「1月24日 ボーイスカウト創立記念日」
■はじめに
少し古い数字ですが、2006年からの10年間でボーイスカウトに加盟している子どもの数が半分になったと、2017年に毎日新聞が伝えています。
ボーイスカウト日本連盟は「少子化に加えて、部活や塾で子どもも忙しく、国際交流や慈善活動のNPOも増えたことで、差別化ができない」と分析しています。
これも時代の変化であり、親の意識も変わったということでしょうか。
目 次
ボーイスカウト創立記念日とは
ボーイスカウト(Boy Scout)の発祥はイギリスで、英軍人ベーデン=パウエル男爵(1857~1941)が1908(明治41)年1月24日に、ボーイスカウトを創設しました。
これを記念して日本ではこの日を「ボーイスカウト創立記念日」としています。
■ボーイスカウト創立記念日の意味と由来
日本のボーイスカウト活動は、1922(大正11)年に創設された「少年団日本連盟」に始まり、「社会で役立つ人格」「健康」「技能」「奉仕」を4本柱に、野外活動や奉仕活動によって、リーダーシップを育み、健やかな子どもを育成することを目的としています。
ボーイスカウトの組織は、国内各地にある約2000の「団」を活動母体としており、「団」はさらに学年別に5つの「隊」に分かれています。
それぞれの「隊」の年代構成は、
「ビーバースカウト」小学1年4月から
「カブスカウト」小学3年4月からで、さらに「組」に細分化される
「ボーイスカウト」小学6年4月からで、さらに「班」に細分化される
「ベンチャースカウト」中学3年9月から
「ローバースカウト」18歳から25歳
となっていて、女子の参加も認められています。
活動は原則として1か月に2回、日曜の午前中で、春休みや夏休みには長期のキャンプを実施しています。
指導は専門の訓練機関で研修を受けたボランティアが受け持っています。
■ボーイスカウト創立記念日のイベント
1月24日は冬と春休みの真ん中なので、全国挙げてのイベント開催はなく、各自治体の連盟創立記念日のほうが優先されているようです。
2022年は日本のボーイスカウト100周年に当たるので、全国一斉の大イベントが開催されるかもしれません。
ボーイスカウト創立記念日の雑学
▽会員数の怪
現在、世界の170か国・地域で4000万人以上のボーイスカウトが活動し、アジア太平洋地域では28か国・地域の約3千100万人、日本では約11万人の会員がいると、ボーイスカウト日本連盟が2020年に公表しています。
アジアではインドネシアの2千100万人が群を抜いており、次いでインドの360万人、フィリピン200万人、バングラデシュ137万人と続き、日本は8番目の規模になります。
しかし、この日本の11万人という数字は不自然な印象がぬぐえません。
所管官庁の文科省は2007年の会員数を10万6025人としており、2006年から2016年の10年で半減している以上、2020年の11万人という数字は納得し難いものがありますね。
国庫から補助金を受けているので会計報告はきちんと公表されていますが、なぜかこの十数年は会員数の明確な数字が見当たらず、今年になっていきなり11万人という数が出てきました。
多くの「団」の赤字、「団」の合併方針もささやかれている今、組織の規模や在り方の抜本的な改革が必要だと、筆者は考えています。
▽費用もけっこうな額に
ボーイスカウトにはけっこうな費用が必要です(2019年)。
まず初年度は入団金5000円、登録費6400円、育成会費3000円、団費3万円の計4万4400円、別に制服・備品代もかかり、翌年からは毎年3万9400円です。
夏のキャンプには3泊4日で約2万円、4泊5日なら2万5000円になります。
任意参加のスキーキャンプもあって、3泊で3万円(レンタル料は別)だそうです。
■最後に
ボーイスカウトの組織について「雑学」の項では辛口の視点になりましたが、筆者はボーイスカウトの現場の活動は大いに評価をしています。
自然の中でテントを張り、火をおこして食事を作ったり、助け合う大切さを学ぶ機会は日常の中にはありません。
時代の流れとして片づけることなく、もう1度、ボーイスカウト活動の意義を考えるべきかもしれません。
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