「9月29日 クリーニングの日」
■はじめに
各都道府県の人口10万人当たりのクリーニング店舗数が最も多い県は福井で、山形、山梨、秋田、青森、岐阜、富山と続きます(取次店も含む)。
降雪日数が多く、日照時間が少ない地域ほど利用せざるを得ないということですね。
目 次
クリーニングの日とは
9(ク)2(リーニン)9(グ)という頑張って考えたことのうかがえる語呂合わせから、9月29日は「クリーニングの日」です。
クリーニング師の持つ確かな技術を広く理解してもらい、業界のイメージアップを図る趣旨で、全国クリーニング環境衛生同業組合連合会(現全国クリーニング生活衛生同業組合連合会)が1982(昭和57)年に制定しました。
連合会は環境衛生からグッと身近な生活衛生に名称変更していますね。
■クリーニングの日の意味と由来
時は室町時代、貴族の衣服を作る「紺屋」が洗濯業も兼ねていて、これが本邦最初のクリーニング店と言われています。
江戸時代になると、商家や屋敷を回って洗濯物を受け取り、井戸で洗う女性が登場します。
もちろん和服なので、和服を井戸でどうやって洗うのか見当もつきません。
では、西洋式洗濯とも言えるクリーニング店の発祥ですが、やはり文明開化の出発点である横浜だそうです。
かの有名な横浜・中華街から歩くこと5分の地に「港の見える丘公園」があって、その先を上がって曲がると、神奈川県クリーニング環境衛生同業組合の建立した碑が目に入ります。
碑いわく「日米和親条約締結により此の地横浜が、西欧文明の流入開華とともにクリーニング業発祥の地として定着し今日の隆昌をみるに至る」とあります。
真偽のほどは保証できない逸話があって、なんでも日本が黒船乗組員の白い制服の洗濯を請け負ったものの、灰汁を使う従来の洗濯法では汚れは落ちるものの、全体が薄黒くなってしまったそうです。
それでペリーは次回来航の際には石鹸を持参すると約束をしたそうな。
■クリーニングの日のイベント
9月の日曜には「クリーンライフまつり」というイベントを東京で開催していますが、アピール度には首をかしげますね。
年間スケジュールを見ても、業界の集まりばかりで、これでは技術を広く理解してもらうのは難しいかもしれませんね。
クリーニングの日の雑学
▽ドライクリーニング
筆者は「ドライクリーニング」について、知っていそうで実はよくわかっていませんでした。
家の洗濯機で洗うのと大きく異なるのは、水を使って洗うのではなく(ドライなので、ここまでは見当がつきますが)、水の代わりに揮発性の有機溶剤で汚れを取り除くところだそうです。
油汚れをよく落とし、型崩れが起きにくく、縮まないという長所があって、スーツやコート、ジャケット、ネクタイなどの水洗い不可のものはドライクリーニングとなります。
ワイシャツとかシーツのように水への耐久性を持つものは、大型のドラム洗濯機で専用洗剤を使用して洗うため、家庭と違うのは温水を使用することです。
▽クリーニング師
クリーニングには、公衆衛生の向上と利用者利益の擁護のための衛生法規「クリーニング業法」があって、これに定められた国家資格を取得した人を「クリーニング師」と言います。
クリーニング処理を行う事業所(取次店は除く)には、業務用の洗濯機、脱水機が設置され、1人以上のクリーニング師が必要です。
クリーニング師は3年に1度、関係法令やクリーニングの最新知識を習得する研修を受講する義務もあり、常に最新技術や情報に目を配らなくてはなりません。
筆者の近所のクリーニング屋のおっちゃんも国家試験に受かったクリーニング師だったんですね。
見直してしまいました。
■まとめ
旅行に行くと、どうしてもお土産を買い込んでしまいますが、バッグやカートの中は洗濯物でいっぱい、お土産の入る余地はありません。
そこでホテルのフロントにある専用袋に洗濯物を入れ、相応の料金を支払って、日時を指定すれば、家に帰ってしばらくすると、きれいに洗濯された服が届きます。
そんな新しいクリーニング事業も誕生しています。
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