▪はじめに
エレベーターは、マンションやオフィスビルや商業施設など今やどこにでもあるものです。
最近では一戸建ての家にも設置されたりもしていますよね。
地震などで止まってしまうととても不便で、エレベーターのありがたみを痛感します。
今回は、そんなエレベーターの記念日や雑学などをご紹介します。
目 次
エレベーターの日とは
エレベーターの日は、毎年11月10日にあります。
エレベーターの日は、1979年(昭和54年)に日本エレベーター協会によって制定された記念日です。
▪意味
エレベーターの日には、エレベーターを安全で正しく利用して貰うことを広める目的があります。
▪由来
エレベーターの日が11月10日になったのは、1890年(明治23年)の11月10日に東京・浅草の凌雲閣という12階建ての展望塔に、日本初の電動式エレベーターが設置されたことに由来しています。
▪イベント
日本エレベーター協会では、毎年エレベーターの日に合わせてエレベーターやエスカレーターを安全に使用してもらう為の「やさしい心ありがとうキャンペーン」を行っています。
2018年には、11月10日前後に全国各地の駅や空港、学校などにポスターを貼ったり、街頭でエレベーター・エスカレーターの安全利用リーフレットやポケットティッシュ及び蛍光ペンを配布して、エレベーターとエスカレーターの安全な利用について呼びかけました。
エレベーターの雑学
<エレベーターはいつから使われているの?>
エレベーターとは、ロープを滑車にかけて荷物を引っ張り上げるという仕組みからできています。
この仕組みを発明したのは古代ギリシャの数学者アルキメデスです。
紀元前236年にこの仕組みを使って高い所に荷物を運ぶ装置が作られたのがエレベーターの始まりとされています。
もちろん当時は人力で人が乗るものではありませんでした。
17世紀のフランスでルイ15世が「空飛ぶ椅子」と呼ばれる椅子に重りをつけたものを宮殿内の煙突内に作りましたが、エレベーターと呼ぶには簡素なものでした。
その後もエレベーターの開発は進んでいき、水圧を利用したものや水蒸気を動力としたエレベーターが作られましたが、安全面に問題があり人が乗れるようなものではありませんでした。
しかし、1853年のニューヨーク万博でアメリカのエリシャ・グレーブス・オーチス(現在のオーチス・エレベーター・カンパニー創始者)が落下防止装置を取り付けた蒸気エレベーターを発表し来場客の喝さいを浴びたのです。
オーチスが作った蒸気エレベーターは、1857年3月23日にブロードウェイのビルに世界初の旅客用エレベーターが設置されました。
日本初の旅客用エレベーターは、1890年(明治23年)に浅草の凌雲閣という12階建ての展望塔に取り付けられた電動式乗用エレベーターでした。
この日本初のエレベーターは、関東大震災で倒壊してしまい現在には残っていませんが、その後エレベーターは日本中へと広まっていきました。
<エレベーターで重量オーバーすると床が抜ける!>
エレベーターは、満員になるとブザーが鳴って扉が閉まらなくなる時がありますよね。
あれはみなさんもご存知だと思いますが、重量オーバーによる危険を防止するためのブザーです。
エレベーターには積載量が決まっていて、その1.1倍以上の人や物が乗ると安全装置が作動してブザーが鳴るような仕組みになっています。
では、もし安全装置が作動しなかったらどうなるのでしょうか?
答えは、「エレベーターの床が抜けてしまう」です。
エレベーターの積載量はロープではなく床が耐えきれる重量で決められているのです。
私はてっきりロープが切れて落下するものだと思っていました。
映画なんかで良く見るシーンなので、そのイメージが強かったんでしょうね。
ちなみにエレベーターのロープは、万が一切れてしまっても「非常止め装置」が作動してV字型のくさびがレールを掴み大きなショックを与えることなく停止させる仕組みになっていますし、一番下まで落ちてしまっても衝撃を和らげるための「衝撃緩衝器」が設置されています。
それを考えると、ロープが切れてしまうよりも床が抜けてしまう方が怖いですよね。
また、エレベーターの中で暴れると、安全装置が働いて閉じ込められてしまいます。
残念なことに暴れて閉じ込められたのは大人の方が多いそうです。
▪まとめ
いかがでしたでしょうか?
エレベーターは、何重にも安全装置を設置してあるからこそ日常的に使えるものになったのですね。
エレベーターの日は、私たちも改めて正しい使い方を再確認する良い機会です。
日常的に安全に使って、子供たちにもきちんと伝えていきたいですね。
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