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カレー南蛮の日とはいつ?意味や由来、「南蛮」って何?

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▪はじめに

カレー南蛮といえば、蕎麦屋やうどん屋の定番メニューです。

出汁の利いたカレー味は普通のカレーとは違った美味しさがありますし、とろみの付いたカレー餡はとくに寒い冬に食べたくなりますよね。

そこで今回は、カレー南蛮に関する記念日やカレー南蛮の発祥などについて紹介していきましょう。

 

カレー南蛮の日とは

カレー南蛮の日は、毎年12月1日にあります。

この記念日は、2010年(平成22年)にカレーうどん100年革新プロジェクトによって制定されました。

 

カレーうどん100年革新プロジェクトとは、「カレーうどんを更に身近な料理として多くの人に認識してもらい、食卓をよりおいしく、明るくしていきたい」というカレーとうどんの両業界の思いからカレーうどん誕生100年目となる2010年(平成22年)に発足したプロジェクトで、「カレーうどんに革新を起こす」という理念の元、「新たな味の追及」「健康の訴求」「文化の確立」の三方向から色々な計画を推進しているものです。

 

▪意味

カレー南蛮の日には、カレーおよびうどん業界の活性化をはかるという目的があります。

 

▪由来

カレー南蛮の日が12月1日にあるのは、カレー南蛮を開発した東京都中目黒にある蕎麦屋「朝松庵」の店主である角田酉之助氏の誕生日が12月1日であることに由来しています。

 

▪イベント

カレー南蛮の日に関するイベントは、残念ながら見つけることができませんでした。

 

カレー南蛮の雑学

<カレー南蛮はいつ誕生したの?>

カレー南蛮の発祥については諸説ありますが、カレー南蛮の日を制定したカレーうどん100年革新プロジェクトでは、東京都目黒の「朝松庵」という蕎麦屋が発祥店だとしています。

 

カレー南蛮を考案したとされている「朝松庵」の2代目店主である角田酉之助氏は、もともと大阪の谷町で「東京そば」という蕎麦屋を開業していました。

江戸前そばの職人だった角田氏は、大阪に江戸前そばを広めようと1908年(明治41年)に「東京そば」を開店しましたが、なかなか受け入れられず赤字続きの状態でした。

そのような厳しい状況の中、角田氏は「(文明開化で様々な文化が変わっているなか)人間の味覚というものも、時代によって変わりつつあるに違いない。それに合わせた新しいものを作らなくてはならない」と日々新しいメニューの開発を行うようになりました。

当時の日本は洋食ブーム真っ只中で、一般人にも洋食が浸透しつつある頃でした。

そこに目を付けた角田氏は、洋食を蕎麦に取り入れることを思いつきます。

角田氏は色々な洋食を蕎麦に取り入れてみたところ、カレーと蕎麦の相性がとても良いことを発見しました。

そこで角田氏は、試行錯誤しながら蕎麦に合うカレー粉の開発に取り組み、1909年(明治42年)秋、ついにカレーを新しい種物として蕎麦やうどんにかけた「カレー南蛮」とご飯に載せた「カレー丼」の発売開始となったのです。

この2つの新メニューは大ヒットし、店はあっという間に黒字となりました。

この大阪での大成功からカレー南蛮は売れると確信した角田氏は、1910年(明治43年)に東京で「朝松庵」という店を構え、カレー南蛮とカレー丼を売り出しました。

また、角田氏はカレー南蛮とカレー丼をより多くの人に食べて貰いたいという思いから、同業者に材料を持って作り方を教えながら宣伝して回りました。

初めはどの店でも受け入れられず門前払いとなることばかりでしたが、角田氏の地道な宣伝活動の結果、カレー南蛮とカレー丼は徐々にほかの店でも出されるようになり、大正3・4年ごろには多くの店がカレー南蛮の看板を掲げるまでになったのです。

そしてカレー南蛮は日本全国に広まっていき、その後多くの店で通常メニューとして扱うようになり現在に至ります。

 

因みに、「朝松庵」は現在も営業していて昔からの味を守り続けているので、元祖カレー南蛮を食べてみたい方はぜひ足を運んでみてください。

 

<カレー南蛮の「南蛮」って何?>

カレー南蛮や南蛮漬けなど、「南蛮」と付く料理が昔からありますが、この「南蛮」とはどういう意味なのでしょうか?

「南蛮」というと、かつてポルトガルやスペインから日本に船でやって来た物や人に対して使われていた言葉というイメージが強く、カレー南蛮などの「南蛮」と付く料理は、海外から伝わった料理ではないかという人が多いと思います。

私も、カレーは海外から伝わった食べ物だし、南蛮漬けも魚を油で揚げているし色々な野菜と一緒に漬け込むので外国から伝わった料理だと思っていました。

 

しかし、料理に付く「南蛮」とは「海外から伝わった料理」ではなく、「海外から伝わった食材を使った料理」という意味があるのです。

この海外から伝わった食材とは、長ネギやタマネギ、唐辛子、カボチャなどを指しています。

 

カレー南蛮には長ネギが使われているため、この名前が付けられました。

長ネギは、江戸時代ごろに日本に船で来ていた南蛮人と呼ばれる外国人たちが、健康維持のためよく食べていた野菜でした。

ですから、長ネギが入っているカレーうどんやカレー蕎麦を「カレー南蛮」といい、入っていないものはカレーうどんやカレー蕎麦と呼ぶのが正式なのだそうです。

しかし、最近ではあまり区別されておらず、長ネギが入っていなくてもカレー南蛮とするお店も少なくないようです。

 

そのほかにも、南蛮漬けはタマネギや唐辛子を使うことや、南蛮酢と呼ばれる唐辛子を使った合わせ酢を使うことから「南蛮」と付けられたとされ、チキン南蛮は油で揚げた鶏肉を南蛮酢に漬け込んだ料理であることからこの名前になったとされています。

 

▪まとめ

カレー南蛮がいまでは定番メニューとなっているのは、時代に合ったメニューを開発し、それを広めようと努力を惜しまなかった角田酉之助さんのおかげだったのですね。

カレー南蛮の日には、角田さんをはじめとしたカレー南蛮を広めてくれた先人たちを思いつつ、カレー南蛮を味わってみるのもいいかもしれませんね。

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