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かんぴょうの日とはいつ?意味や由来、イベントに「栃木のかんぴょう祭り」

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▪はじめに

干瓢とは、ユウガオという植物の実をひも状に剥いて干した食べ物です。

干瓢は、甘く煮て巻き寿司の具にしたり、おでんの具にもなるもち巾着やロールキャベツを縛るものとして使われたりして昔から私たちの食卓に時々登場しています。

今回は、昔から食べられてきた干瓢に関する記念日や雑学などについて紹介していきましょう。

 

かんぴょうの日とは

かんぴょうの日は、毎年1月10日にあります。

この記念日は、かんぴょうの全国生産量の98%を占める栃木県の干瓢商業協同組合によって制定されたものです。

 

▪意味

かんぴょうの日には、近年家庭での消費が減少している干瓢の消費拡大の願いを込めて、栃木県の特産品である干瓢をPRするという目的があります。

 

▪由来

かんぴょうの日が1月10日なのは、「干瓢」の「干」の文字を分解すると「一」と「十」になることが由来となっています。

 

▪イベント

干瓢を特産品としている栃木県では、毎年1月の第4土曜日に道の駅しもつけにて「栃木のかんぴょう祭り」を開催しています。

 

「栃木のかんぴょう祭り」では、干瓢料理の無料試食や小山北桜高校生徒による干瓢料理の試食販売、かんぴょうボウリングや県産カットかんぴょうのつかみ取りなどのチャリティーイベント、県産乾燥かんぴょうや味付かんぴょうなどの食品バザーなどが行われます。

 

「栃木のかんぴょう祭り」は子供から大人まで楽しめる参加型イベントで、毎年多くの人が訪れていますので、興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

栃木県干瓢商業協同組合公式サイト 

 

かんぴょうの雑学

<なぜ干瓢は栃木県の特産品となったの?>

干瓢とは、ユウガオ(ウリ科ヒョウタン属)という植物の果肉を紐状に剥いて乾燥させた食べ物です。

原料のユウガオの原産地は、熱帯アジアや西アフリカとされており、日本には今から約1800年前に神功皇后(じんぐうこうごう)が朝鮮半島から偶然持ち帰って伝わった(神功皇后が三韓征伐に行き、朝鮮半島から日本に戻る船の中で出産したときにユウガオの種が産着に付いて、その産着を種ごと木津(現在の大阪市浪速区敷津町)に埋めて翌年芽吹いた)とされています。

また、16世紀ごろに中国に渡った僧侶がユウガオの種を持ち帰ったことで日本に伝わったという説もあります。

いずれにせよ、とても古くから日本に生息している植物といえますね。

 

干瓢が作られるようになったのはいつ頃からなのかは不明ですが、室町時代には山城国木津(現在の大阪市浪速区敷津町、大国町あたり)で干瓢が作られていたという記録が残っており、京阪地域では今でも干瓢のことを「きづ」と呼んでいます。

江戸時代に入ると水路を経由して近江国水口(現在の滋賀県甲賀市)に伝わり、干瓢は関西で盛んに作られるようになりました。

 

現在の主な生産地となっている栃木県で干瓢が作られるようになったのは、江州水口(現在の滋賀県甲賀氏水口町)城主だった鳥居忠英(とりいただてる)が1712年(正徳2年)に幕府の命令で下野壬生(現在の栃木県下都賀郡壬生町)城主となった時に、水口からユウガオの種を取り寄せて領内で作らせるようになったことが始まりであるとされています。

当時の栃木県は生産物がとても少なく貧しい国だったので、これを改善するために鳥居忠英が干瓢を作ることを領民に勧めました。

取り寄せたユウガオの種は藤井村に蒔かれ、栽培は成功します。

これをきっかけに壬生領内でユウガオを栽培する村が広がっていき、干瓢は壬生の生産品として根付いていきました。

その後も、栃木県の土や気候がユウガオを栽培するのにとても適していたことと、農家の人々の努力によって栃木県は1970年代に干瓢の日本一の生産地となったのです。

 

<干瓢の栄養成分とは>

干瓢は最近家庭で食べられることが減ってしまい、栄養成分もあまり知られていませんが、じつはたくさんの栄養成分が含まれた食品なのです。

 

干瓢には次のような栄養成分が含まれています。

 

・食物繊維

干瓢に含まれる食物繊維の量は、100g中6.0gと野菜の中でもトップクラスです。

干瓢に含まれている食物繊維は不溶性食物繊維(水に溶けない性質を持った食物繊維)が多く、腸内環境を整える効果があるとされています。

また、腸内で水分を吸収して膨らむので、腸を刺激して便秘対策にも効果的だとされています。

 

・カルシウム

干瓢には野菜にはあまり多く含まれないカルシウムが豊富に含まれていて、骨や歯の形成を助ける効果や精神を安定させる効果、心筋の機能を正常に保つ効果、血液凝固促進作用、抗アレルギー作用などがあるとされています。

 

・カリウム

干瓢に含まれるカリウムは100g中1800mgもあり、多く含まれているとされるブロッコリーやホウレン草の約2.5倍になります。

カリウムには体内のナトリウムの排出を促す作用があり、高血圧予防やむくみを改善するなど効果があるとされています。

 

・マグネシウム

干瓢にはミネラル成分の1つであるマグネシウムも豊富に含まれています。

マグネシウムには体内にある300種類以上の酵素の働きを助ける作用があり、骨や歯の健康維持、正常な体温の維持、高血圧予防、骨粗しょう症予防、精神を安定させる効果などがあるとされています。

 

・鉄分

干瓢には100g中2.9mgと比較的多くの鉄分が含まれていて、貧血予防に効果があるとされています。

 

またこの他にも葉酸や亜鉛などが含まれているので、干瓢は女性、とくに妊産婦さんに嬉しい食品です。

 

▪まとめ

近年干瓢は、家庭で食べられる機会が減ってしまい、干瓢を知らない子供も多くなってきたそうです。

しかし、干瓢は栄養価の高い食品なので普段の食事にも活用したいと思いました。

私を含めて、巻き寿司などの定番の食べ方しか知らないという方も多いと思いますので、栃木県干瓢商業協同組合公式サイトに掲載されているレシピなどを参考にしてみてください。

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