金魚草と言えば、カラフルな咲き姿が目に鮮やかな春の花です。
特徴的な花の形から、ガーデニングでも人気の金魚草ですが、相反する二種類の花言葉を持つ花でもあります。
目 次
金魚草の花言葉
金魚草全般の花言葉は、「清純な心」「負けない」「健やか」「快活」「推理」「仮定」「予知」です。
金魚草はオレンジやピンク、黄色といった明るい花色で、その印象から清純さや健康的なイメージの花言葉が付けられたと思われます。
春から夏にかけて気温が高くなっていく時期に咲く金魚草は、その季節に相応しい快活さを持っています。
また、主に西洋では金魚草の花の形は「仮面」に似ているといわれています。
仮面は、今では舞踏会やお祭りのお面として見かけることが多いですが、昔は宗教的な行事や儀式の際に使用されていました。
そうした儀式には占いなども含まれ、そこから「予知」などの花言葉が付けられました。
明るい色の金魚草からは少し想像できないミステリアスな花言葉には、このような由来があります。
金魚草が誕生花となる日にち
1月16日、2月19日、4月15日、7月2日、7月10日
あまり使わない方が良い花言葉
金魚草はポジティブなイメージの花言葉を持ちますが、実はあまり良くない意味の花言葉も多くあり、人に贈る際には注意しなければなりません。
まずは「おしゃべり」「出しゃばり」「おせっかい」「騒々しい」「図々しい」といった花言葉。
これは、金魚草の花が、口をパクパクさせているように見えるというところに由来します。
知らずに贈り物として選んでしまうと、「あなたはうるさい」「余計なことを言う」といった批判的な意味にとられてしまう可能性があります。
しかしながら、普段から場を盛り上げるのが上手な人などに贈ると、「あなたは喋るのが上手ですね」という称賛になります。
次に、「無作法」「図太い」という花言葉。
これは、礼儀知らずであったり、空気を読めないといった意味になります。
由来に関しては、おしゃべりを連想させる花の形からですが、こちらはよりネガティブな言葉です。
最後に、「推測ではやはりNOです」という花言葉。
これは、予知や予測の意味から発展したものですが、「考えてはみましたが、無理です」ということで、告白してフラれる場面などの連想になってしまいます。
金魚草の花はとても可愛らしいですが、枯れた姿は骸骨そっくりということで一時期話題になったこともありました。
また、友達同士やビジネスシーンに当てはめても負のイメージに繋がってしまいます。
そうした金魚草のギャップが、こうしたマイナスの花言葉が付けられる要因の一つでもあります。
西洋での花言葉
西洋では、金魚草に「graciousness(上品さ、優雅さ)」「deception(ごまかし)」といった花言葉が与えられています。
その花の形や、モデルのようにまっすぐな咲き姿から上品や優雅といった花言葉が付けられたのは納得ですね。
「ごまかし」については、おしゃべりしているように見える花の形から、何かを慌てて誤魔化す様子が連想されたのではないでしょうか。
金魚草とはどんな花
金魚草の特徴
金魚草は、オオバコ科キンギョソウ属の植物です。
原産地は地中海沿岸で、現在日本では関東を中心に栽培されています。
花の色は赤やピンク、オレンジ、黄色、複色など多色です。
草の高さは20cm~1mほどで、寒さにやや弱く、開花時期は5~7月ごろです。
花が咲きやすいので、園芸用としては育てやすく、人気があります。
名前の由来
花の形が、ひれをなびかせて泳ぐ金魚に似ていることから「金魚草」と名付けられました。
また、その形が金魚が口をパクパクさせている様子に似ているから、という説もあります。
英名であるスナップドラゴンは、「Snapdragon」(噛みつきドラゴン)という意味で、花の形がドラゴンの口に似ていることからつけられました。
金魚草の品種
「テリーナ・レッド」赤みが強いピンク色の花です。花の真ん中が赤もしくはオレンジ色になっていて、グラデーションが豪華な印象です。
「フローラルシャワー・アプリコットバイカラー」 オレンジ色~黄色の、まさにアプリコットを連想させるような色合いです。
金魚草は、その形から人の顔や口に例えられたり、枯れた後の少し不気味な姿から二面性を持つ花といわれることも多い花です。
プレゼントにするには少し相応しくない花言葉も多いですが、咲き姿は見る人に元気を与える様な暖色系の花が非常に可愛らしく、種類も豊富ですので、ガーデニング用にいかがでしょうか?