「1月15日 手洗いの日」
■はじめに
手洗いの日と言えば、ユニセフが提唱する10月15日の「世界手洗いの日」が知られています。
しかし、日本だけのローカル記念日「手洗いの日」もあることにはありますが…。
目 次
手洗いの日とは
1月15日は「手洗いの日」だそうです。
これは洗剤やヘアケア製品のP&Gが制定したもので、
「いい手」→い(1)い(1)手(5)→115→1月15日の語呂合わせと相成ります。
「手→5」は手の指が5本ということですね。
しかし、今やP&Gは多種多様な製品で業界をリードする存在、せっけんやハンドソープはもはや主力とは言えず、「手洗いの日」は既にお役御免となったようです。
■手洗いの日の意味と由来
人間の体の中で「手」が、一番ウイルスやばい菌に直接触れる恐れのあることは、誰しもが知っていることですが、ついつい面倒な気持ちに負けて洗わないことも。
例えば風邪の場合、原因の9割近くがウイルスで、くしゃみや咳で直接感染するより、「手」を介した感染のほうが多いと言われています。
感染者が鼻をかんだり、くしゃみや咳をし、そのときに手に付着したウイルスが、電車のつり革、手すりやドアノブなどを介して、別の人の手に移っていきます。
この予防のためには、少なくとも食事の前、トイレの後、室内に入ったときには必ず手を洗うことが大事になります。
国立医薬品食品衛生研究所の発表によると、
手にウイルスが1,000,000個付着している場合、
流水で15秒手洗いすれば残存ウイルスは10,000個(残存率1%)となり、
ハンドソープで10~30秒もみ洗い、15秒の流水すすぎで数百個(同0.01%)、
ハンドソープで1分もみ洗い、15秒の流水すすぎで数十個(同0.001%)、
ハンドソープで10秒もみ洗い、15秒の流水すすぎを2回繰り返すことで、ウイルスは数個にまで減少(同0.0001%)します。
ハンドソープとすすぎ2回がウイルス撃退の秘訣と言えそうです。
■手洗いの日のイベント
「手洗いの日」は、その意義から日本ユニセフ協会を筆頭に、各自治体やメーカーがそろってイベントを開催していますが、これは全て10月15日の「世界手洗いの日」を照準としています。
日本の「手洗いの日」は残念なことになっていますが、このように1社が旗を振っても、同業他社が賛同しないことには盛り上がりませんね。
マイナーな商品の知名度を高めようとするなら、同業が一致団結することもありますが…。
手洗いの日の雑学
▽トイレ清掃は汚染リスクの低い場所から始める
トイレはノロウイルスやO-157など、重篤な食中毒の原因菌が多い場所ですから、公共施設はもちろんのこと、家庭内でも特に丹念な清掃が欠かせません。
それには、掃除の丁寧さに合わせ、汚染リスクの低い順に清掃することが求められます。
最初は水道の蛇口とドアノブから、次いでトイレットペーパーのホルダー、水洗のバー、便座のふたの外側、スイッチ類、便座のふたの内側、便座、便器の内部といった順に作業しましょう。
▽せっけんの起源
古代ローマ時代初期、サポー(Sapo)の丘にある神殿で羊を焼き、神に供える風習があり、そのときにしたたり落ちた脂肪が灰と混じり、それがしみ込んだ土に汚れを落とす効果のあることがわかりました。
紀元前3000年ころのことで、これが石鹸の誕生と言われています。
簡単に言えば、せっけんは油脂とアルカリなので、灰がアルカリの役目を果たしたことになります。
アルカリはアラビア語で「灰」を意味し、英語のソープはSapoの丘が語源になっています。
また不思議なことに同じころ、メソポタミアでも木の灰と油を混ぜてせっけんが作られていたそうで、こちらは塗り薬や布の漂白に使われていたそうです。
■最後に
せっけんやシャンプーには当然、汚れを「落とす」働きがあるので、受験生のみなさんへのプレゼントにはよろしくありませんね。
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