お正月といえば1月1日の元旦からというのが一般的ですが、アジアの近隣諸国では違うようです。
旧暦の1月1日といえば、新暦の2月中旬~下旬になり、この頃は中国などで「春節」という旧正月が始まります。
日本でもこの旧正月を行う地域があります。
それが沖縄の旧正月です。
目 次
旧正月2023年はいつ?
現在、沖縄ではほとんどが新暦のお正月ですが、一部の地域では旧正月です。
なので、地域によってお正月が2回あるところもあります。
沖縄がアメリカから本土に返還される時に、新暦を採用するように沖縄に通達が出たのですが、それでも旧正月のお祝いしている地域があるという事のようです。
旧暦の正月をお祝いしている地域は、特に漁港などの糸満市などでその風習が色濃く残っているようです。
2023年の旧正月は1月22日(日)になります。
今後の旧正月はこのようになっています。
2024年2月10日
2025年1月29日
2026年2月17日
2027年2月6日
2028年1月26日
2029年2月13日
2030年2月3日
中国などでは、旧正月のお休みが7日間あり、お店などが開いてなかったり、お仕事は休みになったりしますが、日本ではお休みでない時期なので、沖縄の旧正月は普通に出勤したり、通学したりするそうです。
沖縄の旧正月とは?行事や食べ物は?
沖縄でのお正月はおせち料理などはなく、特に決まった料理はないようです。
一般的には、年越しそばの代わりにソーキ汁を作って年を越し、 正月には縁起の良い料理や豚肉を中心に盛り付けて出します。
ソーメンや田芋や昆布は縁起が良いものとされ、正月には欠かせないようです。
お屠蘇の代わりに泡盛を酌み交わしたり、雑煮の代わりに豚肉の入ったソーキ汁などを食べたりします。
また、門松やしめ縄などはせず、門口やかまどに「若松」をさしたり、神棚や仏壇には若木、竹、マキ、大根の花、松などを生けたりして正月を迎えます。
鏡餅に似たものでは、黄・赤・白の色紙を重ねた上にミカンやダイダイをのせて、それに塩を添えて飾ります。
旧暦の一月一日の朝にはじめて汲み上げる水のことを「若水」といい、これを飲むと健康、豊年、幸せが訪れるという言い伝えがあります。
井戸や泉から夜の明けない朝早くに汲んできた水を、家の火の神様や神棚、 床の間に供えたり、仏壇には御茶湯にして供えたりしました。
沖縄の旧正月の様子はこちら
沖縄本島では新暦で正月している地域も多いので、旧正月は特にお店とかは閉まらず普通に開いていますが、旧正月をしている地域ではお店などは閉まっていることもあります。
レストランや観光施設、おみやげ品店やなどは営業しているので、旅行する人には大丈夫だと思でしょう。
沖縄在中者の旧正月体験談
●ペンネーム:雄一郎
私が育った地域の旧正月の祝い方を紹介します。
普段はそうでもないのですが、この日になると突然賑やかな雰囲気に包まれるのです。
港町ですが、漁船には大漁旗や国旗が取り付けられ普段とは全く違うが豪華さです。
所々にある拝所では家族で祈りをささげています。
地域の神殿では神事を司る神人が中心になって酌取りという行事が行われます。
地域の人々が集まり盃を交わしながらお祝いをするのです。
これが一番の楽しみで普段会う事のない人と再会を果たし、旧交を温める事が出来ます。
なくてはならないものです。
各家庭には国旗が掲げられお祝いムード一色です。
神殿では三味線による祝い唄が奏でられるなか、参拝者は順々に盃をもらい、新しい年の健康や幸せを祈願します。
その後カチャーシーという踊りを披露する風習があり、やや恥ずかしさの中踊ります。
このように古くからの習わしを非常に大切にする土地柄です。
これからもそれを後世に伝えていきたいです。
●ペンネーム:やまぐち
旧暦正月の年中行事
1.旧正月を祝う
沖縄では、今までも旧正月を祝う風習は健在です。
神々の代表として門の前でヒラウコーをタヒラに配しお見送り(ウークイ)します。
この時文言を唱え、家族は拝んで終わります。ヒヌカン、そしてお仏壇にウサギムン(お供え物)を供して拝みます。
2.旧正月
沖縄の方言では旧正月をソーグァッチ、初拝みをハチグァーと言います。
一年の御膳を始めるのはこの日です。
これが、立御願すなわちタティウグァンです。
沖縄の御膳では旧正月の正月飾りと言ったらウカリーと昆布巻きの炭ではないでしょうか。
ウカリーとは正月飾りやウサギムン(お供え物)の下に敷かれた色紙で赤、白、黄色の三色の3枚を重ねて敷きます。
正月豚(ソーグァッチ)は今は昔となっていて、近年では全国的なご馳走プラス沖縄らしいご馳走を揃えて旧正月を迎えています。
3.ハチウクシ(初起こし)とドゥビシー、旧暦1月2日〜3日は仕事始めの拝みだ。
十六日祭2023年はいつ?「あの世の正月」
沖縄では旧暦1月16日に十六日祭(ジュウルクニチー・16日祭)が行われます。
旧暦1月16日は2023年2月6日になります。
この十六日祭は、「あの世(グソウ)の正月」と言われて、盛大に祖先供養を行われます。
琉球王国の時代に、元日から15日までに城内の諸行事をすませた家来が、16日に故郷の父母へ会いに帰郷するも両親は他界しており、年頭の辞を墓前で述べたのが由来と言われています。
各地域の十六日祭
十六日祭は、沖縄のほとんどの地域で行われており、お墓参りをし、料理をお供えして、ウチカビを焼いて祖先の供養を行います。
沖縄本島の北部や、宮古島、八重山などではシーミー以上に盛大に行うところもあります。
宮古島は清明祭(シーミー)がなく、十六日祭が盛大に行われます。
シーミーのように、お墓に家族や親戚が集まり、重箱料理やごちそうをお供えします。
なかには、正月には帰郷できなくても、十六日祭だけは参加してするという人もいるほどです。
十六日祭の様子
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シーミー(清明祭)や旧盆、旧正月などが残るのは、ご先祖様に感謝する気持ちが強い沖縄の方々ならではですね。
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