▪はじめに
折り紙は、日本で昔から親しまれてきた遊びの1つですが、平和や病気の回復などの願いを込めて折られるものでもあります。
折り紙の日は、遊びとして親しんでもらうだけでなく平和への願いが込められた記念日なのです。
目 次
折り紙の日とは
折り紙の日は、毎年11月11日にあります。
この記念日は、1980年(昭和55年)に社団法人日本折り紙協会によって制定されました。
▪意味
折り紙の日には、折り紙の楽しさや教育的な効果などを多くの人に知って貰う目的があります。
▪由来
折り紙の日が11月11日になったのには2つの由来があります。
1つは、数字の「1」を正方形の一辺に見立て、11月11日で「1」が4つで正方形の折り紙になるということです。
もう1つは、11月11日が世界平和記念日(第一次世界大戦休戦条約が調印された日)にあたり、折り紙の平和を願う心と相通じるものがあるということです。
▪イベント
折り紙の日を制定した日本折紙協会は、毎年折り紙の日である11月11日挟んだ前後の期間に東京スカイツリータウン・ソラマチ5階産業観光プラザすみだまち処で「おりがみカーニバル」を開催しています。
2018年のおりがみカーニバルは11月2日(金)~14日(水)に開催されました。
「私のお気に入り」というテーマで一般募集した折り紙作品の展示や優秀な作品への表彰式が行われたり、受賞者を招待した懇親会などが行われました。
また、児童館・保育所・幼稚園などで子供に関わる職業の人や高校生以上の折紙講師資格を取得した人やこれから取得しようと考えている人を対象とした「折紙講師勉強会」も開催されています。
「折紙講師勉強会」は毎回70人前後の人数制限があり参加費4,000円が必要になります。
折り紙の雑学
<広島の平和祈念公園に送られた千羽鶴は再利用されていた!>
広島にある平和祈念公園には、世界中から送られてきた千羽鶴を飾っておく場所がある事をご存知でしょうか?
私の子供が幼稚園の頃広島に住んでいたので、毎年8月に園に通う親子で千羽鶴を折って贈呈していました。
世界中から平和を願って送られる千羽鶴は、毎年約1000万羽(約10t)にもなるそうです。
しかし、千羽鶴は毎年贈られてくるのでしばらく展示・保管された後、焼却処分されているのですが、それには毎年多額の費用がかかってしまいます。
だからと言って全てを保管しておくわけにもいきません。
そこでこの問題の解決を目指して2001年に「おりづる再生プロジェクト」というNPO団体が発足し、千羽鶴をリサイクルする「恩返紙プロジェクトが始まったのです。
回収された千羽鶴は、再生紙として再び折り紙に生まれ変わり、その折り紙を学校などに配布して千羽鶴を折ってもらうというものや、再生紙を使ったポストカードや扇を作ったり、再生紙からさらに繊維工場で糸に生まれ変わり、その糸を使ってTシャツやタオルを作ったりしています。
こういった取り組みで千羽鶴が有効利用されるのは、折ったことのある身としては嬉しいものです。
<「折り紙つき」の言葉の由来って?>
みなさんは「折り紙つき」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?
日常的に使われる言葉ではありませんが、「実力や品質などが間違いなく良い」という意味があり「彼の実力は折り紙つきだからこのプロジェクトを任せても大丈夫だ」のように使われたりします。
しかしどうして「折り紙」なのでしょうか。
それには次のような由来があるのです。
「折り紙つき」の「折り紙」は平安時代末期ごろから使われていた公式文書や目録を横半分に折ったもので、江戸時代には絵や刀などの鑑定書としても使われるようになりました。
このことから、品質や実力が確かな物や人のことを「折り紙つき」と言うようになったのです。
▪まとめ
折り紙は日本の昔からの遊びですが、今では世界中の人に親しまれています。
折り鶴はもちろん、手裏剣やカブトなども海外の子供たちにプレゼントするととても喜ばれます。
折り方を覚えているとどこかで役に立つかもしれないので、たまには童心に帰って折り紙をやってみることをお勧めします。
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