傘寿のお祝いは、人生のうちでそうそう経験するものではありません。
なのでどのようにお祝いしたらいいのか知らない方も多いでしょう。
傘寿は長寿のお祝いの一つでもあるのですが、傘寿まで歳を迎えた方はめでたいと言われています。
傘寿は日本の平均寿命の近い歳ではあるのですが、傘寿のお祝いを行ってもっと長く元気でいてもらおうとするご家庭がやはり多いです。
そこで、実際に傘寿とはどのようなものか、お祝いの仕方や傘寿の意味や由来についてご紹介していきたいと思います。
目 次
傘寿とは
傘寿の読み方とは?
傘寿は長寿のお祝いの一つと最初にご紹介しましたが、読み方が難しいものが多いです。
傘寿も中々日頃の生活で書く機会や読む機会も少ないと思いますが、国語で一度習うことがあるみたいです。
傘寿の読み方をご存じない方もいるのですが、傘寿と書いて「さんじゅ」と読みます。
傘(かさ)という漢字は「さん」とも読みますので、ぜひ長寿の一つとして傘寿を覚えていただけたらと思います。
傘寿の年齢はいくつ?
長寿のお祝いは基本的には長寿の一つ還暦から10個ずつ年令を重ねたときや、ゾロ目のときにお祝いをするのですが、傘寿などは特に年齢を勘違いしてしまいやすいです。
傘寿にお祝いの近くには古稀や喜寿・米寿などがあるのですが、傘寿の年齢は還暦から20年後、古稀から10年後の80歳の年齢のときにお祝いを行います。
そのため、傘寿は満80歳のときにお祝いを行うので覚えておいていただけたらと思います。
ちなみに、傘寿は日本の平均寿命に一番近い長寿のお祝いの一つと言われているのですが、日本の平均寿命は83歳です。
このことからもわかるように、傘寿のお祝いを行って平均寿命より長く元気に過ごしてもらうようにしましょう。
傘寿の由来や意味とは?
次にご紹介するのは傘寿の由来や意味についてです。
この傘寿の意味・由来は年齢と大きく関係あるのですが、先程もご紹介したように傘寿は80歳の歳をお祝いします。
そして傘寿は「傘」の形を崩すと八十の形になることから傘寿という名前がついたとされています。
そのため、傘寿は年齢の80歳から来ていると覚えると年齢と合わせて意味が覚えやすいかと思います。
傘寿の花は何がいい?
傘寿のお祝いの意味や由来についてご紹介しましたが、次は傘寿のときにお祝いするおすすめの花についてご紹介したいと思います。
傘寿のお祝いのときに花束を渡す人も多いのですが、傘寿のときのすすめの花も存在します。
傘寿のときにおすすめの花は次のようなものが挙げられます。
○黄色のバラ
花言葉:友情・平和
○黄色の胡蝶蘭
花言葉:活発・幸運を呼ぶ
○シンビジウム
花言葉:飾らない心
上記のような花がおすすめです。
この色については後述でご紹介しますが、バラや胡蝶蘭は特に女性人気が高いです。
バラなどは花束にしてプレゼントしやすいのですが、花言葉はどれも幸運をもたらしてくれるようないい花言葉なので、傘寿のお祝いとして花束にしてプレゼントすると喜んでいただきやすいです。
傘寿の色は何色?
傘寿の色はおすすめの花のところをご覧頂いた方はおわかりだと思いますが、黄色がイメージカラーになっています。
長寿のお祝いの還暦などにも赤というイメージカラーがあるのですが、長寿にもそれぞれイメージカラーが存在します。
傘寿のお祝いでは黄色なので、黄色いものをプレゼントして傘寿をお祝いするようにしましょう。
傘寿のちゃんちゃんこは着るの?
長寿のお祝いの一つ還暦では赤いちゃんちゃんこを羽織ることが有名ですよね。
傘寿のお祝いでは黄色いちゃんちゃんこを羽織る方が多いです。
というのも、昔と比べて今では平均寿命も伸びてきたということもあって長寿のお祝いをすることが多いです。
そのため赤いちゃんちゃんこのような縁起を担ぐため、それぞれの長寿のイメージカラーにあったちゃんちゃんこをメーカーが作っています。
元々赤いちゃんちゃんこは魔除けの意味が含まれ、還暦の意味と合わせて着る方が多いのですが、黄色いちゃんちゃんこも合わせて傘寿のときに羽織るのがおすすめです。
傘寿のお祝いの仕方はどうしたらいい?
次は傘寿のお祝いの仕方についてご紹介したいと思います。
傘寿のお祝いをする際は極力身内だけでお祝いして行くのがおすすめです。
というのも、最初にもご紹介したように傘寿は80歳を迎えたときのお祝いでもあります。
そのため、80歳の方のお祝いをするのに大勢で押しかけたら迷惑になりやすいです。
ですので、できれば80歳のお祝いを身内で行い、それ以外の方は徐々にお祝いに訪れるという形にすると負担も少なくて気持ちも伝わりやすいのでおすすめです。
傘寿のメッセージ・お祝いの言葉はどのような言葉がいい?
傘寿のお祝いではできればこれからも元気でいてほしいという気持ちを全面に出した言葉が好ましいです。
傘寿のお祝いのときには平均寿命近くでもあるので、もっと長く元気に過ごしてほしいというストレートな言葉でも伝わりやすいです。
「これからも元気でいてね」という言葉を恥ずかしいかもしれませんがしっかりと伝えるようにしましょう。
傘寿のお祝い金額の相場はいくらぐらい?
次は傘寿のお祝いを贈るときのプレゼントの相場についてご紹介したいと思います。
プレゼントを贈る際にはやはり相場があります。
もちろん相手との関係によって相場は変動するのですが、自分の身内の方の傘寿のお祝いの場合は1万から3万円程度が相場と言われています。
もちろんもっと大切な存在の場合は3万円以上でも大丈夫なのですが、身内ではない職場の上司や親戚の方などは相場が1万円前後と言われています。
現金で渡すのはマナー違反にもなりやすいので、相場の金額でプレゼントを用意するようにしましょう。
傘寿のお祝いのプレゼントは何がいい?
次は傘寿のお祝いのプレゼントについてご紹介したいと思います。
傘寿のお祝いの場合は健康器具や癒やし器具がおすすめです。
さらに最近では名前入りのお酒や日用品なども多く登場していますので、傘寿というお祝いの言葉とともに名入れしてプレゼントとして贈ると喜んでいただきやすいです。
もちろん相手の趣味・好みを知っている場合はその好みに合ったプレゼントをするのもかなりおすすめです。
傘寿のお祝いのプレゼントを父には何がいい?
次は傘寿のお祝いの相手が自分の父親だった時の場合のおすすめのプレゼントについてご紹介したいと思います。
お酒の好きなお父さんなどは名入のお酒や湯呑・コップなどが好評です。
さらに、最近では傘寿というような言葉とお祝いの言葉とともに、似顔絵を加えてくれるサービスなども注目されています。
似顔絵と感謝の言葉入り時計なども存在しますので、興味がある方はぜひ合わせてチェックしていただけたらと思います。
傘寿のお祝いのプレゼントを母には何がいい?
次は自分の母親の傘寿のお祝いのときのおすすめプレゼントについてご紹介したいと思います。
女性の場合はやはり花束・プリザーブドフラワーなどが大人気です。
さらに、さきほどご紹介したような感謝の言葉と似顔絵入りのプリザーブドフラワープレゼントも存在します。
そして普段使うようなコップなどもプレゼントでは喜んでいただきやすいのでおすすめです。
傘寿のお祝いの食事はどんなのがいい?
傘寿のお祝いのおすすめプレゼントについてご紹介しましたが、次は傘寿のお祝いの食事についてご紹介したいと思います。
傘寿のお祝いで食事を作る場合はやはり健康にいいものでまとめるのがおすすめです。
外食をする方もいるのですが、やはり年齢もあるので、外食よりも自宅で手料理を作り振る舞ってあげるほうが喜んでいただきやすいです。
体調のことも考えて消化しやすいものなどを中心に作るのがおすすめです。
傘寿のお祝い体験談
●ペンネーム: maruru
私の祖母はとてもおしゃれさんなので、お祝いにはアクセサリーや服など、ファッションのジャンルからプレゼントを選ぼうと前々から考えていました。
ある日、一緒にデパートに出掛け、ティファニーの前を通った際、「昔オードリー・ヘップバーンの”ティファニーで朝食を”を見て、ティファニーのアクセサリーが欲しいと思ったことがあったのよ。もう、おばあちゃんだから似合わないと思うけど…。」とぽつりと祖母が呟きました。
その後、「見るだけでもどう?」と誘って店内に入ったところ、1つの商品をじっと見つめていました祖母は何も言わなかったけれど、きっと気に入ったんだなぁと察しました。
それは、鍵の形のネックレスヘッドで、祖母の誕生石のサファイヤが小さいけれど付いたものでした。
後日、お店に1人で出向き、祖母の傘寿のお祝いとして購入し、誕生日にサプライズでプレゼントしました。
アクセサリーを自分で購入したり、もらうことは数十年ぶりだったらしく、とても喜んでくれました。それから祖母は更におしゃれに磨きがかかり、今もイキイキと毎日を送っています。
●ペンネーム: しゅう
傘寿のお祝いをした時はもう祖母の体があまり自由に動かせなくなっていた事もあって傘寿のお祝いは家でやる事にしました。
ただ家で傘寿のお祝いをするにしてもいつもと変わらない形でやっても意味がないので、家にプロの寿司屋を読んで家でカウンター寿司を食べれるようにして祝いました。
傘寿のお祝いならこれくらいの事をやっても良いと思ったというのと、家で寿司屋が握ってくれるという贅沢を感じてもらって喜んでもたいたいと思ったからです。
その甲斐もあって祖母にかなり喜んでもらえました。
●ペンネーム: たまちゃん
傘寿ということで家族全員一致で傘をプレゼントしようということになりました。
ただ雨の日はあまり出たがらない祖母だったので、日傘として使える晴雨兼用のものにしました。
色は傘寿だから紫と思って探しましたがなかなか祖母に似合うものが無く、だったら祖母が好きそうな色やデザインを選んであげようということになり、淡い水色にレースの花模様がデザインされている日傘にしました。
家族みんながお祝いをする為に集合して食事をする際にプレゼントしました。
●ペンネーム: ゆうり
父の傘寿のお祝いに、家族で長岡にある温泉に行きました。
個室を借りて豪華な食事をしました。
長生きしてくれていて本当に嬉しいと思いながら、みんなでおいしい料理を食べました。
プレゼントは、子供と一緒に黄色いマフラーを買ってプレゼントしました。
黄色いマフラーもとっても喜んでくれたし、きちんと家族でお祝いしてあげられたので本当によかったです。
父と子供と楽しい傘寿のお祝いができてよかったです。
こういうお祝いは、本当に命のありがたさを感じられてよいなーと思いました。
●ペンネーム: みみりん
父方の祖母の時は、黄色い財布にシトリンの瓢箪のストラップを添えて渡しています。
黄色は傘寿のカラーであるし、金運を呼び込む財布カラーと天然石の意味を持つ黄色いストラップを添えた形です。
翌年の新年からその財布を使ってくれています。
孫にお祝いに貰ったと近所の人に話して見せていたところを見ると、派手じゃないと言っていたわりに、影ではそこそこ喜んでくれていたみたいです。
渡す時に添えて渡したメッセージカードは、仏壇の引き出しに入っています。
●ペンネーム: シャンシャン
父はお寿司が何よりも好きなので、父の家の近くの寿司屋の個室を予約して、お寿司を食べてもらいました。
特に、いくらが大好きなので、多めにしてもらいました。
お祝いなので、お寿司を食べる前に皆でビールを飲んで乾杯しました。
プレゼントは、何かを買ってあげようかとも思ったのですが、手作りの方が気持ちが伝わると思い、マフラーを編んでプレゼントしました。
手編みのマフラーはもらったことがなかったそうで、とても喜んでもらえました。
●ペンネーム: トム
会社でお世話になっている社長が80歳になり、日頃の感謝とお祝いを込めて自転車をプレゼントしました。
高齢の割にいつも元気で動き回り、会社には自転車通勤しています。
その自転車は、昭和の雰囲気が漂う年季の入った自転車です。
傘寿のお祝いに同僚達と「新しいの買ってあげよう」と思い、プレゼントする事にしました。
仕事の終業の時間を見計らって、社長室に行き、感謝を込めてみんなで「おめでとうございます」とお祝いの言葉を言いました。
社長はシャイな頑固爺さんなので、無愛想に「おう!」と一言言っただけですが、なんか嬉しそうにしていました。腕を引き、自転車置場へ。
社長!新車のプレゼントです。
次の瞬間、社長の目頭が真っ赤になりました。
すごく感動したらしく、言葉を詰まらせていました。「ありがとう」と。
こんなに喜んでくれるなんて。
私達も胸がいっぱいになりました。
●ペンネーム: もこやか
祖母は70後半ぐらいから足が悪くなりだし、趣味であったガーデニングをもう今育てている花たちでおしまいにすると言っていたので、お世話をせずとも枯れにくいブリザーブドフラワーを傘寿のお祝いにプレゼントしました。
こじんまりとしたものでしたが、祖母の好きな花も入っておりとても喜んでくれました。今も祖母の家で元気に咲いてくれています。
また次は米寿のお祝いになると思いますが、その時はもう少し豪華なブリザーブドフラワーをプレゼントしたいなと思います。
●ペンネーム: ひまわり
相撲を見るのが大好きで、普段はテレビで見ているのですが、本場の相撲を見てほしいと思い、傘寿のお祝いとして両国国技館に連れて行きました。
席は前から5番目で、お相撲さんの顔の表情やしぐさなどもよく見えたようで、喜んでいました。
夕食は、本場の「ちゃんこ鍋」の店に行きました。
お店には歴代の横綱の写真やサインが飾ってあり、なつかしそうに見ていました。
本場のちゃんこ鍋を食べたのもはじめてのようで、本当に楽しそうでした。
●ペンネーム: けん
主人の祖母の80歳の傘寿のお祝いに全国から親戚一同が会しましてお祝いを同市内にある宴会場で致しました。
祖母の子供達からお祝いの宴の費用を払って頂き、孫世代からはブリザードフラワーとお洋服、ひ孫達からという事でケーキと一人ずつ小さな花束を贈呈という事で一つの大きな花束になるというプレゼンをいたしました。
ガンを患っていましたので、80歳になる前にしましたが、そのお陰なのか80歳過ぎても暫くは元気で過ごせました。
お祝いは嬉しいものですね。
「まとめ」傘寿のお祝いで平均寿命より更に長く過ごしてもらおう!
今回は傘寿のお祝いについてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
傘寿のお祝いをする人は最近では多いです。
勿論これはとてもいいことなのですが、しっかりと相手のことを考えてお祝いをすると気持ちが伝わりやすいです。
これからも元気で過ごしてもらうためにもしっかりとお祝いをするようにしましょう。