「11月23日 外食の日」
■はじめに
家族の在り方や社会生活の変化などによって、日本人の外食利用は年々増加し、食生活に欠かせないものになっています。
男性の40%、女性の25%が週に1回以上外食を利用しているそうで、特に20~30代の男性は60%という調査結果が出ています。
目 次
外食の日とは
日本フードサービス協会(JF)は常日頃、家事に明け暮れる主婦・母親の労をねぎらい、家族そろって外食をする楽しさを知ってもらうため、1984(昭和59)年のJF創立10周年を機に、「勤労感謝の日」である11月23日を「外食の日」に制定しました。
■外食の日の意味と由来
ちょっと話が逸れますが、成人の日や海の日、敬老の日、体育の日改めスポーツの日は第2or第3月曜とされ、日にちは固定されていません。
建国記念日や天皇誕生日、昭和の日などは日付に由来があるので、年によってころころ変えられませんが、そうであるなら「勤労感謝の日」はいつだってよさそうなものだと思っていました。
ところが「勤労感謝の日」にも日にちを動かしがたい根拠がありました。
11月23日はかつて「新嘗祭」(にいなめさい)という祝日で、これは五穀の収穫を神々に感謝する大切な行事として飛鳥時代に始まり、明治政府によって祝日とされました。
「新嘗祭」は2次大戦後、天皇を神格化するものだと批判されたことから、五穀感謝の趣旨そのままに「感謝の日」へ名称変更される予定でしたが、どういうわけか「勤労」の2文字が追加されました。
いずれにしても、五穀への感謝に根差した祝日なので、食事の話につながることになりますね。
外食の日のイベント
コロナ禍の2020年は、業界一丸となって「外食の日」を盛り上げるために、大々的なイベントがあると思いましたが、各社ともコロナ対応やGo To Eatのお知らせばかりでした。
外食の日の雑学
▽社員食堂のすすめ
厚生労働省によれば、社員食堂も「外食」に定義されるそうで、従業員の健康維持、生活習慣病予防などを目的に運営されています。
そのあたりはラーメンや牛丼、カレーなど、好きな単品料理に偏りがちな街中の外食と違うところです。
社員食堂は定食方式に代わって、おかずを自分で組み合わせることのできるカフェテリア方式が増えているようです。
自由に選べる点が好評なのは当然ですが、しかし、これも好みで偏ったチョイスが続くようになり、せっかく栄養士が考えたメニューの栄養バランスも台無しになってしまいます。
食事の基本は「主食」「主菜」「副菜」をそろえることで、「主食」はご飯やパン、麺などの炭水化物で、「主菜」は肉や魚などメインのおかずでタンパク質です。
「副菜」は小鉢やみそ汁で、野菜やいも、海藻などビタミンやミネラルが含まれています。
もしカツ丼やラーメン、カレーなどの単品ものを選ぶなら、野菜を1品追加することが大事ですね。
社食には献立表に栄養成分表示があって、各料理のエネルギー、脂質、塩分などが記載されているので、20~30代男性の昼食は800kcal、脂質20g、それ以外の男性と女性は600~700kcal、脂質16gをめどにして料理を選ぶことも大切です。しかし、やっと仕事を離れる昼休み、そんな面倒なことを毎日やってられるか、という声が聞こえそうですね。
▽新たな外食(?)産業「キッチンカー」
オフィス街の昼休み、キッチンカーの人気と需要の高まりには目を見張るものがあります。
この新しい飲食ビジネスは店舗家賃が不要な上、昼はオフィス街、その後はイベント会場などと出店場所も柔軟に変更できる利点があり、コロナ禍も持ち帰り主体のキッチンカーの追い風になっているようです。
実店舗の開業には内装・外装費、家賃、保証金、厨房・什器費、運転資金、宣伝費など1000万をはるかに超える資金が必要ですが、キッチンカーの場合は400万前後で開業できるそうです。
もちろん、だれでも簡単に始められるわけはなく、保健所の許可が必要なのは実店舗と同じで、食品衛生責任者資格やメニューによって飲食店営業許可(ランチ、フード)、菓子製造業許可(スイーツ)、喫茶店営業許可(ドリンク)なども必要になります。
また、出店場所の制限もあるため、場所の選定や確保も難しいところですが、それ以上に悩ましいのはお天気ですね。
今後はより一層、競争も激化すると思われ、いかにして差別化してアピールするかが問われます。
■最後に
女性が「外食」に求めるものは、もちろん料理しないですむことですが、次いで非日常の空間やレジャーとして楽しむことが挙げられています。
そう考えれば、平均626円ですむ「自宅の夕食」に代わる平均3826円の「特別な外食」もそう高いとは思えませんね。
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