▪はじめに
昭和のころは、学習塾に通うのは有名進学校を目標としている一部の子供達が通うものというイメージが強かったですが、最近では多くの子供が学習塾に通うようになりました。
夜遅くに、小学生や中学生を街中で見かけても普通に塾なんだろうなと思うくらい珍しいことではなくなってきた感じがします。
今回は、社会に根付いてきた学習塾に関する記念日や雑学についてご紹介します。
目 次
塾の日とは
塾の日は、毎年10月9日にあります。
塾の日は、1989年(平成元年)に全国学習塾協会が制定した記念日です。
▪意味
塾の日は、「学習塾の質的向上を図り学習塾に対する正しい認識と信頼を獲得するための契機」と「学習塾の健全な発展」を願って制定されました。
▪由来
塾の日が10月9日になったのは、「じゅ(10)く(9)」という語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
毎年塾の日には、学習塾の活動を多くの人にアピールし、学習塾と社会・家庭・生徒との信頼の輪を広げていくことや学習塾関連産業の振興を図ることを目的として「塾の日シンポジウム」を毎年順番に違う都市で開催されています。
2018年は、東京都内の如水会館で「塾の日シンポジウム東京大会」が行われました。
このシンポジウムでは、自主基準遵守塾の表彰や全国読書感想文コンクール優秀作品の表彰式が行われたり、バルセロナオリンピック柔道の金メダリスト・古賀稔さんによる記念講演が行われました。
2019年は、10月14日(月・祝)に倉敷で大会が開催される予定です。
塾の雑学
<塾のはじまりは平安時代?!>
現代では、塾といえば進学するための学力を身に付けることや学校で習ったことで分からない部分をきちんと理解するための場所とされています。
しかし、元々「塾」という言葉は「門の両脇に設けられた部屋」という意味で使われていて、この部屋で家族や使用人にものを教えたことから私的な教育の場所という意味に変わりました。
日本での学習塾のはじまりは、平安時代であったといわれています。
平安貴族の社会は家柄重視ではありましたが、政治や儀式を執り行う為には多くの知識が必要でした。
特に中級・下級の貴族は実力次第で出世も望めるので子供に十分に教育を与えることは重要なことでした。
平安時代には「大学寮」という官僚を育てる為の学校のようなものがあり、儒教を中心に読み方・書道・算術などを教えていました。
この大学寮で教えていた学者などが自宅で個別に採っていた弟子に教えていて、これを「家塾」といい、日本の塾のはじまりだとされています。
この「家塾」に通っていたのは、貴族階級の子供たちで儒教や漢詩、和歌など貴族に必要な教養を学んでいたようです。
<最近人気の塾は体験型!>
近年の塾は、数学や国語などの受験に必要な勉強を教えるものだけではなく、体験型の塾が増えてきています。
特に、学校では出来ない理科の実験をする塾や、ロボットを作りプログラミングを行う塾、数学的思考力の向上を目指したパズル道場などが人気が高く、全国で開塾されています。
また、珍しい体験型の塾として、横浜・八景島シーパラダイスで行われている「シーパラこども海育塾」というものがあります。
この塾は、海の生き物たちの飼育体験や深海探査機の見学などを体験できるもので、年間10回の授業が行われ、子供たちが生物多様性や地球温暖化について学び、海と共に成長していって欲しいという願いが込められたプログラムです。
こういった体験型の塾は、子供たち自身が楽しんで学習することが出来るという理由はもちろん、親としても受験のための勉強だけでなく、色々なものに興味を持ち体験を通して成長していって欲しいという理由から人気が集まっているのではと思います。
理科の実験や水族館の飼育体験などは、大人でもやってみたいですよね。
▪まとめ
近年の塾は多様化していて驚きでした。
それも学習塾の先生や関係者の方たちが、常に塾の質の向上を考え、時代に沿った教育方法を考えているからこそだと思います。
塾の日を機に、常に質の向上を考え授業して下さっている塾の先生や関係者の方達に感謝したいですね。
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