はじめに
日本人のほとんどの人が1度は食べたことのある森永のミルクキャラメルですが、日本人に馴染むまでには大変な道のりでした。
6月10日は、大変な道のりを経て日本人に愛されるミルクキャラメルが初めて世に出た記念日です。
目 次
ミルクキャラメルの日とは
ミルクキャラメルの日は、毎年6月10日にあります。
森永製菓が2000年3月に、「森永ミルクキャラメル」という名前で始めて売り出した日にちなんで6月10日に制定されました。
意味
ミルクキャラメルの日は、森永製菓がミルクキャラメルを通じて、懐かしい思い出を語り合う日にして欲しいとの願いを込めて制定されました。
由来
ミルクキャラメルの日は、森永製菓が1913年(大正2年)の6月10日に日本人向けに改良したキャラメルを、「森永ミルクキャラメル」という名前で大正博覧会でお土産として初めて売り出されたことが由来です。
イベント
ミルクキャラメルの日にちなんで、色々な企業とのコラボレーション商品が販売されています。
コンビニエンスストアのスリーエフでは、2016年以降毎年6月10日のミルクキャラメルの日に合わせて、コラボ商品を発売しています。
2018年は5月31日から「もちぽにょ森永ミルクキャラメル」「ミルクキャラメルプリン」「森永キャラメル&カスタードコッペパン」の3商品を発売しました。
また、マクドナルドでは、2016年の秋に発売した森永製菓とのコラボ商品「マックシェイク森永ミルクキャラメル」を2018年のミルクキャラメルの日に合わせて再び復活し、5月16日から6月中旬まで発売しました。
いずれの商品も大好評で、マックシェイクは早々に完売する店舗も多かったとか。
毎年の期間限定商品として、今後も期待したい企画ですよね。
ミルクキャラメルの雑学
▫キャラメルは最初は日本人には受け入れられなかった⁈
今ではすっかり日本に馴染んでいるキャラメルですが、初めて売り出された頃は日本人にはなかなか受け入れてもらえませんでした。
日本で初めてのキャラメルは、1899年(明治32年)に森永製菓から単に「キャラメル」という名称で販売されました。
このキャラメルは、西洋風のバターやミルクをたっぷり使って作られており、当時まだ乳製品に馴染みのなかった日本人にはなかなか売れず、また日本の高温多湿な気候にも合わなくて、しばらく置いておくと溶けてベタベタになってしまったり、口当たりが悪くなったりするのも大きな問題だったのです。
また、発売当初は1つずつばら売りしたり、10ポンド(約4.5㎏)もの大きなサイズのブリキ缶で販売されていたのもなかなか売れない理由の一つでした。
そこで森永製菓はキャラメル自体、試行錯誤して改良を重ね、日本人の舌と日本の環境に合わせました。
また容器も携帯できる紙素材の容器に変更し、サイズも携帯できるようなポケットサイズに改良しました。
そしてついに1913年(大正2年)6月10日日本人向けの「森永のミルクキャラメル」という名前で、上野公園で開催された大正博覧会のお土産として販売され、ミルクキャラメルは爆発的に売れたのです。
▫ミルクキャラメルは実はタバコの代用品だったって本当?!
ミルクキャラメルは、森永製菓創業者の森永太一郎さんが「おいしくて栄養価の高いキャラメルを世界中の子供たちに食べさせたい」という思いから作られました。
しかし、発売当初は20粒入り1箱を10銭、現在の金額で300~500円で販売されていたので子供のおこずかいではなかなか買えず、主に大人が買っていました。
1914年のポスターには「煙草代用」と大きく書かれ、新聞広告には「禁煙を欲せらるる紳士淑女の為に特製ポケット用」などのキャッチフレーズが掲載されていました。
当時は禁煙を促す目的として大人をターゲットに売り出されていたのですね。
その後大きな時代の変化に流されつつも、森永太一郎さんの思いが叶い、子供たちのための栄養価の高いお菓子として子供たちに大人気のおやつなりました。
まとめ
試行錯誤の結果、100年以上子供から大人まで幅広く愛されるお菓子になった森永ミルクキャラメルを6月10日の記念日には、自分の思い出に重ねながら食べてみてはいかがでしょうか。
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