▪はじめに
仕事や日常生活の中で失敗は付き物ですが、相手に迷惑をかけてしまう失敗に対してはお詫びが必要ですよね。
そんなお詫びに関する記念日が真冬の最も寒い時期にあるのは、有名な歴史的事件に因んでいるからなのです!
目 次
お詫びの日とは
お詫びの日は、毎年1月25日にあります。
お詫びの日は、1077年1月25日に当時のローマ王ハインリヒ4世(後の神聖ローマ皇帝)が教皇グレゴリウス7世に破門を許してもらう為に北イタリアのカノッサ城を訪れた日に因んで制定された記念日です。
▪意味
お詫びの日は、11世紀のローマ王ハインリヒ4世(後の神聖ローマ皇帝)が教皇グレゴリウス7世を怒らせ破門されたことに対し、破門を解いて貰う為にカノッサ城を訪れた日を記念したものです。
▪由来
お詫びの日は、1077年1月25日にハインリヒ4世が教皇グレゴリウス7世に破門を許してもらう為に教皇グレゴリウス7世が滞在していた北イタリアのカノッサ城を訪れた日に由来しています。
この出来事は「カノッサの屈辱」と呼ばれ後世に語り継がれることとなる歴史的事件で、ハインリヒ4世は雪の中でわずかな修道衣に裸足という格好で食事も摂らずに3日間立ち尽くし、破門を解いてもらう事が出来たとされています。
▪イベント
お詫びの日に因んだイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。
お詫びの雑学
<「お詫びの日」の由来となった「カノッサの屈辱」とは?>
「お詫びの日」の由来となった「カノッサの屈辱」とは、11世紀のヨーロッパで起きた歴史的事件です。
時のローマ(ドイツ)王ハインリヒ4世は、イタリアを支配するために自分の都合の良い司祭たちをミラノ大司教など北イタリアの司教に独断で任命していきました。
当時の司教任命権は「王ではなく教会にある」と教皇グレゴリウス7世がハインリヒ4世に通達して、勝手な司教任命は中止するよう注意しましたが。
しかし、ハインリヒ4世は聞き入れませんでした。
横暴なハインリヒ4世に対しグレゴリウス7世は破門と王位の剥奪をほのめかすと、ハインリヒ4世の方が激怒し、1076年1月に独自の教会会議を開き教皇の廃位を宣言したのです。
あまりの自分勝手な対応にグレゴリウス7世は激怒し、1076年2月にハインリヒ4世の破門と王位の剥奪を正式に宣言したのです。
これによりドイツの諸侯たちは次々にハインリヒ4世に叛旗を翻し、ハインリヒ4世は孤立してしまいます。
そしてついには、1077年2月2日までに破門を解かれなければ新しいローマ王を決めると会議で決まったのです。
これに焦ったハインリヒ4世は、グレゴリウス7世に使いを送って謝罪しようと試みましたが、グレゴリウス7世は許さず、ハインリヒ4世は1077年1月にグレゴリウス7世が滞在していた北イタリアのカノッサ城を訪れたのです。
初めはハインリヒ4世に会おうとしなかったグレゴリウス7世でしたが、ハインリヒ4世が武装せず、妻と共に薄い修道衣に裸足という格好で三日間飲まず食わずで雪の中に立ち続け許しを求めたので、ついにグレゴリウス7世は破門を解きました。
しかし、破門を解かれ王位をとり戻したハインリヒ4世は軍勢を率いてローマに乗り込み、グレゴリウス7世はローマを追われイタリア南部のサレルノという土地で亡くなってしまったのです。
ハインリヒ4世のお詫びは強制されたために仕方なく行った形だけのものだったんですね。
ヨーロッパでは現在でも「強制されて屈服、謝罪すること」という意味の慣用句として「カノッサの屈辱」という言い方をされているそうです。
<知っておくと安心!失礼のないお詫びの品物の渡し方!>
仕事でミスをした時や事故を起こしてしまった時などは、相手の方に菓子折りを持ってお詫びに伺うことがあると思います。
そんな時、どのタイミングで菓子折りを渡すと良いのでしょうか?
相手の方に直接会ってお詫びをする時には、まず最初にお詫びの言葉を伝えます。
「この度は、誠に申し訳ありません。」などの言葉と一緒に深く頭を下げ、年齢やキャリアなどに関係なく誠意をもって丁寧に謝罪しましょう。
次に、相手の不満や言い分をしっかり聞きます。
この時に言い訳などせず、相手の気持ちが落ち着くまでしっかりと聞きましょう。
そして、相手の方が「もういいです」「次からは気を付けてください」などこちらの謝罪を受け入れてくれた時に、菓子折りをお渡します。
この時に「この度は誠に申し訳ございませんでした。」と改めて謝罪の言葉を伝え、「心ばかりではございますが、どうぞお納めください。」という言葉を添えて菓子折りをお渡しします。
もし、受け取って貰えない場合は無理に押し付けないようにしましょう。
お詫びの訪問は、菓子折りを渡すことではなく心からの謝罪をすることが1番重要であることを覚えておいてくださいね。
▪まとめ
何か失敗をしてしまってお詫びをしないといけない状況になると、パニックになってしまいがちですよね。
そんな時こそ落ち着いて誠意をもって心からお詫びをすることが大切です。
お詫びをしなくてはならない時に、ご紹介したことを参考にしてみてください。
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