日本で一般的なツツジは「和」のイメージがありますが、アザレアは「洋」のツツジといった表現が当てはまるのではないでしょうか。
目 次
アザレアとは
アザレアはツツジ科ツツジ属で常緑の低木になります。
タイワンツツジ、ケラマツツツジ、サツキなどをヨーロッパで交雑してできた園芸品種で日本へは明治時代に渡来してきました。
葉は厚く、毛がはえており、4~5月頃(まれに11~12月頃)にピンク、白、赤などの花を咲かせます。
花は一重咲き、八重咲、フリル状になっているものがあり、華やかで西洋的な印象です。
そのため別名「西洋ツツジ」「オランダツツジ」などと呼ばれています。
また、全体的に毒があるため、花の蜜を吸うのは禁物です。
アザレアの名前の由来
アザレアの名前のはラテン語で「乾燥」という意味がある「azaleos(アザロス)」からきています。
アザレアが乾燥した土を好むのでこの名前がつきました。
別名の「オランダツツジ」はアザレアの交配がオランダで盛んに行われていたことからついたようです。
アザレアが誕生花となる日にち
1月8日、3月4日、3月19日、8月8日、11月28日、12月22日
アザレアの花言葉
アザレアの花言葉は「恋の喜び」「節制」「禁酒」になります。
「恋の喜び」の花言葉はフリル状の花びらが弾むような乙女心を連想させることからついたのではないでしょうか。
また、アザレアはピンク系の色が多いことも恋を連想させますね。
「節制」「禁酒」の花言葉はアザレアが乾いた土を好み、水分をあまり必要としないことにちなんでつけられました。
また、英語では「take care of yourself for me(私のためにお体を大切に)」という花言葉があるようです。
「禁酒」の花言葉があるので「あまり飲み過ぎないように」という願いも込められた花言葉なのではないでしょうか。
アザレアの色別の花言葉
アザレアの色別の花言葉は以下のようにわけられています。
白は「あなたに愛されて幸せ」
これは白いフリル状の花びらがウェディングドレスのように見えることからつきました。
花嫁の喜びを表している花言葉です。
ピンクは「青春の喜び」です。
ピンク色のアザレアが若々しさを感じることからついたのではないでしょうか。
ピンク色のアザレアは淡いピンク色のものから濃いピンク色のものまで様々で、中にはピンクと白の2色が入っている品種もあります。
赤色は「節制」「節度の愛」となっています。
アザレアの怖い花言葉
アザレアの怖い花言葉は特に無いようです。
アザレアの品種と育て方
【アザレアの品種】
アザレアは多くの品種があり、様々な名前がつけられています。
まず白色系のアザレアでは「カリフォルニア・スノー」「石清水(いわしみず)」「越の淡雪」「清朗(せいろう)」などがあります。
ピンク系はアザレアでは最も代表的な色で「朝日」「エバ」「ロマンスパール」「エニィタイム」「乙女」などがあります。
ミックス系のアザレアはピンクと白がミックスされた「極光(きょくこう)」や赤と白がミックスされた古くからある「王冠」や「ザクセンスター」という品種などがあります。
【アザレアの育て方】
アザレアは寒さに弱いので、鉢植えにして冬は日に当たる室内で育てるのが良いでしょう。
暖かくなる4月頃には屋外の日当たりのよいところへ置き、夏は半日陰の場所に移動させると良いでしょう。
・水やり
春と秋は1日1回、夏は1日2回、冬は土が乾いたら与えましょう。
・用土
鉢植えの場合は鹿沼土小粒、赤玉土小粒、腐葉土、ピートモスを3:3:2:2で配合したものが適しています。
・肥料
花が終わった後と9月頃に緩効性化成肥料を与えましょう。
・病気と害虫
病気は褐斑病、疫病(葉が黒くなって枯れる)に注意しましょう。
害虫は春から秋にハダニ、グンバイムシが発生すると葉が白くなることがあります。
アザレアはツツジ科なので比較的育てやすいようです。
また、種類も豊富で、洋風の庭にも似合いますのでおすすめです。