■はじめに
まだ春の余韻が抜けきれない3月から、4月に入ると新年度を迎えると共にゴールデンウィークを間近に控える時期になります。
大型連休に船での旅行を計画している方も、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな4月の中旬には、船の安全に関係するタイタニック号の日があります。
目 次
タイタニック号の日とは
タイタニック号の日は毎年4月14日にあります。
1912年(明治45年)のこの日に豪華客船「タイタニック号」が事故に遭い沈没しました。
この時にタイタニック号からの信号が、世界で初めて発せられたSOS信号であることから“SOSの日”とも呼ばれています。
■意味
タイタニック号の日は、船の安全に対して正しい知識や認識を持ってもらうという意味合いがあります。
タイタニック号の沈没は、当時世界最大の客船で起きた最大死者数の海難事故でした。
この大事故からたくさんの教訓を得て、SOLAS(海上における人命の安全のための国際条約)の作成や、北大西洋の氷山をモニターするための国際海氷パトロールの組織化へ繋がりました。
■由来
1912年4月14日の夜から4月15日にかけてタイタニック号の沈没事故は発生しました。
イギリス・サウサンプトンからアメリカ・ニューヨークへ向けて処女航海中であったタイタニック号は、2,200人以上を乗せた当時世界最大の豪華客船でした。
しかし4月14日の23時40分にニューファンドランド島沖で氷山に衝突し、翌4月15日の2時20分に沈没しました。
その間わずか2時間40分の出来事でしたが、当時の海難事故の最大死者数である1,500人以上が亡くなりました。
このことから、タイタニック号の日は4月14日に制定されました。
■イベント
今でも世界中で、様々なタイタニック号のイベントが催されています。
ラスベガスのルクソールホテル&カジノでは「タイタニック展~ザ・アーティファクト・エキシビション~」が行われています。
1985年にはタイタニック号の残骸から遺品が引き揚げられるようになり、展示場の広さは2,300平方メートル程にもなるのだそうです。
乗客の所持品などの展示、船室や大階段の再現などリアルな空気を体験できます。
また、2018年秋には英米メディアから「タイタニック2号」の就航が2022年に決定したとの報道がありました。
これはオーストラリアのブルー・スター・ライン社を所有するクライブ・パーマー氏が発表した計画で、1912年のタイタニック号が予定していたルートのサウサンプトンからニューヨークを2週間かけて航海するというもの。
客船の外観やインテリアだけでなく乗客、乗員数も当時とほぼ同じとされ、まさに復刻版ではありますが、最新の安全技術とナビゲーションシステムを搭載し救命ボートもたくさん備えるとのこと。
初航海の後は世界一周の船旅を予定しているそうなので、いつかタイタニック2号を実際に見たり乗船することもできるかもしれませんね。
タイタニック号にまつわるエピソードは映画化、書籍化の他、ミュージカル等でも度々公演されています。
タイタニック号復刻ディナークルーズが行われるなどの情報もありましたので、記念日などにチェックしてみるのはいかがでしょうか。
タイタニック号の雑学
タイタニック号の日にちなんだ雑学をご紹介します。
□豪華客船タイタニック号
タイタニック号は完成した当時、全長269.1m、全幅28.2m、総トン数46,328トンの世界最大の豪華客船であり乗客定員は約2,400人、乗員約900人にもなりました。
そして当時の高度な安全対策が施された“絶対に沈まない船”とも謳われていましたが、その沈没事故は20世紀最大の海難事故といわれています。
タイタニック号については様々な形で語り継がれていて、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレット主演の1997年の映画「タイタニック」は、アカデミー賞で11部門を受賞するなどの大ヒットとなりました。
□日本の海難事故
1954年(昭和29年)9月26日に青函航路で起きた洞爺丸(とうやまる)事故は、台風によってあおられ国鉄の青函連絡船洞爺丸が沈没した海難事故です。
死者と行方不明者あわせて1,155人にも及ぶといわれ、日本史上最大の海難事故となりました。
■まとめ
タイタニック号についてご紹介させて頂きました。
タイタニック号沈没事故から100年となる2012年には日本の映画館でも映画「タイタニック」の3D版の公開や追悼献花イベントが開催されました。
海難事故はあまり身近なことではないかもしれませんが、実際に過去に起こったことの教訓で今の海上の安全が守られているんですね。
毎年4月14日タイタニック号の日には関連イベントをチェックしてみたり、海の安全を考えて過ごしてみるのはいかがでしょうか。
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