▪はじめに
そろばんは昔から日本で使われてきた計算方法で、私が子供の頃には習い事の定番でした。
電卓やパソコンの登場で習う子供が減ってきましたが、最近では新しいフラッシュ暗算などがメディアで紹介されたりして再びそろばんの良さが見直されてきています。
今回は、そんなそろばんにまつわる記念日や雑学などについてご紹介していきましょう。
目 次
そろばんの日とは
そろばんの日は、毎年8月8日にあります。
この記念日は、1968年(昭和43年)に全国珠算教育連盟が制定しました。
▪意味
そろばんの日には、「そろばんの機能や利便性をPRし、普及を目指す」という目的があります。
▪由来
そろばんの日は、そろばんを弾く時の「パチ(8)パチ(8)」という音の語呂合わせが由来となっています。
▪イベント
そろばんの日である8月8日には、毎年「全日本珠算選手権大会」が行われています。
全日本珠算選手権大会は、1954年(昭和29年)から始まった大会で、毎年持ち回りで全国の各都市で行われていましたが、2012年(平成24年)以降は京都府の国立京都国際会館で開催されています。
競技内容は、個人競技として総合競技(プリントに書かれている問題を一人で制限時間内に解いていく競技)という、乗算(掛け算)・除算(割り算)・見取り算(足し算引き算)・乗暗算・除暗算・見取り暗算(暗算はそろばんを使わずに計算する手法)の合計点で競うものや、読上算競技、読上暗算競技・フラッシュ暗算競技があります。
また、各都道府県から選ばれた3名の選手(小・中・高校一般から1名ずつ)で行う「都道府県対抗競技」という団体戦も行われます。
2017年(平成29年)には、フラッシュ暗算で北海道の浅野貴広選手が3桁15口1.68秒という記録を出し、ギネス記録を更新しました。
そろばんの雑学
<そろばんで「ご破算で願いましては」と言うのはなぜ?>
そろばんを習ったことのある人は聞いたことのあるフレーズだと思いますが、そろばん教室などで先生が数字を読んで生徒全員が一斉に計算する「読み上げ算」をする時に、先生が「ご破算で願いましては~」と計算を始める前に必ず言います。
この言葉にはどのような意味があるのでしょうか?
読み上げ算は、江戸時代の商家で帳簿の計算をするときに番頭が金額を読み上げてそれを丁稚たちがそろばんで計算していたことから出来た計算方法だとされています。
当時の日本では当たり前なのですが漢数字しか使われておらず、しかも縦書きなので数字の判別がしにくく計算しづらかったのです。
そこで読み上げ算が生み出され、読み手とそろばんの使い手の二人一組で計算することが主流となっていきました。
「願いましては」という言葉は「これから計算をお願いします」という意味で、読み手が計算をする人に対しての礼儀として根付いていったものです。
また「ご破算で」という言葉は「次の計算に入りますからそろばんを0に戻してください」という意味があります。
しかし「ご破算」という言葉は縁起が良くないと「ご和算」という言葉を使ったり、「ご破算で」という言葉を入れず「願いましては」だけ使うことも少なくなかったようです。
<そろばんは大人にも効果抜群?!>
そろばんと言えば子供の習い事というイメージが強くありませんか?
実際、昔も今も小学生のころから習う人が殆どで、大人になってから習い始める人は少ないのが現状です。
しかし、実は大人もそろばんをする事で色々な効果が得られるのです。
そろばんは指先を使って計算するので、脳が刺激され認知症の予防になるのです。
その他にも、素早く手を動かすことでとっさの判断力が身についたり、読み上げ算をすることで集中力や思考力も身についたりもしますし、集中することでストレス解消にもなります。
これらの効果を得るためには、1回に10分~15分ほどそろばんを使って計算すると良いでしょう。
毎日続けると、より効果的なのでお勧めです。
▪まとめ
私も子供の頃そろばんを習っていましたが、今でも買い物をする時などにそろばんの珠を弾くクセがつい出てしまいます。
珠を弾く時のあのパチパチという音が好きで、とても楽しかったことを思い出します。
一時に比べるとまた習う子供が増えてきてはいますが、やはりパソコンの普及によってあまり実用的では無くなってきているのも事実です。
それでも、日本の文化の1つとしてそろばんにはいつまでも残っていって欲しいと思います。
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