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鏡開き2023年はいつ?関東と関西では日にちが違う

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お正月によくみかける鏡餅(かがみもち)ですが、餅つきをして作ったり、買ってきて飾ったりする方もいるでしょう。

その鏡餅はどうするのでしょうか。

小さな餅ならすぐ調理できるのですが、大きな鏡餅はすでにカッチカチに!

切ります?割ります?いやいや・・・開くのです!?

 

2023年はいつ鏡開きをするの

鏡開きの日は毎年同じですが、地域によって異なるようです。

 

松の内を1月7日までとする関東では1月11日に行うようです。

松の内を1月15日までとする関西では1月15日または1月20日に鏡開きをすることが多いようです。

 

関東では、もともと松の内は1月15日までで、鏡開きは1月20日に行われていましたが、江戸時代の徳川三代将軍家光が4月20日に亡くなったことから、徳川幕府のお膝元である関東では月命日の20日を避けたことで、1月11日が鏡開きになったと言われています。

 

松の内は1月15日までの関東では、年神様がいらっしゃるのに鏡開きを行うのは大変失礼なのではないかということで、松の内を1月15日から1月7日に変更したそうです。

 関東では鏡開きが1月11日に変更されましたが、全国的に広まらなかったため、地域によって鏡開きの日が異なっているようです。

 

同じように、正月が1月15日で終わるとい締めの行事に「小正月」というのがあります。

小正月とはいつ?由来や意味、行事や食べ物は?

 

鏡開きの意味や由来

鏡というのは神様が宿ると考えられ、神事に使われていました。

三種の神器としても崇められ、その三種の神器の八咫の鏡を形どったものを「鏡餅」と言っております。

お正月に歳神様(家にやってきて豊作や幸せをもたらす神様)にお供えする鏡餅を、無病息災を願って、松の内が過ぎてからお雑煮やお汁粉などにして食べるのが「鏡開き」です。

 

鏡餅は平安時代には存在していたとされています。

源氏物語にも登場していますが、鏡餅がお正月に供えられるようになったのは、室町時代以降のことだと言われています。

 

鏡開きは江戸時代の初期に武家の間で広がっていき、お餅を包丁などの刃物で切るのは切腹を連想するので縁起が悪いとされ、手や木槌などで割っていました。

しかし、「割る」という表現も縁起が悪いということで、末広がりを意味する「開く」という表現にして、「鏡開き」と言われるようになったようです。

 

鏡開きを英語でいうには

「kagami-biraki」とそのまま表現する場合もありますが、「the cutting of New Year's rice‐cakes.」とされています。

 

鏡開きのやり方

お正月は年神様をお迎えする行事です。

その年神様の依り代となるのが鏡餅とされていますので、年神様がいらっしゃる間は食べてはいけません。

年神様がいらっしゃる期間のことを松の内と言い、一般的には7日までとされるため、鏡開きの日は、それが過ぎた毎年1月11日とされることが多いようです。

関西などでは松の内を15日とするため、そういった地方では15日に鏡開きを行う場合が多いとのこと。

また、昔は「二十日正月」といって、20日に鏡開きを行っていたのですが、徳川三代将軍・徳川家光が慶安4年4月20日に亡くなったため、その月命日の20日を避けて11日になったといわれています。

 

さて、伝統的な鏡開きのやり方ですが、鏡餅を木槌や金槌などで叩いて小さく割ります。

固くなった餅を切ることなく小さくするのは大変ですが、カチカチに乾燥した鏡餅を少しずつ叩き、ヒビが入ってから勢いよく叩くとはじけるように割れます。

しかし、鏡餅が相当乾燥している場合でないとなかなかうまくいきません。

 

そんな時は、餅を半日ほど水に漬けてみてください。

そして、耐熱容器に入れてラップをし、電子レンジにかけて柔らかくしてから手でちぎると分けやすいよいようです。

ただし、餅が熱いので、やけどには十分気をつけましょう。

 

鏡開きの餅はどう食べる

鏡餅を使ったおすすめ食べ物

鏡餅の定番料理といえば雑煮やお汁粉ですが、その他にもおいしい食べ方があります。

 

お手軽でおいしいおやつにもなる「かき餅」がおすすめです。

手や鎚で割ることを‘’欠き割る‘’ということから「欠き餅」になりました。

一口大の餅を160度くらいの油で揚げ、塩や醤油をまぶすだけです。

 

その揚げた餅にしょうゆ、酒、みりん、昆布を煮詰めただし(市販のめんつゆでもOKです)をたっぷりかけます。

大根おろしを添えるとサッパリ「揚げだし風」になります。

 

また、餅を揚げずにオーブントースターで焼き、グラタン皿に並べてベーコンやピーマン、玉ねぎなどの具材をのせ、ホワイトソースとチーズをかけて、250度のオーブンで焼くと「餅グラタン」になります。

 

ぜんざい

鏡餅を「ぜんざい」にして食することが多いのは、今も昔も変わらないですよね。

赤い小豆には邪気を払い魔除けの効果があると考えられており、武家の世界では新年や新築などの色々な行事に、小豆を甘く煮て鏡餅を食べる習慣があったと言われています。

赤色は邪気を払い厄除けの力があると考えられており、例えば小豆を使った赤飯は様々な行事食に広がっていきました。

 

鎌倉時代までは主に宮中の節句などに供えられており、江戸時代に入ると庶民の間の慶事に赤飯を用るという習慣が広まりました。

ぜんざいも小豆という食材と赤いという色から、行事に使われる食材として広まりました。

そして、武家がそれを甘く煮て餅で食べ始めたことから、鏡餅をぜんざいで食することが普及したというのが由来のようです。

 

鏡開きとお祝い

祝い事の時に振舞われる樽酒のふたを割ることも鏡開きと言います。

これは酒樽のふたのことを「鏡」と呼んでいたからです。

米からできる日本酒は神聖なものとされていて、神事を営む際に神様に供えられ、祈願が済むと参列者で酒を酌み交わし祈願成就を願う風習があります。

なので、切るや割るではなく、やはり縁起の良い「開く」(=末広がり)という表現を使っています。

鏡餅の鏡開きも樽酒の鏡開きも、新たな出発に際して幸福や健康などを祈願し、その成就を願うということは同じなのですね。

 

お酒の鏡開き

鏡餅を食べる「鏡開き」とは別に、清酒の入った酒樽を割る「鏡開き」があります。

武士が出陣するときに気持ちを鼓舞しようと、仲間や自分の部下に振る舞い酒として酒樽を割ったことが由来とされています。

今ではお正月だけではなく、結婚式や祝賀会などおめでたい席で「鏡(樽)を開くことで今後の運を開く」という意味を込めて行われています。

 

鏡開きと結婚式

結婚式などのおめでたい席でも、清酒の入った樽酒を木槌で叩いて割る伝統的な演出の鏡開きがあります。

やはり、樽のふたを鏡(=円満)に見立て、叩いて開くことで「今後のふたりの幸せ(運)を切り開く」という意味が込められています。

和装での演出にぴったりで、ケーキカットの代わりや余興として取り入れる場合も多いのだとか。

「せーの、よいしょ!」「ご結婚おめでとうございます」などの司会者の掛け声と同時に木槌でふたを叩き、鏡を開いたら新郎新婦みずから配ったり、ゲストが多い場合はスタッフの方に配ってもらうなどします。

 

鏡開きと禁止事項

最後に鏡開きを行う際の禁止事項を紹介します。

鏡餅を食べずにいること。→必ず食べましょう。

包丁などの刃物で切ること。→手で割り砕くか槌で開きましょう。

「割る」と表現すること。→「開く」と表現しましょう。

食べ残したり捨てたりする。→小さなかけらも残さずに食べましょう。

 

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