で大人10人が消費するお米の量が一町歩と思うと間違いないです。
一町田という地名が存在する?
次にご紹介するのは一町田の地名についてです。
実は一町田は田んぼの広さだと認識してしまいやすいのですが、地名も存在します。
特に日本で一町田と呼ばれる地名は二か所存在し、青森県弘前市と静岡県賀茂郡南伊豆町にあります。
一町田と書いて「いっちょうだ」と読みますので、訪れる機会がある方はぜひご参考いただけたらと思います。
一町田という苗字の人が存在する!
次にご紹介するのは一町田という名字についてです。
先ほどは一町田という地名があるとご紹介しましたが、実は人物の苗字としてもこの「一町田」が存在します。
読み方はそのままの「いっちょうだ」ですが、一町田さんは日本に240人ほどいるとされています。
やはり地名と苗字は関係があるようで、青森県と静岡県にこの一町田という名字の方が多いです。
青森県や静岡県に訪れる機会がありましたらぜひ気にかけて表札などをご覧いただけたらと思います。
一反歩とはどれぐらいの広さ
一町田についてたくさんご紹介しましたが、次は一反歩についてご紹介したいと思います。
一反歩は一町歩と同じように、広さ、面積を表す単位でもあります。
一町はどちらかというと、大掛かりで行っている農家などが使うことが多い単位でもあるのですが、一反は個人の農家の方でも使う方が多いです。
一反だと田んぼや畑の広さを表しやすいので、多くの人が分かりやすく、広さのイメージがしやすいので、一町を覚える前に一反をしっかりと覚えるのがおすすめです。
一反は何平米なの?
まず最初は一反は何平米かについてご紹介したいと思います。
一反は㎡で表すと約992㎡になります。
このことからもわかるように、一町の10分の1が一反の広さになります。
一町のことを一町歩と表すように、一反も一反歩ということが多いです。
さらに、一反は田んぼや畑の広さとして使うことが多いのですが、布の長さ・大きさとして表すことも多いです。
ちなみに、一反の広さについてご紹介しましたが、この一反は畳600枚分の広さでもあるので、ぜひ合わせて覚えていただけたらと思います。
一反の布 着物の際の長さはどのくらい?
一反と言えば先ほどもご紹介したように、田んぼなどの面積で表すことが多いのですが、着物でも使う言葉でもあります。
着物の反物という言葉を聞いたことがあると思いますが、一反は一着分の着物の長さの布を指します。
着物を着る機会や触れる機会が多い方はご存じだと思いますが、これから触れる機会がある人も多いかと思いますので、ぜひ覚えていただけたらと思います。
一反の布の長さはどのくらい?
次は実際に一反の布の長さについてご紹介したいと思います。
布の長さは反の単位以外にも尺・丈と表すことも多いのですが、30尺が1反となり、3丈が1反と同じ長さになります。
そのため、分かりやすくご紹介すると尺<丈<反というような関係になります。
ちなみに1尺は38cmの長さなので反の長さは30倍した、およそ11.4mの長さになります。
一反の布の幅はどのくらい?
次にご紹介するのは一反の布の幅についてです。
一反の布の幅が気になる人も多いのですが、この一反の布幅は人の体格によっても多少変わります。
一反の布の幅はおよそ36cmとなっているのですが、大きめの体系の方は40cmまでになることもあります。
そのため、一反の布の幅は36cmから40cmまでの範囲内だと覚えると間違いないかと思います。
着物を一から仕立ててもらう時に使う機会も多いので、ぜひご参考いただけたらと思います。
一反の布の大きさはどのくらい?
次にご紹介するのは反物・一反の布の大きさについてご紹介したいと思います。
一反の大きさは先ほどご紹介したことからもわかると思いますが、まとめると1反は幅36cm、長さ11mの布のことを指します。
メーカーによってはこの一反の単位、大きさが変わる場合もあるのですが、一般的には上記の大きさが共通して使われます。
そのため、着物や布に触れる機会がある方は覚えておいていただけたらと思います。
一反の田んぼの大きさはどうなの?
一反の布の大きさについてご紹介しましたが、次は田んぼでの一反についてご紹介したいと思います。
途中でもふれたように、田んぼでは最初にご紹介した一町歩よりも一反歩を使う方が多いです。
一反の田んぼの広さは途中でもご紹介しましたが、約992㎡です。
一反が10個集まった際に一町になります。
田んぼはよく見ているとどのくらいの広さが一反なのかわかる場合が多いです。
実際に私も土地活用での営業の際に、1反の田んぼを見る機会が多かったので、慣れるとどのくらいの広さが見た目でわかります。
さらに、最近では田んぼを引き継いで作る人が少なくなっているので、田んぼを手放す人も多く、マンションなどを建てる人も多いですよね。
このようなマンションを建てる際には1反程度の広さがちょうどいいとされていますので、1反の土地を持っている方は合わせてご参考いただけたらと思います。
田んぼの広さ「一反」はおよそ何坪?
次は田んぼ等、土地の広さを表すときに一反はおよそ何坪なのかについてご紹介したいと思います。
坪数だと1町の時に触れたようにわかりやすいと思います。
一反は坪数として表し、土地の広さ、大きさを把握することが多いのですが、一反はおよそ300坪になります。
1町は10分の1なので3000坪の10分の1で300坪になります。
途中でもご紹介しましたが、一軒の家を建てる際に必要な坪数は30坪から40坪程度なので、家が8個から10個建てることができるような広さだと覚えるとわかりやすいかと思います。
もちろん家によっては広さが異なると思うので、目安程度で覚えていただけたらと思います。
一反の田んぼはヘクタールで表すとどのくらい?
次は一反の田んぼをヘクタールで表した際の広さについてご紹介したいと思います。
ヘクタールで表す事はあまり最近ではないのですが、一反の田んぼはヘクタールで表すと約0.1ヘクタールになります。
これは1町が1ヘクタールと同様の広さということをご紹介しましたが、1反は1町の10分の1でもあるため、一反は0.1ヘクタールになります。
ヘクタールは1反ではあまり使いませんが、ご参考にしていただけたらと思います。
一反の田んぼからでの収穫量はどのくらいになるの?
次は1反の田んぼからおよそどのくらいのお米が収穫できるのかについてご紹介したいと思います。
農家をされている方はイメージがすぐできると思いますが、そうでない方は全く予想がつかないと思います。
昔では一反の田んぼからとれるお米の収穫量は150キロ前後とされていました。
しかし、最近では苗が丈夫な点や、機械がしっかりとしているということもあって収穫量が大幅に増大しています。
そのため、最近では田んぼ一反当たりのお米の収穫量は500kgあたりとされています。
田んぼ一反での収入はいくら?
次は田んぼ一反での収入・利益がどのくらいかについてご紹介したいと思います。
先に収入・利益について触れると、田んぼ一反では生活は不可能です。
田んぼ一反での収穫量はおよそ500キロ程度とご紹介しましたが、これは8俵ぐらいの収穫量になります。
しかし、最近では1俵当たり1万円前後と考えるのが理想的とされ、そこから利益と考えると二束三文になります。
そのため、お米農家を経営していく際には少なくても10町以上ないときついと言えます。
一反をアール換算すると?
次は一反をアール換算にした場合についてご紹介したいと思います。
アールで一反を表すと約10アールになります。
この点は広さについてたくさんご紹介しましたので、ヘクタールと合わせてご参考いただけたらと思います。
一反木綿とは
次は一反という言葉と関係がある一反木綿について簡単にご紹介します。
一反木綿は今では多くの方に知られている妖怪でもあるのですが、ゲゲゲの鬼太郎で有名になった妖怪です。
その前はほぼ知られていない無名だったのですが、まさに読んで字のごとく、一反分の布、木綿が空を飛んで人を襲う妖怪とされています。
歩・畝・反・町・坪・畳・a・haは何平方メートル(㎡)
最後は一反や町の広さについてご紹介してきましたが、それ以外の広さも合わせて簡単にご紹介したいと思います。
広さとして使う機会も多いので、ぜひご参考いただけたらと思います。
「歩(ぶ)」
まず最初にご紹介するのは歩です。
歩は平方メートルで表すと1歩約3.3㎡になります。
この広さは一坪と同様の広さです。
「畝(せ)」
次にご紹介するのは畝です。
畝は歩の10倍の広さとして使われることが多く、平方メートルで表すと1畝約33㎡になります。
反(たん)
次にご紹介するのは反です。
反は途中でもご紹介したように1反、992㎡になります。
町(ちょう)
次にご紹介するのは町です。
町もご紹介したように、1町9900㎡になります。
畳
次にご紹介するのは畳です。
畳の広さは気になる方も多いと思いますが、1畳を平方メートルで表すと1.548 ㎡になります。
畳によっては大きさはやや異なるので、1.5から1.8㎡の間と覚えると間違いないかと思います。
坪
次にご紹介するのは坪です。
坪は途中でもご紹介した歩とも同じで、3.3㎡になります。
イメージ的には畳が2枚分ぐらいの広さですので、1.817m×1.817mの面積になります。
平方メートル(㎡)
次にご紹介するのは㎡です。
こちらは言わなくてもわかると思いますが、1㎡は1㎡で、広さの単位として使われることがほとんどです。
平方キロメートル(㎢)
次にご紹介するのは㎢です。
平方キロメートルも㎡同様に使う機会が多いのですが、1㎢は1,000,000㎡です。
a(アール)
次にご紹介するのはアールです。
アールは使う機会が少ないのですが、1アールは100㎡です。
ha(ヘクタール)
次にご紹介するのはヘクタールです。
ヘクタールも何度もご紹介しましたが1ヘクタールは10.000㎡です。
「まとめ」一町や一反を知って!
今回は一町や一反といった広さについてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
一町や一反は農家の方たちが使うことが多いのですが、ヘクタールや一坪などは使う機会も多いと思います。
広さを把握することによってイメージしやすく、会話もスムーズになりやすいので、ぜひ皆さんのご参考にしていただけたらと思います。