さて、秋も深まり冬が近づいて来ました。
冬となると年末のイベント・クリスマスがあるわけです。
街へでかけると、どこにいってもクリスマスソングが流れ、まばゆいばかりの電飾に目がくらむ、あのクリスマスです。
日本での初出は1860年、プロイセン使節の公館にて飾られたそうです。
その後、1874年に明治学院の前身である築地大学のクリスマスパーティで披露されています。
なお、このとき日本初のサンタクロースも登場した、と伝えられているそうです。
目 次
クリスマスツリーをなぜ飾るの
16世紀、宗教革命を行ったあのマルチン・ルターが礼拝の帰りに、木々の間にきらめく星々を見つけ美しさに感動しました。
ルターはその美しさを子供達にも伝えたいと思い、モミの木の枝にローソクを飾ってそれを再現しようとしました。
この故事がクリスマスツリーの飾りの始まりになったと言われています。
また、飾りにもそれぞれに意味があります。
まずは星。
クリスマスツリーの頂点で輝くでっかい星はトップスターと呼ばれ、「ベツレヘムの星」を表しているそうです。
この星はキリストが生まれたことを賢者に知らせ、キリストの許へ導いたということです。
ベルは、救世主キリストの誕生を知らせるための天国の喜びのベルだそうです。
また、ベルの音には魔物を祓うとして魔除けの意味もあるとか。
玉飾りは、クーゲルというエデンの園の知識の木の実(リンゴ)を示しています。
キャンディケインは杖の形をしている飴です。
キリスト教では人を羊、神を羊飼いとして例えられています。
羊飼い(神)が羊(人)を導くために用いるのが杖で、それを表しているのがキャンディケインだということです。
赤と白のストライプですが、白は清い心を、赤はキリストの血を模しているとのことです。
靴下は言わずと知れたサンタクロースつながりですね。
サンタのモデルになったニコラスが、貧しい人のために煙突から投げ入れた金貨が靴下に入ったという話から、サンタクロースが靴下にプレゼントを入れてくれるといわれるようになりました。
ヒイラギにはキリストの十字架刑の意味があり、棘のようなヒイラギの葉はいばらの冠を、真ん中の赤い実はキリストの血を、緑の葉は永遠の命を表しています。
最後に、クリスマスリースは丸くなっていますが、これには永遠の意味があるということです。
その起源と由来は
ではそもそもクリスマスツリーの起源や由来はどこにあるのでしょうか。
その起源は8世紀のドイツまで遡るそうです。
当時のゲルマン人は樫の木を信仰しており生け贄を捧げていました。
キリスト教の伝道者がそれを止めるために樫の木を切り倒したところ、その倒れた木の間にモミの若木が生えていたそうです。
それからというもの、ドイツではモミの木をクリスマスに植えるようになったという伝承があります。
また、モミの木には小人が住んでいて、その土地を守っているという言い伝えがあり、その小人が出て行かないようにモミの木に花や食べ物を飾ってお祭りをする風習があったそうです。
こうしたいくつかの由来が現在までに言い伝えられています。
木の種類、名前は
クリスマスツリーに使用される木は、ヨーロッパでは伝統的にヨーロッパモミでした。
現在ではドイツトウヒ、コーカサスモミなども使われているそうです。
アメリカではバルサム、フラセリーなどのモミの他、ヨーロッパアカマツ、カナダトウヒなどが主に使われ、日本ではモミを中心にトドマツ、エゾマツが使われているそうです。
樹木というものがそもそも力強さを示すものであり、中でも常緑樹が使用されるのは、冬の間も葉が落ちないことから永遠の命の象徴とされているためです。
今回はクリスマスツリーの飾りの意味や由来について調べてみました。
こういった意味をひとつひとつ理解していくと、クリスマスもより一層味わい深いものになるかも知れませんね。
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