■はじめに
1年の内で一番寒さが厳しい1月から2月は、その年のスタートを切る時期であり、色々なことを始められる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな2月の始まりは、私達の生活の安全を守ってくれている交番の設置記念日です。
目 次
■交番設置記念日とは
交番設置記念日は毎年2月2日にあります。
交番設置記念日が制定されたのは、1881年(明治14年)のこと。
1つの警察署の管内に対して、7つの交番を設置することがこの日に定められました。
■意味や由来
交番は1874年(明治7年)に東京警視庁が「交番所」を設置したことに始まります。
これは、日本で初めての試みでしたが、世界の中でも初めてのことでした。
しかし、まだこの時には建物がなく、警察署から街へ出向いた警察官が、交差点等といった街中の特定の場所で業務を行っていました。
そしてこの交番設置記念日から、警察官が常駐する建物である交番が出来、現在と同じスタイルがスタートしたのです。
ちなみに、毎年8月25日は警視庁が2014年に制定した「交番の日」という関連記念日にあたります。
前述した「交番所」の設置が1874年のこの日に議定されたことが由来とのことです。
■イベント
愛知県警では「夏フェス」と題し学生向けのイベントを開催しており、2017年に続いて2018年も8月6日に行われました。
警察の仕事に理解をもってもらい、減少傾向にある警察官の志願者を募ることが目的とのこと。
大学生、高校生の参加が100人程で、県警の各部署の説明ブースの設置、指紋採取や白バイにまたがるなどの体験が行われ、警察の仕事に触れる機会を持つことが出来ました。
また、8月4日には高速道路施設で交通安全啓発活動が行われ、ちびっこ警察官の記念撮影やパトカーや白バイの展示等を行い、交通安全を呼びかけました。
少し前に紹介しました「交番の日」にイベントを開催する署もあります。
東京の城東警察署でも2018年8月25日(土)にアリオ北砂にて、子供用警察官制服の試着やピーポくんとの写真撮影等のイベントが行われます。
その他の地域でも、警察署によって様々なイベントや防犯活動の強化等が行われていますので、お近くの交番等でチェックしてみてくださいね。
■交番の雑学
交番設置記念日にちなんだ雑学をご紹介します。
□交番は世界共通語!?
全国で交番が設置されてから14年後の1888年(明治21年)には「派出所」、「駐在所」という名称で統一されたのですが、1994年(平成6年)には正式に「交番」で統一することになりました。
そもそも「交番」という名前は、交替で番をするということからこう呼ばれるようになりました。
その呼び名が定着していたこと、更には国際的にも通用する言葉になっていたことから世界共通語として認識されることとなったのです。
□世界の交番
前述してきました通り、交番(KOBAN)は日本から始まり、今ではアメリカ、ブラジル、東南アジアでも、この制度が導入されています。
シンガポールは日本の交番へ幹部候補生を派遣し、実地体験させる等の研修を経て積極的に交番制度を輸入したのだとか。
また、韓国、台湾、中国でも派出所と呼ばれる日本の交番とほぼ同じ設備が新設されています。
全てが日本と同じ勤務体制ではありませんが、導入後には殺人事件等の犯罪が大幅に減少したという報告があるそうです。
■まとめ
交番設置記念日についてご紹介させて頂きました。
日本の警察はとても優秀だと耳にしたことがありましたが、この交番制度が日本から世界に広まり注目されていることが、またその要因の1つだと感じました。
私たちが日々安全に暮らせるのは、こうして治安を守ってくれているからなんですね。
普段、当たり前になってしまっていますが毎年2月2日には、改めて感謝の気持ちを持ちたいと思いました。
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