沖縄ムーチーといえば沖縄の方はもちろんご存知の方が多いと思います。
ムーチーは沖縄特有の伝統あるお菓子の一種ですが、作る人のこだわりが入っていたり、鮮やかな色が特徴だったりします。
さらに、ムーチーは作り方が非常に簡単で作り方さえわかったら簡単に作れます。
そんなムーチーですがムーチーの由来や物語がなかなか変わっているのも特徴で面白いです。
そんな沖縄ムーチーですがぜひ皆さんにも知っていただき、ぜひ縁起担ぎとして作って食べて頂きたいので由来や物語をはじめ作り方や保存方法までご紹介していきたいと思います。
目 次
ムーチーの日2022年はいつ
沖縄ムーチーは伝統あるお菓子とご紹介しましたが、ムーチーは旧暦の12月8日に健康・長寿の祈願のため縁起物として食べられるものとされています。
ただ、旧暦といっても新暦、今の暦とは違うため現在の12月8日とは違います。
沖縄ムーチーを食べるとされるムーチーの日は2022年12月30日(金)となっています。
ちなみに沖縄のカレンダーでは、このムーチーの日が記載されているほどの伝統ある日です。
実は2022年は2回ムーチーの日があり、2022年1月10日(月)もムーチーの日になりました。
旧暦行事のため、このようなこともあるのですね。
2023年はムーチーの日がなく2023年度のムーチーは2024年1月18日(木)となります。
ムーチー(鬼餅)とは
ムーチーとは先ほどもご紹介したように、沖縄特有の伝統あるお菓子の一種です。
ムーチーとは「餅」の沖縄方言です。
さらに沖縄県から九州南部の熱帯地方に生えるされる月桃(げっとう)沖縄地方の方言では、「さんにん」と呼ばれる植物の葉で包むことから「カーサムーチー」と呼ばれることもあります。
特にこの月桃は葉や葉から取った油が甘い香りを放つため、ムーチー(餅)にもいい香りが付き上品なお菓子の味わいにしてくれます。
さらにムーチーは餅粉に砂糖や紅芋などを使って味付けを行い、月桃の葉に包んで蒸し焼きするという、いたってシンプルな作り方となっています。
ムーチーの由来・物語
そんな沖縄ムーチーですが実はムーチーは沖縄民話や、物語から食べる習慣が来ており実は2種類の話があります。
両方とも鬼が登場するお話ではあるのですが、民話や物語によって子供向けのお話や成人向けのお話があります。
今回は子供向けの民話をご紹介しますが、成人向けのも興味ある方はお調べください。
次の通りが沖縄ムーチーの一般的な民話となっています。
昔、とある村に兄と妹で住んでいましたが、実は兄は夜になると家畜を食べてしまう鬼となってしまいます。
村に人は困り果てて討伐を図りますが、なかなか倒すことが出来ず、困り果てていましたがその噂は兄と兄妹である妹にも伝わってしまいました。
その噂を聞いた妹は、鬼を倒そうと鉄釘や鉄の塊を入れたムーチーを作って月桃の葉で包んだとされます。
その月桃の葉に包まれたムーチーを食べた鬼は苦しみ、その隙をついて妹は鬼を崖から突き落とし退治したとされています。
その「餅」ムーチーを鬼に食べさせたことから沖縄ムーチーは「鬼餅」と呼ばれることもあり、この民話が旧暦12月8日に起きたことから、旧暦12月8日はムーチーの日になったとされています。
この民話は沖縄ではほとんどの方が知っているとされ、絵本になっていたりするので保育園や小学校で読み聞かせが行われたりします。
そのことから子供から大人まで、老若男女知っているのです。
ムーチーの作り方と材料
では実際に皆さんに作って食べて頂きたいので作り方と材料をご紹介したいと思います。
材料
餅粉:1000g
水:800cc
上白糖:250g
泡盛:少々
月桃の葉:25枚からお好みの枚数分
紐:少々
※少量の場合はこちらの分量で
餅粉:80g
水:40~80cc
上白糖:40g
泡盛:少々
月桃の葉:2枚からお好みの枚数分
紐:少々
作り方
- まず月桃の葉の両面を泡盛で拭きます。
- ボールに餅粉を入れます。
- 餅粉の中に水を5回に分けて加えます。
- この餅粉を混ぜるときに砂糖を加えて一緒に混ぜます。
※ムーチーはしっかり混ぜれば混ぜるほど美味しくなると言われていますので、疲れるとは思いますがしっかり混ぜていきましょう。
さらに面倒だとは思いますが水を数回に分けて加えることで蒸しムラをなくすことができます。
上白糖以外にも黒糖や紅芋を加えることがありますが、入れるのは砂糖を加えて一緒に餅粉を練っていく④の工程の所です。
- ある程度混ざったら練った餅粉を適量取り、棒状にして月桃の葉の中央に置きます。
- 横に並べた月桃の葉を葉先から折りたたみます。
- 葉先を折ったら根元を反対に折り、上下をさらに内側に折り込みます。
- しっかりムーチーを包んだら月桃の葉がほどけないように紐で縛ります。
- 蒸し器で20分から30分蒸すことでムーチーの完成です。
ムーチーの食べ方
作った直後のムーチーは柔らかくて食べにくかったりしますが、作っていただいたらその状態のムーチーを一度は味わっていただきたいです。
ムーチーは主に翌日以降から食べやすい硬さになるとされていますが、そのまま月桃の葉から剝がして食べたり、フライパンに並べて焼いて食べたり、油で揚げたりするところもあります。
好みの話になるので、ぜひ自分の好きな食べ方を探して、挑戦してみてください。
ムーチーの冷凍保存
ムーチーをたくさん作った場合や余ってしまった場合は冷凍保存がお勧めです。
冷凍保存をした場合でも極力早めに食べていただきたいですが、食べる際は解凍を電子レンジなどでしっかり行ってから食べるようにしてください。
沖縄の伝統菓子であるムーチーについてご紹介しましたが、月桃の葉の甘い香りが癖になるほどでムーチー自体もシンプルな分食べやすいのが特徴です。
ぜひ皆さんも厄除け、縁起担ぎの一環として作って食べて頂けたらと思います。